こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、古文の勉強に使われる「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」の基本情報
まずは「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル
- 出版社:河合出版
- 著者:井上摩梨
- 最終改訂:2008年
- ページ数:83ページ
「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」は、古典文法の解説書 兼 問題集です。
ページ構成
「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」は、以下の3つの要素から成り立っています。
- ポイント
- 基本ドリル
- 練習ドリル
1単元が見開き1ページ(1部見開き2ページの単元もあり)からなり、右上に文法の解説、右下に基本ドリル、左半分に練習というページになっています。
単元については、古典文法入門(歴史的仮名遣い、品詞等)が最初に1単元のみあり、その後は各助動詞の活用・用法、敬語を解説する単元が用意され、全部で30の単元からなります。
巻末には入試で頻出の、助動詞・助詞の識別を練習する単元も用意されています。
「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」のレビュー
- オススメ度:★★★☆☆
- オススメする人:大学受験で古文をつかうすべての受験生
- オススメする時期:古典文法の基礎固めをする、受験年の春頃
「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」、オススメ度★★★★☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」は、大学受験で古文を受験するすべての受験生に向いている参考書・問題集になります。
筆者は、どんな大学を受験する人も、古文の勉強の第一歩として文法の基礎固めをするべきだと考えています。
現代語訳する問題は、教科書通りの訳ができると点数をしっかりもらえるからです。
私は高校1・2年生のときから小テストに向けてはちゃんと勉強していたので、古典文法にはまあまあ自信があったのですが、実際に過去問を解いてみたら全然解けませんでした。
浪人してはじめて古典文法を基礎の基礎から固めることをして、ようやく点数が伸びていきました。
「古典文法は学校の授業でやったし、助動詞の意味や活用も何となくわかってるな…」ではダメなのです。
「古文苦手です、文法はできます」と筆者のもとに相談にくる高校生の方は、たいてい文法の基礎ができていません。基礎ができていないと、勝手な発想でストーリーをどんどんねじまげてしまうんですよね。
「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」は、古典文法の基礎固めにぴったりな問題集になっています。
オススメする時期
「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」を使うのにおすすめのシーズンは、古典文法の基礎固めをする、受験年の春頃です。
受験勉強の最初に、古典文法の基礎をしっかり固めておきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、古典文法が体系的に説明されている、という点が挙げられます。
古典文法を体系的に解説し、さらに各項目に対応した問題で練習できる「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」は、古典文法の基礎固めのための1冊めに非常におすすめできます。
デメリット
一方デメリットとしては、①解説が少なめである、➁最終改訂がかなり前である、という点が挙げられます。
1.解説が少なめである
この本は薄いので、高1・2のときにほとんど古典文法を勉強してない、知識がほぼ皆無、という人は解説が少なめだな、と感じるかもしれません。
そういった人は、より分厚く古典文法を隅から隅まで説明してくれる参考書・問題集を使うか、学校でよく使用されている文法書を併用するか、どちらかをオススメします。
2.最終改訂がかなり前である
最新版の改訂が2008年ということで、近年の入試傾向を踏まえているか、という点で他の参考書よりも劣ります。
ですが、ある程度古典文法の知識がある人なら、現在の学力や目標を問わず幅広い人にオススメできるので、★★★★☆としました!
ちなみに、筆者が指導していた個別指導塾では、高3生全員がこのドリルをやっていました!
「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」の使い方
ここからは、筆者オススメの「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」のつかいかたを紹介していきます♪
1周目は、通常通り解いていく
1周目は、よくある参考書・問題集の使い方ですが、解説を読んで解いていきましょう。
もちろん、解いて、丸付けだけで満足してはいけません。
間違えた問題は必ず「なぜ間違えたのか」を解説を読んで理解し、数日たって自力で解けるか確認しておきましょう。
オススメの進め方は、1日1単元解説を読んで解く→週末には、その前に間違えた問題を確認する、というやりかたです!
2周目は、品詞分解&現代語訳をしていく
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
2周目以降は、品詞分解&現代語訳をしながらすべての問題を解いていきましょう!
というのも、大学入試の古文において出題される「現代語訳しなさい」「説明しなさい」という問題は、該当箇所を品詞分解し、1語1語忠実に訳すことで点数をもらえるからです。
さらに、品詞分解をしたあとは、敬語の識別(尊敬or謙譲or丁寧)、助動詞・助詞の用法の識別(過去や存続など)をすべて書き込みます。
これらのチェックが終わってから初めて、現代語訳してみましょう。
特に、文系で受験する人はこのステップは必須です。
2周目でこれだけできるようになろうと思うと、1周目でしっかり品詞を理解しておく必要があります!
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は古文「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!