こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、古文の勉強に使われる「全レベル問題集 古文2」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「全レベル問題集 古文2」の基本情報
まずは「全レベル問題集 古文2」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:全レベル問題集 古文2
- 出版社:旺文社
- 著者:伊藤紫野富
- 最終改訂:2020年
- ページ数:136ページ
「全レベル問題集 古文2」は、旺文社から出版されている古文の問題集です。
この「全レベル問題集 古文2」シリーズは、1、2、3、4とレベル別に4巻構成になっています。
ページ構成
「全レベル問題集 古文2」は、以下の4つの要素から成り立っています。
- 問題
- 解答・解説
- 現代語訳
- 重要語句
「全レベル問題集 古文2」はサブタイトルにある通り、共通テストレベルの問題が10題掲載されています。
出典はセンター試験4題、共通テスト試行調査1題、共通テスト予想問題5題となります。
「全レベル問題集 古文2」のレビュー
- オススメ度:★★☆☆☆
- オススメする人:古文は共通テストのみ受験する人/共通テストと同様の形式で古文が出題される大学を受験する人
- オススメする時期:古文の本格的な問題演習を初めて行う、受験年の夏~秋頃
「全レベル問題集 古文2」は、オススメ度★★☆☆☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「全レベル問題集 古文2」は、古文は共通テストのみ受験する人や、共通テストと同様の形式で古文が出題される大学を受験する人に向いている問題集になります。
問題の半分がオリジナル問題からなる「全レベル問題集 古文2」は、共通テスト形式の問題をより多く解きたいという人におすすめです。
古文は共通テストのみ受験する人
古文は共通テストのみ受験する人には、共通テストに特化した問題演習をたくさん解きたい、という人も多いと思います。
そのような人には、「全レベル問題集 古文2」のように、オリジナル問題での演習ができる問題集はオススメできます。
特に国公立大の理系学部には、共通テストの国語の比率が高い学部も多いです。そういった学部を志望する人は共通テスト形式の演習にしっかり時間をかけたいところです◎
共通テストと同様の形式で古文が出題される大学を受験する人
共通テストと同様の形式で古文が出題される大学を受験する人にも、この「全レベル問題集 古文2」はオススメです。
大学個別試験よりも少し易しめの共通テストの対策を行うことで、少しずつレベルアップしていくことができます。
一方、記述問題がメインで出題される大学(主に国公立)を受験する人には、この「全レベル問題集 古文2」はオススメしません。
記述対策にはかなり時間がかかるため、共通テスト対策に多くの時間を割くことで、思うような対策ができなくなってしまいます。
そのため、共通テスト対策は過去問だけで十分です。
2次試験が解けたら、共通テストも解けます◎
オススメする時期
「全レベル問題集 古文2」を使うのにおすすめの時期は、春に受験勉強最初の1冊で古典文法を、春~初夏に古文の「読み方」を一通り学んだあと、本格的な問題演習を初めて行う夏頃です。
あくまで「読解」の問題集になるので、本書を始める前に「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」などの、文法を基礎固めするための参考書・問題集は一通り解いておきましょう。
また、古文の「読み方」を教えてくれる参考書・問題集に取り組んでおきましょう。
共通テストはまだ過去問が少ないので、過去問以外にも共通テスト形式の問題集で練習をしたいという需要は大きいかと思います。
そのうえで、古文読解の勉強の1冊めとして使えるのがこの「全レベル問題集 古文2」になります。
メリット
本書のメリットとしては、設問の解説が詳しい、という点が挙げられます。
設問については、傍線部の品詞分解・現代語訳・語句の知識など、みっちり書いてくれています。
デメリット
一方デメリットは、オリジナル問題が少ない、という点が挙げられます。
この「全レベル問題集 古文2」は、上述の通り、センター試験4題、共通テスト試行調査1題、共通テスト予想問題5題というラインナップになっています。
半分がセンター試験の過去問・共通テスト試行調査からの出題なので、赤本などでの過去問演習でも取り組める内容となり、わざわざ本書で取り組む必要がない、となってしまいます。
今回は、共通テストに沿った形式の出題が少ないという観点から、オススメ度★★☆☆☆としました。
「全レベル問題集 古文2」の使い方
ここからは、筆者オススメの「全レベル問題集 古文2」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、通常通り問題を解く
まずは、通常通り問題を解いていきましょう。
「全レベル問題集 古文2」は各問題に目安となる解答時間が設定されているので、まずはその時間通りに解いてみましょう!
時間内に解ききれなかったらどうしたらいいの?
時間内に解ききれなかった場合は、時間内に解けたところに印をつけておき、残りの問題も一通り解いてから丸付けに移りましょう。
初見で解くことは1度しかできないから、解かずに採点に行くのはもったいない!
品詞分解&現代語訳をしていく
古文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。
その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。
そこでオススメなのが、品詞分解&現代語訳です。
というのも、大学入試の古文において出題される「現代語訳しなさい」「説明しなさい」という問題は、該当箇所を品詞分解し、1語1語忠実に訳すことで点数をもらえるからです。
全文を品詞分解し、活用語であれば活用の種類や活用形を確認、敬語の種類や誰に向けた敬意なのかを確認していきます。
さらに、品詞分解をしたあとは、敬語の識別(尊敬or謙譲or丁寧)、助動詞・助詞の用法の識別(過去や存続など)をすべて書き込みます。
これらのチェックが終わってから初めて、現代語訳してみましょう。
特に、文系で受験する人はこのステップは必須です。
古文は共通テストだけ、という人であれば、傍線部のみで大丈夫です◎
これだけできるようになろうと思うと、春までにしっかり古典文法を理解しておく必要があります!
「全レベル問題集 古文2」は全文の品詞分解が掲載されておらず、解答に関係する場所や重要箇所のみになり、確認が難しいですが、不安なところは学校の先生などに聞いてみるとよいでしょう◎
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
古文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は古文の「全レベル問題集 古文2」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!