こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、これまで私が受験した大学・指導したことのある大学を中心に、各科目の出題傾向や勉強法についてお話してきました。
先日から、参考書・問題集のレビューをお届けしています!
今回は、漢文の勉強に使われる「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」の基本情報
まずは「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習
- 出版社:河合出版
- 著者:高橋健一・寺田るり子・東堂光順
- 最終改訂:2001年
- ページ数:68ページ
「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」は、河合出版から出版されている漢文句形の解説書 兼 問題集です。
ページ構成
「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」は、漢文の句法や基礎知識を8章にわけて解説しています。
各章は以下の3つの要素から成り立っています。
- ポイント
- ドリル
- 基本問題
- 練習問題
「ポイント」は各章でマスターすべき文法事項のまとめ、「ドリル」はポイントで確認した文法事項の基礎的な問題です。
「基本問題」「練習問題」は、この章でテーマになっている文法を含んだ読解問題です。
章立ては、下記の通りです。
- 漢文の基礎
- 再読文字
- 使役形
- 受身形
- 否定形
- 疑問形・反語形
- 比較形・最上形
- 抑揚形
- 限定形・累加形・仮定形
- 漢詩
「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」のレビュー
- オススメ度:★★★★☆
- オススメする人:大学受験で漢文をつかうすべての人
- オススメする時期:漢文句法の基礎固めをする、受験年の春頃
「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」は、オススメ度★★★★☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」は、大学受験で漢文をつかうすべての人に向いている参考書・問題集になります。
筆者は、どんな大学を受験する人も、漢文の勉強の第一歩として句法の基礎固めをするべきだと考えています。
現代語訳する問題は、教科書通りの訳ができると点数をしっかりもらえるからです。
私は高校1・2年生のときから小テストに向けてはちゃんと勉強していたので、漢文句法にはまあまあ自信があったのですが、実際に過去問を解いてみたら全然解けませんでした。
「漢文句法は学校の授業でやったし、助動詞の意味や活用も何となくわかってるな…」ではダメなのです。
「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」は、漢文句法の基礎固めにぴったりな問題集になっています。
「漢文苦手です、句形はできます」と筆者のもとに相談にくる高校生の方は、たいてい句形の基礎ができていません。基礎ができていないと、勝手な発想でストーリーをどんどんねじまげてしまうんですよね。
オススメする時期
「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」を使うのにおすすめのシーズンは、漢文句形の基礎固めをする、受験年の春頃です。
受験勉強の最初に、漢文句形の基礎をしっかり固めておきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、①漢文句形が体系的に説明されている、➁読解演習も収録されている、という2点が挙げられます。
1.漢文句形が体系的に説明されている
漢文句形を体系的に解説した「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」は、漢文句形の基礎固めのための1冊めにおすすめできます。
2.読解演習も収録されている
各章の章末に「基本問題」「練習問題」という、読解問題のなかで漢文句形を確認することができる問題が収録されています。
レベルとしては、はやさしめの共通テスト、という感じです。
「漢文は共通テストだけ」という人なら、この1冊+過去問でしっかり対応できます◎
デメリット
一方デメリットとしては、①解説が少ない、➁出版が20年以上前である、という点が挙げられます。
1.解説が少ない
この本は薄いので、高1・2のときにほとんど漢文句法を勉強してない、知識がほぼ皆無、という人は解説が少なめだな、と感じるかもしれません。
2.出版が20年以上前である
最新版の改訂が2001年ということで、近年の入試傾向を踏まえているか、という点で他の参考書よりも劣ります。
ですが、ある程度漢文句法の知識がる人なら、現在の学力や目標を問わず幅広い人にオススメできるので、★★★★☆としました!
「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」の使い方
ここからは、筆者オススメの「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」のつかいかたを紹介していきます♪
シーズン1とシーズン2に分ける
先述の通り、「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」は漢文句形の基礎問題はもちろんのこと、読解の基礎までカバーすることができます。
「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」は各章に句形のテーマがあり、それに沿った読解問題が掲載されていますが、読解問題は一通り句形をマスターしてからのほうが学びも多くなる、というのが筆者の考えです。
そのため、句形のマスターに専念する「シーズン1」と、読解の基礎を学ぶ「シーズン2」に分けて「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」を使うのがよいと思います。
シーズン1・1周目は、通常通り解いていく
シーズン1は、句法のマスターに注力するため、各章「ポイント」「ドリル」を進めます。
1周目は、よくある参考書・問題集の使い方ですが、解説を読んで解いていきましょう。
もちろん、解いて、丸付けだけで満足してはいけません。
間違えた問題は必ず「なぜ間違えたのか」を解説を読んで理解し、数日たって自力で解けるか確認しておきましょう。
シーズン1・2周目以降は、白文書き下し&現代語訳をしていく
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
2周目以降は、白文書き下し&現代語訳をしながらすべての問題を解いていきましょう!
というのも、大学入試の漢文において出題される「現代語訳しなさい」「説明しなさい」という問題は、該当箇所を書き下し、1語1語忠実に訳すことで点数をもらえるからです。
特に、大学の個別試験に漢文の問題があるという人には取り組んでもらいたいステップになります◎
2周目でこれだけできるようになろうと思うと、1周目でしっかり句法を理解しておく必要があります!
シーズン2・基本問題・練習問題にとりかかる
シーズン1で句形を完璧にできたら、夏頃からシーズン2に移行しましょう。
まずは、通常通り問題を解いていきましょう。
「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」は目安となる解答時間は設定されていませんが、共通テストで漢文にかける平均時間・15分を目安としてみてください。
時間内に解ききれなかったらどうしたらいいの?
時間内に解ききれなかったらどうしたらいいの?
時間内に解ききれなかった場合は、時間内に解けたところに印をつけておき、残りの問題も一通り解いてから丸付けに移りましょう。
初見で解くことは1度しかできないから、解かずに採点に行くのはもったいない!
シーズン2・書き下し&現代語訳をしていく
漢文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。
その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。
そこでオススメなのが、書き下しと現代語訳です。
全文を書き下し、重要な熟語や句形があれば書き込んだうえで、現代語訳していきます。
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
基本問題・練習問題の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、シーズン2は1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は漢文の「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!