関西学院大・英文読解の出題傾向・対策は？元塾講師が解説してみた！

こんにちは、Studirector・あぷりこっとです！

こちらのサイトでは、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。

さて先日から、各大学合格に向けての、各科目勉強法のモデルケース紹介・関西学院大編を始めました。

このシリーズの記事では、筆者自身の大学受験・塾講師の経験から、どの時期にどんな勉強をどんな参考書を使ってしていけばいいのかをお話していきます。

関西学院大シリーズ第４回は、英文読解についてお話していきたいと思います♪

関西学院大英文読解の学習ポイント

では、まずは関西学院大の英文読解の出題傾向や、おおまかな対策方法について確認していきましょう。

関西学院大英文読解の出題傾向

関西学院大の英語は、どの学部も90分で大問６問を解く構成になっています。

大問１～３はスタンダードな長文問題、大問４・５が英文法・語法の問題、大問６が会話調の問題になります。

読解問題については、出題形式がほぼ固定されています。

大問１

大問１はスタンダードな長文読解になります。

語数は少し変動がありますが、少ない年度は500語強、多い年度は800語強の長さになります。

大問２・３

大問２・３もスタンダードな長文読解、こちらは年度によって少し形式や小問数に変動がありますが、問題の種類としては大問１とほぼ変わりません。

語数については500語弱ですが、大問１が長い年度は短めの英文に、大問１が短い年度は長めの英文になる傾向があるようです。

大問６

大問６については会話調の読解問題になります。

10か所の空欄に入る適切なフレーズを選択する問題になります。

勉強の心構え

関西学院大の英文読解対策で気を付けたいのが、以下の２点です。

単語帳１冊を完璧にする

関西学院大の英語では、大学入試でよく使われるような単語帳を１冊、しっかり完成させることが重要です。

どこの大学でも必要なことではありますが、関西学院大はで出題される単語は、単語帳のなかでは後半のほうに掲載されていたとしても、「見たことない」となる単語は少ないです。

もちろん、単語帳の後半の単語は、もっと簡単な単語で言い換えできるものも多いので、書けるようになる必要はありません。

ただし、「意味は何か」「似た意味の単語にはどのようなものがあるか」という点は完璧にしておきましょう。

速く・正確に読む

関西学院大学の英語では、速く・正確に読むことが大切です。

関西学院大の英語は、90分で大問６問をこなします。

大問２・３の英文読解は短めの文章になっていますが、大問１は少し長めであったり、決して時間に余裕があるとは言い難い問題構成になっています。

受験勉強のなかでさまざまな問題集を解きますが、目安となる解答時間がかかれていることも多いので、まずはこの時間を守って解いてみましょう◎

本文は、ケチらずコピーを

英語の長文は、目で追って読むだけでは思考が停止してしまうのでオススメできません。

スラッシュリーディングをする人が多いと思います。

どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、スラッシュを消すと時間と消しゴムがもったいないです。

本文だけでもコピーをしておくことをオススメします！

関西学院大英文読解の時期別勉強法

関西学院大合格に向けた英文読解学習のスケジュールは以下の通りです。

では、ここからは各時期にやるべきことと、おすすめの参考書・問題集を紹介していきます♪

４～６月：英文解釈の基礎を固める時期

まずは、英文解釈の基本を学びます。

という人もいるかもしれませんが、文法の勉強でやってきた和訳と、受験に出る英文解釈というのは一味違います。

文法の勉強でやってきた和訳は「文法の基本ルールを理解しているか」「助動詞の適切な訳ができるか」などの練習でした。

しかし受験で問われやすいのは、どこが主語か、どこが関係代名詞に含まれるのか、構造が見えにくい英文からです。

この時期におすすめの参考書は、以下のものです。

詳しい使い方については、また別の記事で紹介したいと思います。

また、この「英文解釈の技術」にはより難しい「100」もあります。

関西学院大の場合、和訳させる問題は出題されないので、「100」をやる必要はないです◎

７～８月：少し長めの英文で練習する時期

「英文解釈の技術」に収録されている英文はせいぜい100語程度のものなので、これだけでは関西学院大の英文の長さには対応できません。

そこでまずは、大問２・３と同じくらいの、500語前後の長文を読む練習をしていきましょう。

500語前後の英文が収録されているオススメの問題集が、以下のものです。

ちなみに、「やっておきたい英語長文」には、300・500・700・1000の４ステップがあります。

９～10月：関西学院大レベルの問題で実践する時期

夏は500語前後の長さの問題を読んできました。

ただし、関西学院大は800語弱の英文も出るので、もう少し長い英文の練習もしておくとよいでしょう。

そこで、この時期には以下のような問題集がおすすめです。

特に「関西学院大の英語合格講座」については、毎年出題される会話調の問題の対策もできるのでおすすめです！

なお、「やっておきたい英語長文700」については、長さは関西学院大の大問１と同じくらいではありますが、文章の内容が少し難しいので、英語に自信のない人には「関西学院大の英語合格講座」のほうがおすすめです。

11～１月前半：共通テスト対策の時期

11月に入ると、これまで２次試験に向けて記述問題中心で対策していたところから、共通テスト対策にシフトしていきます。

おそらく、関西学院大学や、併願する大学を共通テスト利用で出願する人も多いでしょう。

特に、併願大学については共通テスト利用入試での合格可能性を高めておくと、本命・関西学院大の対策に集中できます。

12月には完全に共通テスト対策に移行しましょう。

英語はセンター試験から共通テストになって、特に変わった科目です。センター試験の頃は大問が６つあり、後半の３つが長文読解の問題です。

この後半３問を２年分用意し、80分で解く練習をすると、共通テストの対策になります。

１月後半：マークボケから回復するためのリハビリの時期

共通テストが終わったら、早いうちにマークボケから脱出しましょう。

７～８月の「少し長めの英文で練習する時期」に使用した問題集で、苦手な単元を中心に復習するのがおすすめです◎

２月：過去問演習の時期

２月に入れば、あとは過去問演習を積んでいきます。

関西学院大学は、全学部日程も学部個別日程も、出題形式は同じです。

赤本に３年分しか問題が収録されていないので、自分が受験しない日程の問題も入手して取り組むことをオススメします◎

フリマサイトやパスナビで古い年度の赤本を手に入れてやるのもOKです。

まとめ

大学合格までのモデルケース、関西学院大編４回めは英文読解についてでした！

今回紹介した参考書については、今後１冊ずつより詳しく紹介できればと考えています。

また、次回以降他の科目・他の大学についてもどんどん記事をアップしていくので、ぜひ読んでくださいね！