こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて先日から、各大学合格に向けての、各科目勉強法のモデルケース紹介・立命館大編を始めました。
このシリーズの記事では、筆者自身の大学受験・塾講師の経験から、どの時期にどんな勉強をどんな参考書を使ってしていけばいいのかをお話していきます。
立命館大シリーズ第4回は、英文読解についてお話していきたいと思います♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
詳しいプロフィールはこちら
立命館大英文読解の学習ポイント
では、まずは立命館大の英文読解の出題傾向や、おおまかな対策方法について確認していきましょう。
立命館大英文読解の出題傾向
立命館大の英語は、どの学部も80分で大問5問を解く構成になっています。
大問1・2はスタンダードな長文問題、大問3は会話問題、大問4・5が英文法・語法の問題になります。
立命館大の英文読解は毎年出題形式が同じで、以下のような問題が出題されます。
大問1
大問1はスタンダードな英文ではありますが、例年1000語弱あるなかなか長い問題になります。
- 本文の内容・意味にかかわる質問の答えとして適切なものを選びなさい×4
- 本文と一致するもの・しないもの・判断できないものを選びなさい×5
- 本文の内容をもっとも表しているものを選びなさい
大問2
大問2は、大問1同様スタンダードながら1000語弱の長さのある問題です。
- 空欄にあてはまる語句として適切なものを選びなさい×8
- 下線部の意味・内容として適切なものを選びなさい(指示語の内容など)×5
大問3
大問3は5往復程度の会話のやりとりを読み、文中の空欄4か所に入る適切なフレーズを選択する問題です。
会話文が2セット出題されます。
勉強の心構え
立命館大の英文読解対策で気を付けたいのが、以下の2点です。
- 単語帳1冊を完璧にする。
- 速く・正確に読む。
- 指示語の意味を考えるクセをつける。
単語帳1冊を完璧にする
立命館大の英語では、大学入試でよく使われるような単語帳を1冊、しっかり完成させることが重要です。
どこの大学でも必要なことではありますが、立命館大はで出題される単語は、単語帳のなかでは後半のほうに掲載されていたとしても、「見たことない」となる単語は少ないです。
もちろん、単語帳の後半の単語は、もっと簡単な単語で言い換えできるものも多いので、書けるようになる必要はありません。
ただし、「意味は何か」「似た意味の単語にはどのようなものがあるか」という点は完璧にしておきましょう。
速く・正確に読む
立命館大学の英語では、速く・正確に読むことが大切です。
このサイトで最初に紹介した京都大学や大阪大学は、あまり長くない英文を、じっくり読ませるような問題がメインです。
それに対して、立命館大学は長めの英文をタイトな時間設定のなかでこなす必要があります。
受験勉強のなかでさまざまな問題集を解きますが、目安となる解答時間がかかれていることも多いので、まずはこの時間を守って解いてみましょう◎
指示語の意味を考えるクセをつける
さまざまな英文を読むなかで、常に指示語の意味を考えるようにしましょう。
立命館大の英語では、「this」や「it」をふくむフレーズの意味・内容をたずねる問題が毎年のように出題されるからです。
先ほど述べた通り、速読の練習としてまずは目安となる解答時間を守って解いてもらいたいので、初見で指示語の指す内容まで考えるのは厳しいかもしれません。
ですが、一通り問題を読んで解き終わってから、解説を読む前に指示語の表す内容を自分で書きだしてみるとよいでしょう◎
そして、解説と見比べて自分の解釈が正しかったか、確認してみましょう!
本文は、ケチらずコピーを
英語の長文は、目で追って読むだけでは思考が停止してしまうのでオススメできません。
スラッシュリーディングをする人が多いと思います。
どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、スラッシュを消すと時間と消しゴムがもったいないです。
本文だけでもコピーをしておくことをオススメします!
