【経験者が語る】浪人生の1年間ってどんなの?~後編~

こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!

前回の記事で、私の1年間の浪人生活のうち、上半期をお届けしました。今回の記事はその続き、下半期についてお届けしたいと思います!

※私が受験した当時はまだ「センター試験」だったので、今の受験生のみなさんは「共通テスト」と置き換えて読んでください。

筆者:あぷりこっとの経歴
  • 偏差値70台の高校→京都大学 卒
  • 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
  • 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開

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目次

浪人生の1年間~後編~

卓上カレンダーのチェックマークの写真

9月

後期の授業が始まります。

前期と違い、より実践的な授業が多くなります。共通テストの出願準備のアナウンスが予備校から出るころ。

9月末からは冬期講習・直前講習の選択が始まります(こないだまで夏期講習だったのに…?)

私の場合

9月の末、後頭部に違和感を感じること数回。積分の「6分の公式」をなぜか「3分の」と書き、一次方程式を使う漸化式の問題でなぜか二次方程式を使うなど、これまでではありえないミスが続いたので、真剣に脳に問題があるのではないかと悩みます。

その結果、9月に受けた2つの模試のうち一つがC判定で、「このままでは京大を受けることすらできない…」と落ち込みます。

9月が、私の浪人生活一番の底でした。

10月

10月に入ると毎週のように模試!模試!模試!

通常のマーク模試・記述模試に加えて、人それぞれのタイミングで大学別模試も他の予備校に行ったりするので、10月11月の週末は気が休まりません!

私の場合

10月頭のとある金曜日、その週最後の授業中に喉の腫れを感じ、珍しく早く帰宅しました。

翌朝起きるとなんと38℃越えの発熱。病院で「この年齢で38℃なんて採血必須ですよ!」と言われ検査した結果、溶連菌に感染していることが明らかに。

3~4日ほど寝込みます。

月曜日の授業には間に合わなかったので、初めて予備校の授業を休みます(世界史を除く!笑)。

やんちゃな男子たちが授業をよくサボっていた中、皆勤だった私がいないことで担任にめちゃくちゃ驚かれました。

周りの男子たちにめちゃくちゃ板書を写させてもらったりしながら、追い付きます。

11月の頭に3回目の京大模試があったものの、夏休みと違ってがっつり対策ができないので、通常授業や夏期講習の京大講座の教材を使ってちまちまと進めていました。

11月

10月に引き続き模試の多い月。共通テストの比率が高い大学を志望する人はそろそろ共通対策にシフトし始める時期です。

また、予備校からは秋の模試の結果を受けて現実的な受験校を定める時期になります。

私の場合

11月に2回の京大模試を受けました。

9月末のスランプでどうなることやらと思ってましたが、「すべての京大模試でA判定&上位者一覧に掲載」という目標をついに達成!

特に4回目の京大模試では得意の数学が半分も解けず、E判定を覚悟したものの、苦手の国語がしっかりと伸びたこともあり、過去最高順位を更新しました。

ちなみにこの時点でもまだ世界史はほぼノー勉状態…笑

12月

共通テスト一色になる時期。12月の頭に通常授業が終わり、冬期講習・直前講習のシーズンです。

私の場合

センター対策が主になるので、記述力の低下を防ぐために冬期講習は国語・英作文・地理の京大講座をチョイスしました。

講習以外の時間はすべてセンター対策に費やし、毎日すべての科目の過去問もしくは予想問題を時間をはかって解いていました。

12月頭の最後のマーク模試はマーク初のA判定。

しかし、世界史は相変わらず50点くらい…(そりゃ勉強してないもん)

この模試が終わった時点でセンターまであと40日くらいだったのですが、ついに世界史の勉強を始めました笑 

先述の通り、毎日すべての科目を解いていたのですが、残った時間は世界史に全振り。

おかげで、初めは50点くらいだった過去問が、70、80とだんだん伸びていくのがわかって楽しかったです♪

1月

ついに共通テスト!共通テスト形式の実践的な講習が毎日たくさん開講されています。

私の場合

1月1日にセンター予想問題を全科目解くイベントが開催されているので、それに参加して勉強始め。

センターのプレ講座(3時間くらいで完結する講座)は現代文・英語・地理・世界史・物理基礎・化学基礎を受講しました。

ちなみにこれらの科目を選んだ理由は、

  • 現代文…シンプルに苦手で、点数が安定しない
  • 世界史…これまでろくに勉強せずに模試に挑んでおり、ちゃんと力試しをしていなかった笑
  • 地理…個人的にセンターの魔物だと思っている(勉強しても伸びにくい)
  • 理科基礎…基礎科目ができて間もなく、過去問が少ない

