こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、古文の勉強に使われる「基礎からのジャンプアップノート古典文法・演習ドリル」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」の基本情報
まずは「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル
- 出版社:旺文社
- 著者:望月光・上田慶子
- 最終改訂:2017年
- ページ数:83ページ
「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」は、旺文社から出版されている古典文法の解説書 兼 問題集です。
ページ構成
「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」は、以下の3つの要素から成り立っています。
- 文法の解説
- チェック問題
- 練習問題
1単元が見開き1ページからなり、上半分に文法の解説、下半分にチェック問題、というページになっています。
2~3単元進めるとそこまでのまとめとして練習問題のページが用意されています。
単元については、古典文法入門(歴史的仮名遣い、品詞等)から、各助動詞の活用・用法、敬語を解説する単元が30個用意されています。
単元は以下の通りです。
- 古典文法入門 歴史的仮名遣い
- 古典文法入門 品詞の分類
- 古典文法入門 活用/係り結びの法則
- 動詞 正格活用
- 動詞 変格活用
- 形容詞・形容動詞
- 助動詞入門
- 助動詞 き・けり
- 助動詞 つ・ぬ・たり・り
- 助動詞 る・らる
- 助動詞 す・さす・しむ・ず
- 助動詞 む・むず・じ
- 助動詞 らむ・けむ
- 助動詞 べし・まじ
- 助動詞 まし・まほし・たし
- 助動詞 なり
- 助動詞 めり・らし・ごとし
- 格助詞
- 接続助詞
- 係助詞
- 副助詞
- 終助詞
- 敬語 ①敬語の種類
- 敬語 ②二種類の意味をもつ敬語
- 敬語 ③敬意の方向
- 識別 ①ぬ・ね
- 識別 ②る・れ/らむ
- 識別 ③なり
- 識別 ④に
- 識別 ⑤なむ
巻末には入試で頻出の、助動詞・助詞の識別を練習する単元も用意されています。
「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」のレビュー
- オススメ度:★★★★☆
- オススメする人:大学受験で古文を受験するすべての受験生
- オススメする時期:古典文法の基礎固めをする、受験年の春頃
「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」は、オススメ度★★★★☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「基礎からのジャンプアップノート古典文法・演習ドリル」は、大学受験で古文を受験するすべての受験生に向いている参考書・問題集になります。
筆者は、どんな大学を受験する人も、古文の勉強の第一歩として文法の基礎固めをするべきだと考えています。
現代語訳する問題は、教科書通りの訳ができると点数をしっかりもらえるからです。
私は高校1・2年生のときから小テストに向けてはちゃんと勉強していたので、古典文法にはまあまあ自信があったのですが、実際に過去問を解いてみたら全然解けませんでした。
浪人してはじめて古典文法を基礎の基礎から固めることをして、ようやく点数が伸びていきました。
「古典文法は学校の授業でやったし、助動詞の意味や活用も何となくわかってるな…」ではダメなのです。
「古文苦手です、文法はできます」と筆者のもとに相談にくる高校生の方は、たいてい文法の基礎ができていません。基礎ができていないと、勝手な発想でストーリーをどんどんねじまげてしまうんですよね。
「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」は、古典文法の基礎固めにぴったりな問題集になっています。
オススメする時期
「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」を使うのにおすすめのシーズンは、古典文法の基礎固めをする、受験年の春頃です。
受験勉強の最初に、古典文法の基礎をしっかり固めておきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、古典文法が体系的に説明されている、という点が挙げられます。
古典文法を体系的に解説し、さらに各項目に対応した問題で練習できる「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」は、古典文法の基礎固めのための1冊めに非常におすすめできます。
デメリット
一方デメリットとしては、解説が少なめである、という点が挙げられます。
この本は薄いので、高1・2のときにほとんど古典文法を勉強してない、知識がほぼ皆無、という人は解説が少なめだな、と感じるかもしれません。
そういった人は、より分厚く古典文法を隅から隅まで説明してくれる参考書・問題集を使うか、学校でよく使用されている文法書を併用するか、どちらかをオススメします。
ですが、ある程度古典文法の知識がる人なら、現在の学力や目標を問わず幅広い人にオススメできるので、★★★★☆としました!
「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」の使い方
ここからは、筆者オススメの「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」のつかいかたを紹介していきます♪
1周目は、通常通り解いていく
1周目は、よくある参考書・問題集の使い方ですが、解説を読んで解いていきましょう。
もちろん、解いて、丸付けだけで満足してはいけません。
間違えた問題は必ず「なぜ間違えたのか」を解説を読んで理解し、数日たって自力で解けるか確認しておきましょう。
オススメの進め方は、1日1単元解説を読んで解く→確認問題を解く日は、その前に間違えた問題を確認する、というやりかたです!
2周目は、品詞分解&現代語訳をしていく
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
2周目以降は、品詞分解&現代語訳をしながらすべての問題を解いていきましょう!
というのも、大学入試の古文において出題される「現代語訳しなさい」「説明しなさい」という問題は、該当箇所を品詞分解し、1語1語忠実に訳すことで点数をもらえるからです。
さらに、品詞分解をしたあとは、敬語の識別(尊敬or謙譲or丁寧)、助動詞・助詞の用法の識別(過去や存続など)をすべて書き込みます。
これらのチェックが終わってから初めて、現代語訳してみましょう。
特に、文系で受験する人はこのステップは必須です。
2周目でこれだけできるようになろうと思うと、1周目でしっかり品詞を理解しておく必要があります!
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、初回は古文「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!