こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、古文の勉強に使われる「全レベル問題集 古文4」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「全レベル問題集 古文4」の基本情報
まずは「全レベル問題集 古文4」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:全レベル問題集 古文4
- 出版社:旺文社
- 著者:伊藤紫野富
- 最終改訂:2020年
- ページ数:176ページ
「全レベル問題集 古文4」は、旺文社から出版されている古文の問題集です。
この「全レベル問題集 古文」シリーズは、1、2、3、4とレベル別に4巻構成になっています。
ページ構成
「全レベル問題集 古文4」は、以下の3つの要素から成り立っています。
- 問題
- 解答・解説
- 現代語訳
- 重要語句
「全レベル問題集 古文4」は、私大上位・私大最難関・国公立大レベルの問題が14題掲載されており、出典は私大が12問、国公立大が2問です。
関東でいえば早慶上智やMARCH、関西でいえば関関同立、そして国公立大全般の志望者がメインターゲットとなります。
「全レベル問題集 古文4」のレビュー
- オススメ度:★☆☆☆☆
- オススメする人:入試に向けて本格的に古文の読解演習をする、私大上位志望の人
- オススメする時期:夏までに古文の基礎的問題に取り組んだあと、演習を重ねる秋頃
「全レベル問題集 古文4」は、オススメ度★☆☆☆☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「全レベル問題集 古文4」は、入試に向けて本格的に古文の読解演習をする、私大上位志望の人に向いている問題集になります。
オススメする時期
「全レベル問題集 古文4」を使うのにおすすめのシーズンは、夏までに古文の基礎的問題に取り組んだあと、演習を重ねる秋頃です。
なお、本書は古典文法や読み方・解き方が体系的に説明されている参考書・問題集ではなく、問題演習メインとなります。
難関大志望ではじめて古文読解の受験勉強をする場合は、あくまで「読解」の問題集になるので、本書を始める前に「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」などの、文法を基礎固めするための参考書・問題集は一通り解いておきましょう。
そのうえで、古文の読み方を学び、その後「全レベル問題 古文2」「全レベル問題集 古文3」などを古文の読解演習の1冊めとしてこなしたあと、9〜10月頃がオススメとなります。
メリット
本書のメリットとしては、現代語訳が詳しい、という点が挙げられます。
この「全レベル問題集 古文」シリーズは、現代語訳が本文と並べて掲載されており、本文と見比べながら読みやすくなっています。
そのため、しっかり読み込めば「なぜその意味になるのか」という点を、わからないまま放置することもありません。
デメリット
一方デメリットは、①過去問演習と時期がかぶる、➁品詞分解がない、という2点が挙げられます。
1.メインターゲットの層にとっては、過去問演習と時期がかぶる
上述の通り、「全レベル問題集 古文4」は早慶上智、MARCH、関関同立、国公立大の志望者がメインターゲットとなります。
ただし、このあたりの大学の場合、過去問も多く手に入るので、秋の演習として「全レベル問題集 古文4」よりも過去問をするべき、ともいえます。
筆者としては、「全レベル問題集 古文2」まで取り組んで、そのあとは過去問に進むことをおすすめします。
特に国公立大は記述問題中心になりますが、本書に収録されている14問のうち国公立大からの出典は2問だけということで、記述対策には不向きとも言えます。
2.品詞分解がない
この「全レベル問題集 古文4」は、現代語訳はとても分かりやすいのですが、品詞分解が掲載されていません。
筆者としては、品詞分解は現代語訳と合わせて非常に有効な古文の勉強法と考えているので、品詞分解が掲載されていないのは少し物足りなく感じます。
そういった点を加味して、オススメ度★☆☆☆☆としました。
「全レベル問題集 古文4」の使い方
ここからは、筆者オススメの「全レベル問題集 古文4」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、通常通り問題を解く
まずは、通常通り問題を解いていきましょう。
「全レベル問題集 古文4」は各問題に目安となる解答時間が設定されているので、まずはその時間通りに解いてみましょう!
時間内に解ききれなかったらどうしたらいいの?
時間内に解ききれなかった場合は、時間内に解けたところに印をつけておき、残りの問題も一通り解いてから丸付けに移りましょう。
初見で解くことは1度しかできないから、解かずに採点に行くのはもったいない!
品詞分解&現代語訳をしていく
古文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。
その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。
そこでオススメなのが、品詞分解&現代語訳です。
というのも、大学入試の古文において出題される「現代語訳しなさい」「説明しなさい」という問題は、該当箇所を品詞分解し、1語1語忠実に訳すことで点数をもらえるからです。
全文を品詞分解し、活用語であれば活用の種類や活用形を確認、敬語の種類や誰に向けた敬意なのかを確認していきます。
さらに、品詞分解をしたあとは、敬語の識別(尊敬or謙譲or丁寧)、助動詞・助詞の用法の識別(過去や存続など)をすべて書き込みます。
これらのチェックが終わってから初めて、現代語訳してみましょう。
これだけできるようになろうと思うと、春までにしっかり古典文法を理解しておく必要があります!
「全レベル問題集 古文4」は全文の品詞分解が掲載されておらず、解答に関係する場所や重要箇所のみになり、確認が難しいですが、不安なところは学校の先生などに聞いてみるとよいでしょう◎
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
古文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は古文の「全レベル問題集 古文4」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!