こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、現代文の勉強に使われる「入試現代文へのアクセス 完成編」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「入試現代文へのアクセス 完成編」の基本情報
まずは「入試現代文へのアクセス 完成編」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:入試現代文へのアクセス 完成編
- 出版社:河合出版
- 著者:荒川久志、菊川智子、立川芳雄、晴山亨
- 最終改訂:2013年
- ページ数:187ページ
「入試現代文へのアクセス 完成編」は、河合出版から出版されている現代文の参考書・問題集です。
この「入試現代文へのアクセス」シリーズは、基本編、発展編、完成編、とレベル別に3巻構成になっています。
ページ構成
「入試現代文へのアクセス 完成編」は、以下の2つの要素から成り立っています。
- ステップ1
- ステップ2
ステップ1・2それぞれ8題ずつが用意されています。
また、各問題は
- 本文・問題
- 語句の意味
- 読解へのアクセス
- 正解へのアクセス
- 本文要約
という構成になっています。
特徴として、「語句の意味」がとても豊富です。
これ1冊あれば、他に現代文キーワード集などはいらないのではないか、というくらいです。
また、「読解へのアクセス(本文分析)」や「正解へのアクセス(設問の解説)」も非常に詳しく書かれています。
さらに、完成編には本文要約もついており、発展編では150字での要約だったところが、完成編では200字での要約になっています。
「本文の要旨を要約しなさい」「本文の要旨を踏まえて○○について説明しなさい」といった問題が頻出の大学を受験する人にはよい練習になるでしょう。
「入試現代文へのアクセス 完成編」のレビュー
- オススメ度:★☆☆☆☆
- オススメする人:記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人
- オススメする時期:夏までに現代文の「書き方」をマスターしたあと、演習を重ねる秋頃
「入試現代文へのアクセス 完成編」は、オススメ度★☆☆☆☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「入試現代文へのアクセス 完成編」は、記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人になります。
後述の通り、この「入試現代文へのアクセス 発展編」は、収録されている素材が難しめの文章になるので、ターゲットを難関大学志望者と絞りました。
特に、各問題に本文要約がついているため、難関大学の中でも「本文の要旨を要約しなさい」「本文の要旨を踏まえて○○について説明しなさい」といった問題が頻出の大学を受験する人には、オススメです。
なお、内容も全編記述対策の内容になります。
そのため、ターゲットを「記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人」に絞りました。
現代文は共通テストでしか受験しない人や、ほぼ選択形式でしか出題されない大学を受験するという人には、「入試現代文へのアクセス 完成編」はオーバーワークになってしまうと思います。
オススメする時期
「入試現代文へのアクセス 完成編」を使うのにおすすめのシーズンは、夏までにで「書き方」をマスターしたあと、演習を重ねる秋頃です。
なお、この「入試現代文へのアクセス」シリーズには、現代文の「書き方」習得に特化した巻はないため、別のシリーズの参考書・問題集で「書き方」を習得する必要があります。
メリット
本書のメリットとしては、①語句解説が詳しい、②本文要約がついている、という2点が挙げられます。
1.語句解説が詳しい
特徴として「語句の意味」がとても豊富です。
これ1冊あれば、他に現代文キーワード集などはいらないのではないか、というくらいです。
2.本文要約がついている
「入試現代文へのアクセス 完成編」には、各問題に本文要約もついています。
「本文の要旨を要約しなさい」「本文の要旨を踏まえて○○について説明しなさい」といった問題が頻出の大学を受験する人にはよい練習になるでしょう。
ちなみに、「発展編」では各問題150字での要約だったのが、「完成編」では200字での要約になっています。
デメリット
一方デメリットとしては、①素材が上級者向け、➁過去問演習と時期がかぶる、という2点が挙げられます。
1.素材が上級者向け
「入試現代文へのアクセス」シリーズ全体として、、収録されている問題はなかなか難しいものが多いです。
そのため、ターゲットは「記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人」に絞られます。
特に、「読み方」を学ぶ「基礎編」と違い、「発展編」以降は記述対策になるので、現代文は共通テストでしか受験しない人や、ほぼ選択形式でしか出題されない大学を受験するという人には、「入試現代文へのアクセス 発展編」はオーバーワークになってしまうと思います。
2.過去問演習と時期がかぶる
上記の通り、「入試現代文へのアクセス 完成編」は最難関国公立大の志望者がメインターゲットとなります。
ただし、最難関国立大の場合、過去問もたくさん手に入るので、秋の演習として「入試現代文へのアクセス 完成編」よりも過去問をするべき、ともいえます。
筆者としては、「基礎編」「発展編」のみ取り組んで、そのあとは過去問に進むことをおすすめします。
「入試現代文へのアクセス 完成編」の使い方
ここからは、筆者オススメの「入試現代文へのアクセス 完成編」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、問題を解く
まずは、何も見ずに解けるか、力試しをしてみましょう。
「入試現代文へのアクセス 完成編」は、各大問の時間設定はありませんが、記述問題が多めの大学だと、大問1つにつき30~40分かける想定で作問されているところも多いので、解答時間の1つの目安にしてみるとよいでしょう。
時間内に解ききれなかったらどうしたらいいの?
時間内に解ききれなかった場合は、時間内に解けたところに印をつけておき、残りの問題も一通り解いてから丸付けに移りましょう。
初見で解くことは1度しかできないから、解かずに採点に行くのはもったいない!
また、現代文読解は、目で追って読むだけでは思考が停止してしまうのでオススメできません。
読み方・解き方の習得に重きをおいた多くの参考書・問題集では、接続詞に印をつけたり、同意表現に印をつけたり、ということを推奨しています。
どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、スラッシュを消すと時間と消しゴムがもったいないです。
本文だけでもコピーをしておくことをオススメします!
解答・解説からも学ぶ!
現代文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。
その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。
特にこの「入試現代文へのアクセス 完成編」は「語句の意味」のコーナーが充実しているので、自分が知らなかった語句を調べる・リストアップする、といったことはぜひしてもらいたいです。
また、漢字問題の対策として、「これは出題されたら書けないな」と感じるものをピックアップしておくとよいでしょう◎
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
現代文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
記述問題の解法パターンをマスターする「入試現代文へのアクセス 基礎編」とは、復習のしかたを少し変えたほうがよいです◎
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は現代文の「入試現代文へのアクセス 完成編」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!