こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて前回から、各大学合格に向けての、各科目勉強法のモデルケース紹介・関西学院大編を始めました。
このシリーズの記事では、筆者自身の大学受験・塾講師の経験から、どの時期にどんな勉強をどんな参考書を使ってしていけばいいのかをお話していきます。
関西学院大シリーズ第2回は、古文についてお話していきたいと思います♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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関西学院大古文の学習ポイント
では、まずは関西学院大の古文の出題傾向や、おおまかな対策方法について確認していきましょう。
関西学院大古文の出題傾向
関西学院大の国語は、どの学部も75分で大問2問を解く構成になっています。
最初の大問が現代文、2つめの大問が古文、という構成です。
古文で出題される問題は、以下のような形式です。
- 現代語訳として適切なものを選びなさい。
- 傍線部の説明として適切なものを選びなさい。
- 文中の助動詞と同じ用法のものを選びなさい。
- 傍線部を品詞分解しなさい。
- 古典常識
- 文学史
すべて選択問題ではありますが、現代文同様、実はここに書ききれないくらい出題形式のバリエーションは豊富です。
小問単位だと、毎年決まった形式の問題が出題されるわけではない、というのは少し厄介ではありますが、比較的知識で解ける問題が多いというのも特徴です。
小問数は15問弱なので、現代文と同じ配点と考えられます。
勉強の心構え
古文は、「古典文法をしっかり固めていること」がとっても大事!
関西学院大では傍線部の意味を問う設問も必ず出題されますが、古典文法の基礎ができているか否かで点数は全然変わってきます。
「現代語訳しなさい」という設問は当然ですが、「説明しなさい」も該当箇所を見つけて、文法に忠実に現代語訳することが重要です。
現代語訳する問題は、教科書通りの訳ができると点数をしっかりもらえます。
私は高校1・2年生のときから小テストに向けてはちゃんと勉強していたので、古典文法にはまあまあ自信があったのですが、実際に過去問を解いてみたら全然解けませんでした。
浪人してはじめて古典文法を基礎の基礎から固めることをして、ようやく点数が伸びていきました。
「古典文法は学校の授業でやったし、助動詞の意味や活用も何となくわかってるな…」ではダメなのです。
「古文苦手です、文法はできます」と筆者のもとに相談にくる高校生の方は、たいてい文法の基礎ができていません。基礎ができていないと、勝手な発想でストーリーをどんどんねじまげてしまうんですよね。
本文は、必ずコピーを
後日、別の記事でも詳しく紹介したいのですが、筆者のおすすめの古文勉強法は本文にガッツリ品詞分解等を書きこんでいきます。
それもシャーペンではなく、蛍光ペンやボールペンを何色も使って、です。
もちろん、どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、本文だけでも必ずコピーをしておきましょう。
関西学院大古文の時期別勉強法
関西学院大合格に向けた古文学習のスケジュールは以下の通りです。
- 4~6月:古典文法を学ぶ時期
- 7~8月:古文の読み方を学ぶ時期
- 9~10月:私大上位レベルの問題で実践する時期
- 11~1月前半:共通テスト対策の時期
- 1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期
- 2月:過去問演習の時期
- オールシーズン:古文単語に取り組む
では、ここからは各時期にやるべきことと、おすすめの参考書・問題集を紹介していきます♪
4~6月:古典文法を学ぶ時期
まずは、古典文法の基礎固めから始めます。
先ほども書いた通り、「助動詞の意味や活用も何となくわかってるな…」という人も怠ってはいけません。
助詞や助動詞を模範解答通りに訳すことができるようになるのが大切なので、まずは古典文法の基礎固めができる参考書・問題集に取り組みましょう。
古典文法の基礎固めにおすすめの参考書・問題集は、以下の2冊です。
1周目は解説を読む→問題を解く、という普通の手順で解いていきます。
2周目からは、問題に出てくる文をすべて品詞分解して逐語訳しながら解いていきます。
これだけでかなり古文の力が伸びます(長くなるので、詳しいことは今後の別の記事で書きますね)。
関西学院大の場合、品詞分解の問題も出題されることがあるので、この勉強法でかなり対応力がつきます◎
「助動詞の文法的意味・用法が同じものを選びなさい」という問題は確実に解ける、「現代語訳しなさい」という問題はだいたいできる、というのがこの時期の目標です。
ちなみに筆者が働いていた塾では、高3生全員に「ステップアップノート30」をやってもらっていました!
