「現代文 標準問題精講」のレベル・使い方は?元塾講師がレビュー!

こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!

こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。

さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、現代文の勉強に使われる「現代文 標準問題精講」についてレビューしていきます♪

筆者:あぷりこっとの経歴
  • 偏差値70台の高校→京都大学 卒
  • 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
  • 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開

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目次

「現代文 標準問題精講」の基本情報

まずは「現代文 標準問題精講」の基本情報について紹介していきます。

基本情報

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  • 書籍名:現代文 標準問題精講
  • 出版社:旺文社
  • 著者:神田邦彦
  • 最終改訂:2015年
  • ページ数:336ページ

「現代文 標準問題精講」は、旺文社から出版されている現代文の参考書・問題集です。

この「現代文問題精講」シリーズは、基礎、標準と2巻構成になっています。

ページ構成

「現代文 標準問題精講」は、以下の8つの現代文頻出のテーマを各章で扱っています。

  1. 言語と思考
  2. 日本文化を考える
  3. 現代社会を生きる
  4. 近代的思考のかたち
  5. 人間を洞察する
  6. 人生について
  7. 芸術/思想と人間
  8. 文学

各章5題ずつ、全40題収録されています。

「現代文 標準問題精講」のレビュー

  • オススメ度:★☆☆☆☆
  • オススメする人:記述量が多く、難解な問題文が出題される大学を志望する人
  • オススメする時期:夏までに現代文の「書き方」をマスターしたあと、演習を重ねる秋頃

「現代文 標準問題精講」は、オススメ度:★☆☆☆☆の参考書・問題集です。

オススメする人

この「現代文 標準問題精講」は、記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人に向いている参考書・問題集になります。

後述の通り、この「現代文 標準問題精講」は、収録されている素材が難しめの文章になるので、ターゲットを難関大学志望者と絞りました。

また、内容も全編記述対策の内容になります。

そのため、ターゲットを「記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人」に絞りました。

特に、現代文は共通テストでしか受験しない人や、ほぼ選択形式でしか出題されない大学を受験するという人には、「現代文 標準問題精講」はオーバーワークになってしまうと思います。

オススメする時期

「現代文 標準問題精講」を使うのにおすすめのシーズンは、夏までに現代文で「書き方」をマスターしたあと、演習を重ねる秋頃です。

メリット

メリットとしては、現代文頻出のテーマ別の構成になっている、という点が挙げられます。

上述の通り、8つの現代文頻出のテーマを扱い、それぞれ5題ずつというかなり豊富な問題数となっています。

デメリット

一方デメリットとしては、①素材が上級者向け、➁過去問演習と時期がかぶる、という2点が挙げられます。

1.素材が上級者向け

「標準」という名前ではありますが、収録されている問題はなかなか難しいものが多いです。

そのため、ターゲットは「記述問題がメインで出題される難関大学を志望する人」に絞られます。

特に、現代文は共通テストでしか受験しない人や、ほぼ選択形式でしか出題されない大学を受験するという人には、「上級現代文I」はオーバーワークになってしまうと思います。

2.過去問演習と時期がかぶる

上記の通り、「現代文 標準問題精講」は最難関国公立大の志望者がメインターゲットとなります。

ただし、最難関国立大の場合、過去問もたくさん手に入るので、秋の演習として「現代文 標準問題精講」よりも過去問をするべき、ともいえます。

筆者としては、「現代文 標準問題精講」のみ取り組んで、そのあとは過去問に進むことをおすすめします。

これらの点を加味して、オススメ度★☆☆☆☆としました。

「現代文 標準問題精講」の使い方

ここからは、筆者オススメの「現代文 標準問題精講」のつかいかたを紹介していきます♪

まずは、問題を解く

まずは、何も見ずに解けるか、力試しをしてみましょう。

「現代文 標準問題精講」は、各大問の時間設定はありませんが、記述問題が多めの大学だと、大問1つにつき30~40分かける想定で作問されているところも多いので、解答時間の1つの目安にしてみるとよいでしょう。

時間内に解ききれなかったらどうしたらいいの?

時間内に解ききれなかった場合は、時間内に解けたところに印をつけておき、残りの問題も一通り解いてから丸付けに移りましょう。

筆者:あぷりこっと
筆者:あぷりこっと

初見で解くことは1度しかできないから、解かずに採点に行くのはもったいない!

また、現代文読解は、目で追って読むだけでは思考が停止してしまうのでオススメできません。

読み方・解き方の習得に重きをおいた多くの参考書・問題集では、接続詞に印をつけたり、同意表現に印をつけたり、ということを推奨しています。

どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、スラッシュを消すと時間と消しゴムがもったいないです。

本文だけでもコピーをしておくことをオススメします!

解答・解説からも学ぶ!

現代文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。

その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。

たとえば、現代文特有の語句を覚えていく必要があるので、解説についている重要語句のコーナーや、自分自身で理解できなかった文章中の語句を辞書で調べたりします。

また、漢字問題の対策として、「これは出題されたら書けないな」と感じるものをピックアップしておくとよいでしょう◎

もちろん、1周で終わらない

勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。

現代文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。

筆者:あぷりこっと
筆者:あぷりこっと

記述問題の解法パターンをマスターする「上級現代文I」とは、復習のしかたを少し変えたほうがよいです◎

まとめ

参考書・問題集のレビュー、今回は現代文の「現代文 標準問題精講」を紹介しました!

これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!

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