こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、現代文の勉強に使われる「全レベル問題集 現代文6」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「全レベル問題集 現代文6」の基本情報
まずは「全レベル問題集 現代文6」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:全レベル問題集 現代文6
- 出版社:旺文社
- 著者:梅澤眞由起
- 最終改訂:2020年
- ページ数:152ページ
「全レベル問題集 現代文6」は、旺文社から出版されている現代文の問題集です。
この「全レベル問題集 現代文」シリーズは、1、2、3、4、5、6とレベル別に6巻構成になっています。
ページ構成
「全レベル問題集 現代文6」は、以下の2つの要素から成り立っています。
- 問題
- 解答・解説
「全レベル問題集 現代文6」は、国公立大レベルの問題が12題掲載されています。
選択問題の多かった「全レベル問題集 現代文5」までとはちがい、記述問題が多くなっているのが特徴です。
前半6題が講義編・後半6題が実践編となっています。
講義編は、記述問題の各パターンについて解き方・書き方を解説してくれています。
講義編で扱うテーマは以下の通りです。
- 評論:問題文の言葉で説明する問題
- 評論:自分の言葉で説明する問題
- 評論:傍線部の前後で解答する問題
- 評論:問題文の構造に即して解答する問題
- 随筆
- 小説
「全レベル問題集 現代文6」のレビュー
- オススメ度:★★☆☆☆
- オススメする人:記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人
- オススメする時期:現代文の「書き方」を始めて学ぶ、受験年の夏頃
「全レベル問題集 現代文6」は、オススメ度★★★☆☆の問題集です。
オススメする人
この「全レベル問題集 現代文6」は、記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人に向いている問題集になります。
大学受験における現代文の「書き方」は、「読み方」同様学校で教えられる先生も少なく、塾や予備校で習うか、記述法習得に特化した参考書・問題集のどちらかは必須、と筆者は考えています。
「現代文めちゃめちゃ得意です!」って人は不要かもしれませんが、稀ですよね汗
ただし、内容も全編記述対策の内容になります。
そのため、ターゲットを「記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人」に絞りました。
特に、現代文は共通テストでしか受験しない人や、ほぼ選択形式でしか出題されない大学を受験するという人には、「全レベル問題集 現代文6」はオーバーワークになってしまうと思います。
オススメする時期
「全レベル問題集 現代文6」を使うのにおすすめのシーズンは、春に受験勉強最初の1冊で現代文の「読み方」を一通り学んだあと、「書き方」を最初に学ぶ夏頃です。
メリット
本書のメリットとしては、①記述問題の解法が体系的に説明されている、②採点基準が詳しい、という2点が挙げられます。
1.記述問題の解法が体系的に説明されている
この「全レベル問題集 現代文6」最大のメリットは、現代文の記述問題の解法を体系的に学べるところです。
現代文の記述対策をテーマにした参考書・問題集には、解法の説明はなく、演習問題に特化したものも多いです。
そのなかで、記述問題の解法をパターン別に解説し、さらに各パターンに対応した問題で練習できる「全レベル問題集 現代文6」は、記述力養成のための1冊めに非常におすすめできます。
2.採点基準が詳しい
また、「全レベル問題集 現代文6」は、全問題に詳細な採点基準が掲載されています。
「この要素が書けていたら〇点」というように、配点も設定されています。
現代文の記述というと、先生に添削してもらわないといけないのかな?と思うかもしれません。
「近くに塾や予備校もないし、高校の先生が添削できるのかな…」と不安になる人もいるのではないでしょうか。
実は、現代文の記述対策に必ずしも先生からの添削は必要ではありません!
この「全レベル問題集 現代文6」を使って勉強すれば、自分で添削することも可能なので、添削してもらうことに不安を感じている人にもおすすめできる1冊です◎
私も浪人時代、予備校に無料添削サービスがあったけれど、先生と1対1で話すなんて恥ずかしくて申し込めなかったんだよね笑
だから、模試以外は一切先生に添削してもらうことはありませんでした。
デメリット
一方デメリットとしては、記述問題のパターンの網羅性が他の参考書に劣る、という点が挙げられます。
上述のように、この「全レベル問題集 現代文6」では講義編として、6つの記述パターンを紹介していますが、他の参考書・問題集ではより多くの記述パターンを紹介しています。
問題数が少なく、勉強時間が足りない人にはちょうどよいかと思いますが、国公立大志望だと演習をしっかりしたい人も多いと思います。
「全レベル問題集 現代文6」の使い方
ここからは、筆者オススメの「全レベル問題集 現代文6」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、通常通り問題を解く
まずは、通常通り問題を解いていきましょう。
「全レベル問題集 現代文6」は各問題に目安となる解答時間が設定されているので、まずはその時間通りに解いてみましょう!
時間内に解ききれなかったらどうしたらいいの?
時間内に解ききれなかった場合は、時間内に解けたところに印をつけておき、残りの問題も一通り解いてから丸付けに移りましょう。
初見で解くことは1度しかできないから、解かずに採点に行くのはもったいない!
また、現代文読解は、目で追って読むだけでは思考が停止してしまうのでオススメできません。
読み方・解き方の習得に重きをおいた多くの参考書・問題集では、接続詞に印をつけたり、同意表現に印をつけたり、ということを推奨しています。
どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、スラッシュを消すと時間と消しゴムがもったいないです。
本文だけでもコピーをしておくことをオススメします!
解答・解説からも学ぶ!
現代文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。
その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。
たとえば、現代文特有の語句を覚えていく必要があるので、解説についている重要語句のコーナーや、自分自身で理解できなかった文章中の語句を辞書で調べたりします。
また、漢字問題の対策として、「これは出題されたら書けないな」と感じるものをピックアップしておくとよいでしょう◎
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
現代文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は現代文の「全レベル問題集 現代文6」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!