こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、現代文の勉強に使われる「現代文 基礎問題精講」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「現代文 基礎問題精講」の基本情報
まずは「現代文 基礎問題精講」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:現代文 基礎問題精講
- 出版社:旺文社
- 著者:長谷川晃
- 最終改訂:2019年
- ページ数:192ページ
「現代文 基礎問題精講」は、旺文社から出版されている現代文の参考書・問題集です。
この「現代文問題精講」シリーズは、基礎、標準と2巻構成になっています。
ページ構成
「現代文 基礎問題精講」は、以下の3つの章から成り立っています。
- 入門編
- 基礎編
- 実践編
入門編では、現代文読解の基本となるルールを学びます。
学ぶルールは、以下の8個です。
- 対比・対立を学ぶ
- 言い換え・同値を学ぶ
- 並列・並立を学ぶ
- 論と例・比喩表現を学ぶ
- 心情の把握を学ぶ
- 接続語を学ぶ
- 指示語を学ぶ
- キーワードを学ぶ
基礎編・実践編は、入門編で学んだルールを実践できるか確認する問題となっていて、それぞれ8題ずつ収録されています。
実践編は、実際に大学入試で出題された問題となっています。
また、基礎編・実践編いずれも、最後の一題は記述メインの問題となっています。
「現代文 基礎問題精講」のレビュー
- オススメ度:★★★★☆
- オススメする人:大学受験で現代文を受験するすべての受験生
- オススメする時期:現代文の「読み方」を初めて学ぶ、受験年の春頃
「現代文 基礎問題精講」は、オススメ度★★★★☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「現代文 基礎問題精講」は、大学受験で現代文を受験するすべての受験生に向いている参考書・問題集になります。
大学受験における現代文の読み方は、学校で教えられる先生も少なく、塾や予備校で習うか、読解法習得に特化した参考書・問題集のどちらかは必須、と筆者は考えています。
「現代文めちゃめちゃ得意です!」って人は不要かもしれませんが、稀ですよね汗
この「現代文 基礎問題精講」は、現代文の正しい読み方をマスターできる参考書・問題集の代表格だと思います。
「現代文 基礎問題精講」では、選択問題や抜き出し問題など、基本的な形式の問題通して現代文の「読み方」「解き方」を学ぶことができるので、全受験生がやっておきたい1冊です。
オススメする時期
「現代文 基礎問題精講」を使うのにおすすめのシーズンは、現代文の「読み方」を初めて学ぶ、受験年の春頃です。
受験勉強の最初に、正しい現代文のアプローチを学んでおきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、①現代文読解の解法が体系的に説明されている、②本文解説が詳しい、という点が挙げられます。
1.現代文読解の解法が体系的に説明されている
現代文読解をテーマにした参考書・問題集には、解法の説明はなく、演習問題に特化したものも多いです。
そのなかで、読解問題の解法をパターン別に解説し、さらに各パターンに対応した問題で練習できる「現代文 基礎問題精講」は、読解力養成のための1冊めに非常におすすめできます。
2.本文解説が詳しい
本文解説については、カラー刷りで本文のどこに、どのように目をつけると解答を導けるのか、わかりやすいビジュアルで説明してくれています。
学校の授業でも「丁寧な板書のほうがわかりやすい」と感じる人に向いているでしょう。
デメリット
デメリットは、特にありません!
大学受験現代文の、本格的な1冊めにはとてもオススメということで、★★★★☆としました。
なお、この「現代文 基礎問題精講」は読み方を学ぶ参考書・問題集なので、共通テストや私大の選択形式の問題のみの人・記述が課せられる人、どちらにもおすすめできます。
基礎編・実践編は最後の1問が記述式になっているので、ここは共通テストや私大の選択形式の問題のみの人は飛ばしてもよいでしょう。
「現代文 基礎問題精講」の使い方
ここからは、筆者オススメの「現代文 基礎問題精講」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、入門編の解説を読む
まずは、入門編の各パターン冒頭のページにある、パターンの解説を読みましょう。
このパターンの設問が出題された場合の、本文を読むコツや、解き方を確認します。
例題を解く
パターンの解説を読み、解法の方針が理解できれば、例題を解いて実際にやってみましょう。
1つのパターンの解説を読む+例題を解く、ここまで1日で取り組みましょう。
次の日に復習をしよう
自分で書いた解答が、全然模範解答とちがうかったよ…
そんなときは、1パターンの解説を読む+例題を解いた翌日に、1日復習の日を設けて、もう一度解いてみましょう。
次の日に復習するのが、定着にもっともよいサイクルになります◎
入門編が完成したら、基礎編・実践編へ
入門編を解き、解き直し、復習を経て内容をマスターできたら、基礎編・実践編へ進みましょう。
解答・解説からも学ぶ!
現代文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。
その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。
たとえば、現代文特有の語句を覚えていく必要があるので、解説についている重要語句のコーナーや、自分自身で理解できなかった文章中の語句を辞書で調べたりします。
また、漢字問題の対策として、「これは出題されたら書けないな」と感じるものをピックアップしておくとよいでしょう◎
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
2周め以降は、読み方・解き方が問題なくわかるようであれば、各パターンの解説は読まず、いきなり例題・実戦問題に取り組んでもらって大丈夫です◎
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は現代文の「現代文 基礎問題精講」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!