7~8月:古文の読み方を学ぶ時期
実際の入試問題ではまとまった古文の文章が出題されます。
古典文法を固めただけでは問題に答えられないので、次は古文を読む練習をしていきます。
この時期の古文の勉強におすすめなのは、以下の2冊です。
- 基礎からのジャンプアップノート 古文読解・演習ドリル
- 古文レベル別問題集2 初級編
9~10月:難関私大レベルの問題で実践する時期
「古典文法」「古文の読み方」を学んだら、次はいよいよ難関私大レベルにチャレンジ!
私のおすすめは、以下の問題集です。
この「全レベル問題集4 私大上位・私大最難関・国公立大レベル」はまさに関西学院大志望者にぴったりです◎
関西学院大の問題も収録されていますし、関西学院大と同程度のレベルの大学も多く収録されています。
記述の多い国公立大最難関レベルも含まれるので、少し難しめですが、
豊富な出題バリエーションに慣れるためにも、いろんな大学の、いろんな設問に触れておくとよいでしょう。
11~1月前半:共通テスト対策の時期
11月に入ると、これまで2次試験に向けて対策していたところから、共通テスト対策にシフトしていきます。
おそらく、関西学院大学や、併願する大学を共通テスト利用で出願する人も多いでしょう。
特に、併願大学については共通テスト利用入試での合格可能性を高めておくと、本命・関西学院の対策に集中できます。
また、関西学院大の古文は5択の選択問題があり、共通テスト対策と通じるところも多いです。
そのためにも、この時期は共通テスト対策を怠らないようにしましょう◎
12月には完全に共通テスト対策に移行しましょう。
国語はセンター試験の過去問も、共通テスト対策に使えます。
1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期
共通テストが終わったら、早いうちにマークボケから脱出しましょう。
関西学院大は記述問題は出題されませんが、やはり共通テストと大学の個別試験では形式が異なるので、私大形式に対応する頭に戻していきましょう。
7~8月の「私大標準レベルの問題で練習する時期」に使用していた教材の復習がおすすめです!
2月:過去問演習の時期
2月に入れば、あとは過去問演習を積んでいきます。
関西学院大学は、全学部日程も学部個別日程も、出題形式は同じです。
赤本に3年分しか問題が収録されていないので、自分が受験しない日程の問題も入手して取り組むことをオススメします◎
フリマサイトやパスナビで古い年度の赤本を手に入れてやるのもOKです。
オールシーズン:古文単語&古典常識&文学史に取り組む
最後に、ここまで関西学院大の古文に向けた時期別の勉強法についてお話してきましたが、冒頭でもお話したとおり、関西学院大は古文単語に関する問題や、古典常識、文学史の問題が出題されます。
古文単語
古文単語の勉強はどこの大学を受験するにも必要なことではありますが、関西学院大の単語問題は、通常の単語帳に掲載されているところから出題も多いです。
また、特徴的な出題として「ひらがなの単語を漢字にするとどう書くか」「同じ意味の単語はどれか」という問題があります。
古文の単語帳を1冊用意し、1年間かけてしっかり内容をマスターしていきましょう。
そのときに、見出し語+意味だけを覚えるのではなく、欄外にあるコラムや注釈にもしっかり目を通しておきましょう。
ほとんどの学校で古文の単語帳が配布されていると思うので、それを利用すればOKです◎
古典常識
関西学院大の古文では、古典常識についての問題もあります。
たとえば、2020年には「『酉の時』はどれくらいの時間か」という問題が出題されました。
古典常識については、単語帳の巻末付録に掲載されていたり、学校で使用されている資料集なんかにも掲載されています。
古典常識は勉強して得点源にしやすいところなので、しっかり勉強しておきましょう!
文学史
そして、関西学院大の古文では、文学史についての問題もあります。
でも1~2問しか出ないし、勉強する必要ある?入試本番で「知ってたらラッキー」と思えばいいんじゃない?
いえいえ、1問でもあなどるなかれ、その1問で合否がわかれてしまうかもしれません。
また私大は、文学史が国公立大学よりも出題されやすいので、併願校の対策にもなります。
文学史の参考書で、江戸時代以前を中心に勉強しておくとよいでしょう。
使う参考書では、学校で文学史の教材があるならそれを利用してもよいですし、学校で配布されていない場合は以下のものをオススメします。
- 新日本文学史
まとめ
大学合格までのモデルケース、関西学院大編2回めは古文についてでした!
今回紹介した参考書については、今後1冊ずつより詳しく紹介できればと考えています。
また、次回以降他の科目・他の大学についてもどんどん記事をアップしていくので、ぜひ読んでくださいね!