こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、5月ももう終わりに近づいていますが、この時期になると早くも夏期講習の話題が出てきますね。
どんな基準で夏期講習を選んだらいいのでしょうか…
と悩める現役生のみなさんも多いのではないでしょうか?
これまで集団塾・予備校で夏期講習を受ける受験生へのポイントを、現役生・浪人生に向けてお話しました。
ですが、読者の中にはこのような方もいるのではないでしょうか。
個別指導塾に通っているんですが、集団塾・予備校で講習を受ける場合と選び方は変わってきますか??
ということで、今回は大学受験に向けた夏期講習の選び方を、個別指導塾で受講する人に向けてお話したいと思います!
実際に大学時代に3年間、個別指導塾で講師をしていた筆者の経験も踏まえてお話できたらと思います♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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個別指導塾での夏期講習とは
個別指導塾での夏期講習を決めるまで
まずは、個別指導の夏期講習がどのようなものか、というところからお話します。
個別指導での夏期講習は、通常授業同様一人ひとりに合ったカリキュラムが作成されます。
また、生徒自身が一から主導でカリキュラムを作るというよりは、塾の社員さんがある程度「君にはこういうラインナップがいいと思うよ」という形で提案してくれます。
もちろん、自分で「こういう勉強がしたい!」というリクエストがあれば、社員さんが話を聞いてカリキュラムに反映してくれます。
個別指導での夏期講習のよい点
大学受験の夏期講習を集団塾・予備校ではなく、個別指導塾で受けることのメリットは、「小回りの利くカスタマイズ」だと思います。
集団塾・予備校の講習の場合、各講座10時間程度の授業時間が確保されています。
たとえば、「英文法の中の仮定法だけ不安なんだけど、自分ひとりでできる自信がないなあ」という場合でも、他の文法項目も含めて10時間の授業を受けないといけない、ということになります。
しかし、個別指導塾の場合、1コマ単位でカリキュラムを決めることができるので、「じゃあ1コマだけ仮定法の復習をしましょう!」というカリキュラムの組み方が可能です。
個別指導塾での夏期講習・カリキュラム例
では、筆者が指導していた個別指導塾で提案していたカリキュラムの例を紹介したいと思います。
筆者は夏期講習の際、高3生の英語を担当することがもっとも多かったので、高3英語を例にお話します。
- 英文解釈(英文解釈の技術70)…15コマ
- 英文読解(やっておきたい英語長文300)…10コマ
- センター試験対策(センター試験過去問)…5コマ
このようなカリキュラムが高3英語の基本形でした(1コマ80分)。
ここに、各個人の学力や志望校を踏まえて少しずつカスタマイズを加えます。
たとえば、英文法が超苦手!という生徒さんなら、最初に文法の授業を数コマ入れます。
難関大学を目指す!という生徒さんなら、「英文解釈の技術70」「やっておきたい英語長文300」より1ランク難しい「英文解釈の技術100」「やっておきたい英語長文500」を扱ったりしていました。
個別指導塾での夏期講習の選び方
ではここからは具体的に、現役生向けの講座の選び方を紹介していきます。
個別指導塾の講座選びで気をつけるポイントは、以下の2点です。
- 夏休み終了までに基礎固めできるラインナップにする
- 言われるがままに講座を増やしすぎない
では、それぞれの観点を詳しく見ていきましょう。
夏休み終了までに基礎固めできるラインナップにする
講座選びの注意点、1つめは「夏休み終了までに基礎固めできるラインナップにする」という点です。
このポイントは、集団塾。予備校で夏期講習を受講する場合と同じです。
現役生も浪人生も、夏の終わりまでは基礎固めに専念し、9月以降は実践的な勉強にシフトしていく、というのがメジャーな勉強法です。
特に現役生の場合は、学校でまだ習っていない範囲が残っていることも多いので、なおさら基礎固めは注力したほうがよいでしょう。
また、現役生の場合は、あまり大学別講座に手を出さないほうがよいでしょう。
大学別講座は、全範囲を一度勉強したことを前提に授業が進むので、基礎固めが十分でないと「初めて聞く話だなあ」となって授業が終わってしまいます。
筆者の働いていた塾では、高3生英語の夏期講習にセンター試験の過去問を扱っていましたが、「どうせ冬もやるのに今いるか?」と正直思っていました…笑
科目別に見ると、以下のようなカリキュラムがおすすめです。
国語
国語は、基礎的な本文の読み方・記述問題の書き方を完成できるカリキュラムがおすすめです。
古文・漢文の文法が不安なら、文法の授業もよいですが、夏休み前に完成させておきたいところではあります。
英語
英語は基礎的な長文の読み方を完成できるカリキュラムがおすすめです。
文法が不安な人は文法の授業もよいですが、こちらも古文・漢文同様夏休み前に完成させておくのが理想です。
数学・理科・社会
数学・理科・社会は、学校でまだ習っていない範囲があるなら、その分野をカバーできるカリキュラムがおすすめです。
言われるがままに講座を増やしすぎない
講座選びの注意点、2つめは「言われるがままに講座を増やしすぎない」という点です。
「難関大現役合格に個別指導塾はアリ?」という記事でもお話しましたが、個別指導塾最大の弱点は「1講座の価格が集団塾・予備校に比べて高い」という点です。
筆者が働いていた塾の夏期講習は、1コマ80分で約3,600円でした。
先ほど紹介した高3生英語のカリキュラム例だと30コマの授業があるので、英語だけで10万円を超えてしまう計算になります汗
やはり塾も商売ですので、生徒には一つでも多くの講座をとってほしいという気持ちはあります。
また、集団塾・予備校のように「10講座1セット」ではなく、1コマ単位で調整がきくので、生徒に1コマ増やさせるハードルが低いです。
塾の社員さんが提示してくれるカリキュラムをそのまま鵜呑みにしてしまうと、経済的にも時間的にも厳しくなってしまうこともよくあります。
ですので、カリキュラムが提示されたら、1つ1つ「今やるべきことなのか」「自習でもできないか」という吟味をするようにしましょう。
まとめ
今回は「個別指導塾での夏期講習の選び方」についてお話しました♪
主に個別指導塾によくあるパターンについて紹介しましたが、塾によってそれぞれなので、ご自身の通う塾がどういうスタイルの夏期講習になっているか、チェックしてみてください。