こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、現代文の勉強に使われる「得点奪取現代文」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「得点奪取現代文」の基本情報
まずは「得点奪取現代文」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:得点奪取現代文
- 出版社:河合出版
- 著者:天羽康隆、石原開、梅澤眞由起、小池政幸、三石稔憲
- 最終改訂:2010年
- ページ数:197ページ
「得点奪取現代文」は、河合出版から出版されている現代文の参考書・問題集です。
この「得点奪取」シリーズは、現代文、古文、漢文、と分野別の3巻構成になっています。
ページ構成
「得点奪取現代文」は、以下の2つの章から成り立っています。
- 第一部 典型問題篇
- 第二部 練習問題篇
第一部では、現代文記述の典型的な出題形式を、例題を使って学んでいきます。
ここで学ぶ出題形式は、以下の5つです。
- 問題文中の対応箇所を設問の要求に即してまとめる(1)
- 問題文中の対応箇所を設問の要求に即してまとめる(2)
- 問題文中の対応箇所を設問の要求に即してまとめる(3)
- 自分なりの表現を工夫する(1)
- 自分なりの表現を工夫する(2)
第二部では、現代文の題材として頻出の各テーマの問題を扱っています。
扱うテーマは社会、文化、文学・芸術、言語、科学・哲学、随筆、小説、明治期文語文です。
「得点奪取現代文」のレビュー
- オススメ度:★★★★☆
- オススメする人:記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人
- オススメする時期:現代文の「書き方」を始めて学ぶ、受験年の夏頃
「得点奪取現代文」は、オススメ度★★★★☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「得点奪取現代文」は、記述問題がメインで出題される大学を受験する人に向いている参考書・問題集になります。
大学受験における現代文の「書き方」は、「読み方」同様学校で教えられる先生も少なく、塾や予備校で習うか、記述法習得に特化した参考書・問題集のどちらかは必須、と筆者は考えています。
「現代文めちゃめちゃ得意です!」って人は不要かもしれませんが、稀ですよね汗
この「得点奪取現代文」は、現代文の正しい書き方をマスターできる参考書・問題集の代表格だと思います。
特に、上述の通り、随筆、小説、明治期文語文のように、他の現代文の参考書・問題集ではあまり取り扱わないジャンルの問題も収録されているので、これらのジャンルが出題される大学を受験する人にはオススメです。
また、内容も全編記述対策の内容になります。
そのため、ターゲットを「記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人」に絞りました。
特に、現代文は共通テストでしか受験しない人や、ほぼ選択形式でしか出題されない大学を受験するという人には、「上級現代文I」はオーバーワークになってしまうと思います。
オススメする時期
「得点奪取現代文」を使うのにおすすめのシーズンは、春に受験勉強最初の1冊で現代文の「読み方」を一通り学んだあと、「書き方」を最初に学ぶ夏頃です。
メリット
本書のメリットとしては、①記述問題の解法が体系的に説明されている、②採点基準が詳しい、③随筆、小説、明治期文語文も収録されている、という3点が挙げられます。
1.記述問題の解法が体系的に説明されている
この「得点奪取現代文」最大のメリットは、現代文の記述問題の解法を体系的に学べるところです。
現代文の記述対策をテーマにした参考書・問題集には、解法の説明はなく、演習問題に特化したものも多いです。
そのなかで、記述問題の解法をパターン別に解説し、さらに各パターンに対応した問題で練習できる「得点奪取現代文」は、記述力養成のための1冊めに非常におすすめできます。
2.採点基準が詳しい
「得点奪取現代文」は、全問題に詳細な採点基準が掲載されています。
「この要素が書けていたら〇点」というように、配点も設定されています。
また、実際の受験生が書いた答案を例に出しながらの解説もしてくれているのが特徴です。
現代文の記述というと、先生に添削してもらわないといけないのかな?と思うかもしれません。
「近くに塾や予備校もないし、高校の先生が添削できるのかな…」と不安になる人もいるのではないでしょうか。
実は、現代文の記述対策に必ずしも先生からの添削は必要ではありません!
この「得点奪取現代文」を使って勉強すれば、自分で添削することも可能なので、添削してもらうことに不安を感じている人にもおすすめできる1冊です◎
私も浪人時代、予備校に無料添削サービスがあったけれど、先生と1対1で話すなんて恥ずかしくて申し込めなかったんだよね笑
だから、模試以外は一切先生に添削してもらうことはありませんでした。
3.随筆、小説、明治期文語文も収録されている
また、第二部「練習問題篇」では、現代文の記述問題定番の評論だけでなく、随筆、小説、明治期文語文も収録されています。
これらの問題ついては各自の志望校の出題傾向に合わせて、解く問題を選ぶこともできます。
デメリット
デメリットは、特にありません!
現代文の書き方を体系的に説明してくれている、勉強しやすい参考書・問題集ということで、オススメ度★★★★☆としました。
「得点奪取現代文」の使い方
ここからは、筆者オススメの「得点奪取現代文」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、パターンの解説を読む
まずは、第一部の各パターン冒頭のページにある、パターンの解説を読みましょう。
このパターンの設問が出題された場合の、本文を読むコツや、書き方を確認します。
例題を解く
パターンの解説を読み、解法の方針が理解できれば、例題を解いて実際にやってみましょう。
ちなみに、採点基準については上述の通りかなり詳しく書いてくれていますので、自分で添削することができます。
1つのパターンの解説を読む+例題を解く、ここまで1日で取り組みましょう。
次の日に復習をしよう
自分で書いた解答が、全然模範解答とちがうかったよ…
そんなときは、1パターンの解説を読む+例題を解いた翌日に、1日復習の日を設けて、うまく書けなかった問題を再度書いてみましょう。
次の日に復習するのが、定着にもっともよいサイクルになります◎
第一部が完成したら、第二部へ
第一部を解き、書き直し、復習を経て内容をマスターできたら、第二部へ進みましょう。
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
2周め以降は、読み方・解き方が問題なくわかるようであれば、各パターンの解説は読まず、いきなり例題・実戦問題に取り組んでもらって大丈夫です◎
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は現代文の「得点奪取現代文」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!