こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、現代文の勉強に使われる「全レベル問題集 現代文2」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
詳しいプロフィールはこちら
「全レベル問題集 現代文2」の基本情報
まずは「全レベル問題集 現代文2」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:全レベル問題集 現代文2
- 出版社:旺文社
- 著者:梅澤眞由起
- 最終改訂:2020年
- ページ数:208ページ
「全レベル問題集 現代文2」は、旺文社から出版されている現代文の問題集です。
この「全レベル問題集 現代文」シリーズは、1、2、3、4、5、6とレベル別に6巻構成になっています。
ページ構成
「全レベル問題集 現代文2」は、以下の2つの要素から成り立っています。
- 問題
- 解答・解説
「全レベル問題集 現代文2」は、共通テストレベルの問題が10題掲載されています。
出典はセンター試験2題、試行調査2題、モデル問題例1題、オリジナル5題、となっています。
また、ジャンル別では、論理的文章が5題、文学的文章が5題、という構成です。
「全レベル問題集 現代文2」のレビュー
- オススメ度:★★★☆☆
- オススメする人:現代文は共通テストのみ受験する人/共通テストと同様の形式で現代文が出題される大学を受験する人
- オススメする時期:現代文の本格的な問題演習を初めて行う、受験年の夏頃
「全レベル問題集 現代文2」は、オススメ度★★★☆☆の問題集です。
オススメする人
この「全レベル問題集 現代文2」は、現代文は共通テストのみ受験する人や、共通テストと同様の形式で現代文が出題される大学を受験する人に向いている問題集になります。
問題の半分がオリジナル問題からなる「全レベル問題集 現代文2」は、共通テスト形式の問題をより多く解きたいという人におすすめです。
現代文は共通テストのみ受験する人
現代文は共通テストのみ受験する人には、共通テストに特化した問題演習をたくさん解きたい、という人も多いと思います。
そのような人には、「全レベル問題集 現代文2」のように、オリジナル問題での演習ができる問題集はオススメできます。
特に国公立大の理系学部には、共通テストの国語の比率が高い学部も多いです。そういった学部を志望する人は共通テスト形式の演習にしっかり時間をかけたいところです◎
共通テストと同様の形式で現代文が出題される大学を受験する人
共通テストと同様の形式で現代文が出題される大学を受験する人にも、この「全レベル問題集 現代文2」はオススメです。
大学個別試験よりも少し易しめの共通テストの対策を行うことで、少しずつレベルアップしていくことができます。
一方、記述問題がメインで出題される大学(主に国公立)を受験する人には、この「全レベル問題集 現代文2」はオススメしません。
記述対策にはかなり時間がかかるため、共通テスト対策に多くの時間を割くことで、思うような対策ができなくなってしまいます。
そのため、共通テスト対策は過去問だけで十分です。
2次試験が解けたら、共通テストも解けます◎
オススメする時期
「全レベル問題集 現代文2」を使うのにおすすめの時期は、春に受験勉強最初の1冊で現代文の「読み方」を一通り学んだあと、本格的な問題演習を初めて行う夏頃です。
本書は読み方・解き方が体系的に説明されている参考書・問題集ではなく、問題演習メインとなります。
そのため、「全レベル問題集 現代文2」に取り組む前に、読み方・解き方が体系的に説明されている参考書・問題集をこなすほうがよいです。
メリット
本書のメリットとしては、共通テストのオリジナル問題を解ける、という点が挙げられます。
現代文の共通テスト対策をテーマにした参考書・問題集には、共通テスト・センター試験の過去問をそのまま収録したものも多いです。
そのため、結局過去問演習と大差ない、となってしまうことも少なくありません。
ですが、この「全レベル問題集 現代文2」は半分がオリジナル問題なので、「過去問と同じものしか解けない」という他の参考書・問題集のデメリットを解消してくれています。
デメリット
一方デメリットとしては、実際の出題傾向と若干異なる、という点が挙げられます。
この「全レベル問題集 現代文2」には、共通テストの試行調査・モデル問題例・オリジナル問題が収録されていますが、共通テスト実施前に出版されたこともあり、実際の共通テストで出題された問題は少し傾向が異なっています。
今後この「全レベル問題集 現代文2」のような出題傾向に移っていく可能性もありえますが、現段階でのオススメ度は下がってしまいます。
「全レベル問題集 現代文2」の使い方
ここからは、筆者オススメの「全レベル問題集 現代文2」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、通常通り問題を解く
まずは、通常通り問題を解いていきましょう。
「全レベル問題集 現代文2」は各問題に目安となる解答時間が設定されているので、まずはその時間通りに解いてみましょう!
時間内に解ききれなかったらどうしたらいいの?
時間内に解ききれなかった場合は、時間内に解けたところに印をつけておき、残りの問題も一通り解いてから丸付けに移りましょう。
初見で解くことは1度しかできないから、解かずに採点に行くのはもったいない!
また、現代文読解は、目で追って読むだけでは思考が停止してしまうのでオススメできません。
読み方・解き方の習得に重きをおいた多くの参考書・問題集では、接続詞に印をつけたり、同意表現に印をつけたり、ということを推奨しています。
どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、スラッシュを消すと時間と消しゴムがもったいないです。
本文だけでもコピーをしておくことをオススメします!
解答・解説からも学ぶ!
現代文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。
その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。
たとえば、現代文特有の語句を覚えていく必要があるので、解説についている重要語句のコーナーや、自分自身で理解できなかった文章中の語句を辞書で調べたりします。
また、漢字問題の対策として、「これは出題されたら書けないな」と感じるものをピックアップしておくとよいでしょう◎
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
現代文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は現代文の「全レベル問題集 現代文2」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!