こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、現代文の勉強に使われる「上級現代文Ⅱ」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「上級現代文Ⅱ」の基本情報
まずは「上級現代文Ⅱ」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:上級現代文Ⅱ
- 出版社:桐原書店
- 著者:晴山亨、立川芳雄、菊川智子、川野一幸
- 最終改訂:2011年
- ページ数:157ページ
「上級現代文Ⅱ」は、桐原書店から出版されている現代文の問題集です。
この「上級現代文」シリーズは、Ⅰ、Ⅱとレベル別に2巻構成になっています。
ページ構成
「上級現代文Ⅱ」は、以下の2つの要素から成り立っています。
- 演習問題
- 模擬試験
「上級現代文Ⅱ」は、最難関国立大レベルの問題が、演習問題12題・模擬試験8題収録されています。
演習問題と模擬試験の違いとして、演習問題には解答時間の設定はありませんが、模擬試験は解答時間が設定されていて、その通りに解くよう指示されています。
「上級現代文Ⅱ」のレビュー
- オススメ度:★☆☆☆☆
- オススメする人:記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人
- オススメする時期:夏までに現代文の「書き方」をマスターしたあと、演習を重ねる秋頃
「上級現代文Ⅱ」は、オススメ度★☆☆☆☆の問題集です。
オススメする人
この「上級現代文Ⅱ」は、記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人に向いている参考書・問題集になります。
後述の通り、この「上級現代文Ⅱ」は、収録されている素材が難しめの文章になるので、ターゲットを難関大学志望者と絞りました。
また、内容も全編記述対策の内容になります。
特に、現代文は共通テストでしか受験しない人や、ほぼ選択形式でしか出題されない大学を受験するという人には、「上級現代文Ⅱ」はオーバーワークになってしまうと思います。
オススメする時期
「上級現代文Ⅱ」を使うのにおすすめのシーズンは、夏までに「上級現代文I」で「書き方」をマスターしたあと、演習を重ねる秋頃です。
メリット
本書のメリットとしては、採点基準が詳しい、という点が挙げられます。
「上級現代文Ⅱ」は、「上級現代文I」と同様に、全問題に詳細な採点基準が掲載されています。
「この要素が書けていたら〇点」というように、配点も設定されています。
現代文の記述というと、先生に添削してもらわないといけないのかな?と思うかもしれません。
「近くに塾や予備校もないし、高校の先生が添削できるのかな…」と不安になる人もいるのではないでしょうか。
実は、現代文の記述対策に必ずしも先生からの添削は必要ではありません!
この「上級現代文I」を使って勉強すれば、自分で添削することも可能なので、添削してもらうことに不安を感じている人にもおすすめできる1冊です◎
私も浪人時代、予備校に無料添削サービスがあったけれど、先生と1対1で話すなんて恥ずかしくて申し込めなかったんだよね笑
だから、模試以外は一切先生に添削してもらうことはありませんでした。
デメリット
一方デメリットとしては、①素材が上級者向け、➁過去問演習と時期がかぶる、という2点が挙げられます。
1.素材が上級者向け
「上級」という名前の通り、収録されている問題はなかなか難しいものが多いです。
そのため、ターゲットは「記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人」に絞られます。
2.過去問演習と時期がかぶる
上記の通り、「上級現代文Ⅱ」は最難関国公立大の志望者がメインターゲットとなります。
ただし、最難関国立大の場合、過去問もたくさん手に入るので、秋の演習として「上級現代文II」よりも過去問をするべき、ともいえます。
筆者としては、「上級現代文I」のみ取り組んで、そのあとは過去問に進むことをおすすめします。
これらの点を加味して、オススメ度★☆☆☆☆としました。
「上級現代文Ⅱ」の使い方
ここからは、筆者オススメの「上級現代文Ⅱ」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、通常通り問題を解く
まずは、通常通り問題を解いていきましょう。
また、模擬試験は各問題に目安となる解答時間が設定されているので、まずはその時間通りに解いてみましょう!
時間内に解ききれなかったらどうしたらいいの?
時間内に解ききれなかった場合は、時間内に解けたところに印をつけておき、残りの問題も一通り解いてから丸付けに移りましょう。
初見で解くことは1度しかできないから、解かずに採点に行くのはもったいない!
また、現代文読解は、目で追って読むだけでは思考が停止してしまうのでオススメできません。
読み方・解き方の習得に重きをおいた多くの参考書・問題集では、接続詞に印をつけたり、同意表現に印をつけたり、ということを推奨しています。
どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、スラッシュを消すと時間と消しゴムがもったいないです。
本文だけでもコピーをしておくことをオススメします!
解答・解説からも学ぶ!
現代文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。
その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。
たとえば、現代文特有の語句を覚えていく必要があるので、解説についている重要語句のコーナーや、自分自身で理解できなかった文章中の語句を辞書で調べたりします。
また、漢字問題の対策として、「これは出題されたら書けないな」と感じるものをピックアップしておくとよいでしょう◎
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
現代文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
記述問題の解法パターンをマスターする「上級現代文I」とは、復習のしかたを少し変えたほうがよいです◎
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は現代文の「上級現代文Ⅱ」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!