「上級現代文Ⅰ」のレベル・使い方は?元塾講師がレビュー!

こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!

こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。

さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、現代文の勉強に使われる「上級現代文Ⅰ」についてレビューしていきます♪

筆者:あぷりこっとの経歴
  • 偏差値70台の高校→京都大学 卒
  • 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
  • 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開

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目次

「上級現代文Ⅰ」の基本情報

まずは「上級現代文Ⅰ」の基本情報について紹介していきます。

基本情報

  • 書籍名:上級現代文Ⅰ
  • 出版社:桐原書店
  • 著者:晴山亨、立川芳雄、菊川智子、川野一幸
  • 最終改訂:2011年 
  • ページ数:205ページ

「上級現代文Ⅰ」は、桐原書店から出版されている、現代文の参考書・問題集です。

この「上級現代文」シリーズは、Ⅰ、とレベル別に2巻構成になっています。

ページ構成

「上級現代文Ⅰ」は、以下の3つの要素から成り立っています。

  • 各パターンの解説
  • 例題
  • 実践問題

「上級現代文Ⅰ」は、現代文の記述問題の形式を「言い換え」「内容説明」「理由説明」「表現(小説中心)」という4種類に大別しています。

これら4種類の問題をさらに3パターンに分類し、全12パターンそれぞれの解き方を最初に解説する、という流れです。

パターンの解説ののち、1パターンにつき「例題」「実践問題1」「実践問題2」の3つの大問が用意されいます。

「上級現代文Ⅰ」のレビュー

  • オススメ度:★★★☆☆
  • オススメする人:記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人
  • オススメする時期:現代文の「書き方」を始めて学ぶ、受験年の夏頃

「上級現代文I」は、オススメ度★★★☆☆の問題集です。

オススメする人

この「上級現代文Ⅰ」は、記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人に向いている参考書・問題集になります。

大学受験における現代文の「書き方」は、「読み方」同様学校で教えられる先生も少なく、塾や予備校で習うか、記述法習得に特化した参考書・問題集のどちらかは必須、と筆者は考えています。

筆者:あぷりこっと
筆者:あぷりこっと

「現代文めちゃめちゃ得意です!」って人は不要かもしれませんが、稀ですよね汗

この「上級現代文Ⅰ」は、現代文の正しい書き方をマスターできる参考書・問題集の代表格だと思います。

ただし、後述の通り、この「上級現代文I」は、収録されている素材が難しめの文章になるので、ターゲットを難関大学志望者と絞りました。

また、内容も全編記述対策の内容になります。

そのため、ターゲットを「記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人」に絞りました。

特に、現代文は共通テストでしか受験しない人や、ほぼ選択形式でしか出題されない大学を受験するという人には、「上級現代文I」はオーバーワークになってしまうと思います。

オススメする時期

「上級現代文Ⅰ」を使うのにおすすめのシーズンは、春に受験勉強最初の1冊で現代文の「読み方」を一通り学んだあと、「書き方」を最初に学ぶ夏頃です。

メリット

本書のメリットとしては、①記述問題の解法が体系的に説明されている、②採点基準が詳しい、という2点が挙げられます。

1.記述問題の解法が体系的に説明されている

この「上級現代文Ⅰ」最大のメリットは、現代文の記述問題の解法を体系的に学べるところです。

現代文の記述対策をテーマにした参考書・問題集には、解法の説明はなく、演習問題に特化したものも多いです。

そのなかで、記述問題の解法をパターン別に解説し、さらに各パターンに対応した問題で練習できる「上級現代文I」は、記述力養成のための1冊めに非常におすすめできます。

2.採点基準が詳しい

また、「上級現代文I」は、全問題に詳細な採点基準が掲載されています

「この要素が書けていたら〇点」というように、配点も設定されています。

現代文の記述というと、先生に添削してもらわないといけないのかな?と思うかもしれません。

「近くに塾や予備校もないし、高校の先生が添削できるのかな…」と不安になる人もいるのではないでしょうか。

実は、現代文の記述対策に必ずしも先生からの添削は必要ではありません!

この「上級現代文I」を使って勉強すれば、自分で添削することも可能なので、添削してもらうことに不安を感じている人にもおすすめできる1冊です◎

筆者:あぷりこっと
筆者:あぷりこっと

私も浪人時代、予備校に無料添削サービスがあったけれど、先生と1対1で話すなんて恥ずかしくて申し込めなかったんだよね笑
だから、模試以外は一切先生に添削してもらうことはありませんでした。

デメリット

一方デメリットとしては、素材が上級者向け、という点が挙げられます。

「上級」という名前の通り、収録されている問題はなかなか難しいものが多いです。

「上級現代文Ⅰ」の使い方

ここからは、筆者オススメの「上級現代文Ⅰ」のつかいかたを紹介していきます♪

まずは、パターンの解説を読む

まずは、各パターン冒頭のページにある、パターンの解説を読みましょう。

このパターンの設問が出題された場合の、本文を読むコツや、書き方を確認します。

例題を解く

パターンの解説を読み、解法の方針が理解できれば、例題を解いて実際にやってみましょう。

ちなみに、採点基準については上述の通りかなり詳しく書いてくれていますので、自分で添削することができます。

パターンの解説を読む+例題を解く、ここまで1日を目安に取り組みましょう。

実践問題を解く

1日めに「パターンの解説を読む+例題を解く」ところまでしたら、2日め・3日めは実践問題を1問ずつ解きましょう。

次の日に復習をしよう

自分で書いた解答が、全然模範解答とちがうかったよ…

そんなときは、例題・実践問題1・実践問題2を解き終わった翌日に、1日パターンの復習の日を設けて、うまく書けなかった問題を再度書いてみましょう。

次の日に復習するのが、定着にもっともよいサイクルになります◎

もちろん、1周で終わらない

勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。

2周め以降は、読み方・解き方が問題なくわかるようであれば、各パターンの解説は読まずに、いきなり例題・実戦問題に取り組んでもらって大丈夫です◎

まとめ

参考書・問題集のレビュー、今回は現代文の「上級現代文Ⅰ」を紹介しました!

これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!

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