立命館大英文読解の時期別勉強法
立命館大合格に向けた英文読解学習のスケジュールは以下の通りです。
- 4~6月:英文解釈の基礎を固める時期
- 7~8月:少し長めの英文で練習する時期
- 9~11月:立命館大レベルの問題で実践する時期
- 12~1月前半:共通テスト対策の時期
- 1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期
- 2月:過去問演習の時期
では、ここからは各時期にやるべきことと、おすすめの参考書・問題集を紹介していきます♪
4~6月:英文解釈の基礎を固める時期
まずは、英文解釈の基本を学びます。
英文解釈って和訳?これまで文法の勉強でしてきたよ
という人もいるかもしれませんが、文法の勉強でやってきた和訳と、受験に出る英文解釈というのは一味違います。
文法の勉強でやってきた和訳は「文法の基本ルールを理解しているか」「助動詞の適切な訳ができるか」などの練習でした。
しかし受験で問われやすいのは、どこが主語か、どこが関係代名詞に含まれるのか、構造が見えにくい英文からです。
この時期におすすめの参考書は、以下のものです。
詳しい使い方については、また別の記事で紹介したいと思います。
「英文解釈の技術70」は筆者のバイト先の塾で全高3生に取り組んでもらっていたから、私が暗記しちゃうほど授業したなあ笑
また、この「英文解釈の技術」にはより難しい「100」もあります。
立命館大の場合、きっちりみっちり和訳させる問題が出ることはあまりないので、「100」をやる必要はないです◎
7~8月:少し長めの英文で練習する時期
「英文解釈の技術」に収録されている英文はせいぜい100語程度のものなので、これだけでは立命館大の英文の長さには対応できません。
とはいえ、立命館大の1000語クラスの英文にいきなり挑戦するのはなかなかハードです汗
そこでまずは、500語前後の英文で練習してみましょう。
500語前後の英文が収録されているオススメの問題集が、以下のものです。
「やっておきたい英語長文」には、300・500・700・1000の4ステップがあります。
特にこの「500」は、立命館大と同じくらいのレベルの大学の問題が集まっています。
「やっておきたい英語長文」も、特に300と500は塾で何回も教えたから覚えちゃった笑
9~10月:立命館大レベルの問題で実践する時期
夏は500語前後の長さの問題を読んできました。
ただし、立命館大は1000語弱の英文も出るので、もう少し長い英文の練習もしておくとよいでしょう。
そこで、この時期には以下のような問題集がおすすめです。
- やっておきたい英語長文700
- 立命館大の英語
特に「立命館大の英語」については、毎年出題される会話調の問題の対策もできるのでおすすめです!
ところで、立命館って1000語弱の英文が出るんだったら、「やっておきたい英語長文1000」でもいいんじゃないの?
と鋭い人は思ったかもしれません。
たしかに、「やっておきたい英語長文1000」は長さとしては立命館大の対策になるのですが、この問題集はただ英文が長いだけではなく、内容が難しすぎる、という点もあるのです…
11~1月前半:共通テスト対策の時期
11月に入ると、これまで2次試験に向けて記述問題中心で対策していたところから、共通テスト対策にシフトしていきます。
おそらく、立命館大学や、併願する大学を共通テスト利用で出願する人も多いでしょう。
特に、併願大学については共通テスト利用入試での合格可能性を高めておくと、本命・立命館の対策に集中できます。
12月には完全に共通テスト対策に移行しましょう。
英語はセンター試験から共通テストになって、特に変わった科目です。センター試験の頃は大問が6つあり、後半の3つが長文読解の問題です。
この後半3問を2年分用意し、80分で解く練習をすると、共通テストの対策になります。
1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期
共通テストが終わったら、早いうちにマークボケから脱出しましょう。
7~8月の「少し長めの英文で練習する時期」に使用した問題集で、苦手な単元を中心に復習するのがおすすめです◎
2月:過去問演習の時期
2月に入れば、あとは過去問演習を積んでいきます。
立命館大学は、全学部日程も学部個別日程も、出題形式は同じです。
赤本に3年分しか問題が収録されていないので、自分が受験しない日程の問題も入手して取り組むことをオススメします◎
フリマサイトやパスナビで古い年度の赤本を手に入れてやるのもOKです。
まとめ
大学合格までのモデルケース、立命館大編4回めは英文読解についてでした!
今回紹介した参考書については、今後1冊ずつより詳しく紹介できればと考えています。
また、次回以降他の科目・他の大学についてもどんどん記事をアップしていくので、ぜひ読んでくださいね!