こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、古文の勉強に使われる「ポラリス古文1」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「ポラリス古文1」の基本情報
まずは「ポラリス古文1」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:ポラリス古文1
- 出版社: KADOKAWA
- 著者:岡本梨奈
- 最終改訂:2018年
- ページ数:304ページ
「ポラリス古文1」は、KADOKAWAから出版されている古文の参考書・問題集です。
この「ポラリス古文」シリーズは、1基礎レベル、2標準レベル、3発展レベルと3巻構成になっています。
ページ構成
「ポラリス古文1」は、以下の5つの要素から成り立っています。
- 問題
- 本文解説
- 重要語句・文法
- 論旨の展開
- 設問解説
- 現代語訳
「ポラリス古文1」は、関東でいうと日東駒専、関西でいうと産近甲龍など、中堅私大レベルの問題が14題収録されています。
「ポラリス古文1」のレビュー
- オススメ度:★★★☆☆
- オススメする人:中堅大志望で、古文の読解演習をする人/上位~難関私大志望で、初めて古文の読解演習する人
- オススメする時期:中堅志望の人→夏までに古文の基礎的問題に取り組んだあと、演習を重ねる秋頃、上位~難関私大志望の人→春に現代文の「読み方」を一通り学んだあと、初めて演習する夏頃
「ポラリス古文1」は、オススメ度★★★☆☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「ポラリス古文1」は、中堅大志望で、古文の読解演習をする人や上位~難関私大志望で、初めて古文の読解演習する人に向いている問題集になります。
オススメする時期
「ポラリス古文1」を使うのにおすすめのシーズンは、志望する大学によって変わってきます。
中堅大志望の人
中堅大志望の人であれば、夏までに古文の基礎的問題に取り組んだあと、演習を重ねる秋頃です。
夏までの基礎的問題の演習では、共通テストレベルの問題を扱う参考書・問題集がオススメです。
上位~難関私大志望の人
上位~難関私大志望の人であれば、春~夏までに古文の「読み方」を一通り学んだあと、初めて演習をする夏頃です。
現代文に自信がない人であれば、中堅大志望の人同様、共通テストレベルの問題を扱う参考書・問題集を1冊こなしてからでもよいでしょう。
なお、本書は古典文法や読み方・解き方が体系的に説明されている参考書・問題集ではなく、問題演習メインとなります。
難関大志望ではじめて古文読解の受験勉強をする場合は、あくまで「読解」の問題集になるので、本書を始める前に「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」などの、文法を基礎固めするための参考書・問題集は一通り解いておきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、本文解説が詳しい、という点が挙げられます。
主語の把握、敬意の対象、おおまかな品詞分解/が書かれています。
デメリット
一方デメリットとしては、①メインターゲットの層にとっては、過去問演習と時期がかぶる、➁品詞分解がない、③現代語訳が読みづらい、という3点が挙げられます。
1.メインターゲットの層にとっては、過去問演習と時期がかぶる
上述の通り、「ポラリス古文1」は日東駒専や産近甲龍の志望者がメインターゲットとなります。
ただし、このあたりの大学の場合、過去問も多く手に入るので、秋の演習として「ポラリス古文1」よりも過去問をするべき、ともいえます。
筆者としては、共通テストレベルの問題まで取り組んで、そのあとは過去問に進むことをおすすめします。
レベル的には日東駒専や産近甲龍と同じだけど、過去問が入手しにくい、という大学を志望する人にオススメといえます。
2.品詞分解がない
この「ポラリス古文1」は、本文解説はとても分かりやすいのですが、品詞分解が掲載されていません。
筆者としては、品詞分解&現代語訳は非常に有効な古文の勉強法と考えているので、品詞分解が掲載されていないのは少し物足りなく感じます。
3.現代語訳が読みづらい
この「ポラリス古文1」には本文全文の現代語訳が掲載されています。
ただし、本文解説とは別で掲載されているため、本文のどこと現代語訳のどこが対応しているのか、わかりにくいと感じる人もいるかもしれません。
この本文解説の丁寧さを踏まえて、オススメ度★★★★☆としました。
「ポラリス古文1」の使い方
ここからは、筆者オススメの「ポラリス古文1」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、通常通り問題を解く
まずは、通常通り問題を解いていきましょう。
「ポラリス古文1」は各問題に目安となる解答時間が設定されているので、まずはその時間通りに解いてみましょう!
時間内に解ききれなかったらどうしたらいいの?
時間内に解ききれなかった場合は、時間内に解けたところに印をつけておき、残りの問題も一通り解いてから丸付けに移りましょう。
初見で解くことは1度しかできないから、解かずに採点に行くのはもったいない!
品詞分解&現代語訳をしていく
古文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。
その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。
そこでオススメなのが、品詞分解&現代語訳です。
というのも、大学入試の古文において出題される「現代語訳しなさい」「説明しなさい」という問題は、該当箇所を品詞分解し、1語1語忠実に訳すことで点数をもらえるからです。
全文を品詞分解し、活用語であれば活用の種類や活用形を確認、敬語の種類や誰に向けた敬意なのかを確認していきます。
さらに、品詞分解をしたあとは、敬語の識別(尊敬or謙譲or丁寧)、助動詞・助詞の用法の識別(過去や存続など)をすべて書き込みます。
これらのチェックが終わってから初めて、現代語訳してみましょう。
これだけできるようになろうと思うと、春までにしっかり古典文法を理解しておく必要があります!
「ポラリス古文1」は全文の品詞分解が掲載されておらず、解答に関係する場所や重要箇所のみになり、確認が難しいですが、不安なところは学校の先生などに聞いてみるとよいでしょう◎
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
古文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は古文の「ポラリス古文1」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!