からです。英語はなぜ受講したか不明…

センター本番の1週間前になぜか突然「開門勢(=自習室の開門と同時にダッシュして追い込む人たち)」が存在することを知り、やばい勉強量負けてる!と思い、自分も開門勢になりました。

これまでも閉門勢ではあったのですが…。

プレ講座以外は、12月同様毎日すべての科目の過去問もしくは予想問題を解いていました。

おかげさまで、センターは全体的にうまくいき(もちろん、科目別に見ればうまくいっていないのもある)、各種判定ではA判定にギリギリ乗せることができました。

ちなみに、40日前まで勉強しなかった世界史はというと…なんと87点をとり、現役のときから勉強していた魔物・地理より上出来という結果に笑

センター後は、マークボケからのリハビリと称して、後期にメインで使っていた教材を1週間で一気に解きなおしていました。

2月の頭の私大入試に向けて、少しだけ過去問を解いていました。

2月

私大の入試に行ったり、各大学のプレ講座を受講したりしながら、最後の追い込みをします。

私の場合

夏休み同様、2次試験に必要な科目を毎日解いていました。現在販売中の赤本に収録されている近年の過去問をやり、京大は25か年も出版されているのでこれもやり、通常授業や講習の京大講座の教材を解きなおし、京大模試を解きなおし…

としていたら、予想問題なんて手を出す暇は一切ありませんでした。

2月中旬に受験したすべての私立大学の合否が出て、個別試験で受けた1か所、センター利用のみで受けた3か所すべて合格をいただくことができました。

ちなみに受験直前期の私のひそかな楽しみは、予備校の各階の踊り場にある自販機に行き、コーンポタージュを毎日1本買うことでした。階ごとにブランドが違うので、毎日違う階に行っていました。

「これは粒が入っていない!」だの「これは味が好みじゃない!」だの「これは粒が残らない!」だの、どうでもいい分析をしていました。

そして、試験当日を迎えます。

3月

国公立前期が終わり、予備校は一気に空きます。中期・後期に向けての講習も少し行われています。

私の場合

現役のときは前期の試験が全然できなかったので、それが気がかりで気がかりで後期の勉強に身が入りませんでした。

それに対し、浪人のときは「やれることはやったかな」という気持ちで、すがすがしい気持ちで過ごしていました。

前期試験が終わってから2~3日休憩して、後期に向けての勉強を再開。

「試験は終わったけど、この期間も神様が見てるかも」とスピリチュアルなことを考えていました笑

そして、合格発表当日。

実は現役のとき、出願期間が始まってすぐ出願したところ、受験番号が若くて合否がすぐにわかってしまったので、反省…

そこで、浪人のときはわざと遅めに出願をしていました笑 

合格発表の画面を開き、いっぱいスクロールしてから自分の受験番号を見つけました(最近は自分の合否だけがわかる大学が多いのかな…?)。

合格後は、次年度の予備校の入学希望者に向けて、説明会でたくさん講演をしました。7回くらいしゃべったかも…

それから、自分の参考書や問題集が欲しい人にわけて、余ったものの一部は捨てて、私の浪人生活は終わりました。

まとめ

2回に渡り、私の1年間の浪人生活をお送りしました。

私はもともと体は強く、高校卒業までほぼ皆勤、みたいなタイプの人間だったので、1年間でこれだけ体調不良を起こすのは珍しかったのです。

それだけストレスを知らず知らず感じていたのかもしれませんが、自分の目標を達成することだけを考える日々なので、それをある意味気楽と思うこともありました。

どんな形であれ、これを読んだみなさんの役に立てたら幸いです♪ 

これからも浪人生の過ごし方など、さまざまな記事をアップしていく予定です!

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