「出口のシステム現代文ベーシック編」のレベル・使い方は?元塾講師がレビュー!

こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!

こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。

さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、現代文の勉強に使われる「出口のシステム現代文ベーシック編」についてレビューしていきます♪

筆者:あぷりこっとの経歴
  • 偏差値70台の高校→京都大学 卒
  • 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
  • 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開

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目次

「出口のシステム現代文ベーシック編」の基本情報

まずは「出口のシステム現代文ベーシック編」の基本情報について紹介していきます。

基本情報

  • 書籍名:出口のシステム現代文ベーシック編
  • 出版社:水王舎
  • 著者:出口汪
  • 最終改訂:2015年
  • ページ数:248ページ

「出口のシステム現代文ベーシック編」は、水王舎から出版されている現代文の参考書・問題集です。

この「出口のシステム現代文」シリーズは、解法公式集、ベーシック編、バイブル編、センター対策編、私大対策編論述・記述編実践演習編の7巻からなっています。

ページ構成

「出口のシステム現代文ベーシック編」は、以下の3つの要素から成り立っています。

  • 問題を解く前に
  • 問題(別冊)
  • 問題の解答・解説

「問題を解く前に」という形で、現代文を読み、解くうえでの大原則を読み物形式で紹介してくれます。

それを踏まえて別冊の問題を解き、その解説のなかで15の「解法のルール」を扱います。

問題数は、全部で10問で、各問題に現代文を読むうえで身につけたいテーマが与えられています。

テーマは以下の通りです。

  1. 論理構造を追う(1)
  2. 論理構造を追う(2)
  3. 論理構造を追う(3)
  4. 文脈を押さえる(1)
  5. 文脈を押さえる(2)
  6. 小説問題の解法を習得する
  7. 随筆問題の解法を習得する
  8. レトリックのとらえ方を習得する
  9. 現漢融合問題の解法を理解する
  10. 現古融合問題の解法を理解する

「出口のシステム現代文ベーシック編」のレビュー

  • オススメ度:★★★☆☆
  • オススメする人:大学受験で現代文を受験するすべての受験生
  • オススメする時期:現代文の「読み方」を初めて学ぶ、受験年の春頃

「出口のシステム現代文ベーシック編」は、オススメ度★★★☆☆の参考書・問題集です。

オススメする人

この「出口のシステム現代文ベーシック編」は、大学受験で現代文を受験するすべての受験生に向いている参考書・問題集になります。

大学受験における現代文の読み方は、学校で教えられる先生も少なく、塾や予備校で習うか、読解法習得に特化した参考書・問題集のどちらかは必須、と筆者は考えています。

筆者:あぷりこっと
筆者:あぷりこっと

「現代文めちゃめちゃ得意です!」って人は不要かもしれませんが、稀ですよね汗

この「出口のシステム現代文ベーシック編」は、現代文の正しい読み方をマスターできる参考書・問題集の代表格だと思います。

「出口のシステム現代文ベーシック編」では、選択問題や抜き出し問題など、基本的な形式の問題通して現代文の「読み方」「解き方」を学ぶことができるので、全受験生がやっておきたい1冊です。

ちなみに、本書には高校1・2年生や理系志望など、現代文が苦手な人をメインターゲットとしていますが、苦手な人でなくても、受験勉強の最初の1冊に十分使えるものです。

オススメする時期

「出口のシステム現代文ベーシック編」を使うのにおすすめのシーズンは、現代文の「読み方」を初めて学ぶ、受験年の春頃です。

受験勉強の最初に、正しい現代文のアプローチを学んでおきましょう。

メリット

本書のメリットとしては、現代文読解の解法が体系的に説明されている、②取り組みやすい素材が使用されている、③小説・随筆・現漢/現古融合文が収録されている、④語りかけるような書き方になっている、という4点が挙げられます。

1.現代文の解法が体系的に説明されている

この「出口のシステム現代文ベーシック編」最大のメリットは、現代文読解の解法を体系的に学べるところです。

現代文読解をテーマにした参考書・問題集には、解法の説明はなく、演習問題に特化したものも多いです。

そのなかで、読解問題の解法をパターン別に解説し、さらに各パターンに対応した問題で練習できる「出口のシステム現代文ベーシック編」は、読解力養成のための1冊めに非常におすすめできます。

2.取り組みやすい素材が使用されている

「出口のシステム現代文ベーシック編」で扱われている素材は、比較的易しく取り組みやすいものになっています。

「出口のシステム現代文ベーシック編」と同様、現代文読解の解法を学ぶ参考書・問題集である「入試現代文へのアクセス 基本編」などよりも出題されている素材文が易しいため、低学年からに取り組みやすいものになっています。

3.小説・随筆・現漢/現古融合文が収録されている

また、現代文の記述問題定番の評論だけでなく、小説、随筆、現漢/現古融合文も収録されています。

これらの問題ついては各自の志望校の出題傾向に合わせて、解く問題を選ぶこともできます。

4.語りかけるような書き方になっている

この「出口のシステム現代文」シリーズは参考書全体として、作者の出口先生が読者に語り掛けるような書き方になっているので、講義形式の参考書が好きな人には特に向いているでしょう。

デメリット

一方デメリットとしては、小説、随筆、現漢/現古融合文を必要としない人には物足りない、という点が挙げられます。

本書では10テーマにわけて現代文の「読み方」を学びますが、そのうち5テーマが小説、随筆、現漢/現古融合文に関するものになります。

そのため、評論を極めたい、という人にはあまり向いていないかもしれません。

「出口のシステム現代文ベーシック編」の使い方

ここからは、筆者オススメの「出口のシステム現代文ベーシック編」のつかいかたを紹介していきます♪

「問題を解く前に」を読む

まずは、「問題を解く前に」のコーナーを読み、現代文の大原則と、問題を解くときのおおまかな方向性を確認しましょう。

問題を解く

「問題を解く前に」を読んだあとは、別冊の問題にまずはチャレンジしてみましょう。

ベーシック編は現代文の基礎を学ぶものなので、抜き出し問題や、選択問題がメインとなっていますし、本文も短めのものがチョイスされています。

ちなみに、「問題が全然解けない…」という人は、1周めに本書を取り組む際には先に解答・解説(主に「解法ルール」)を読むという手もあります。

解答・解説を読む

問題を解けたら、解答・解説を読んでいきましょう。

この中で、現代文の問題を解くときに必要な「解法ルール」が紹介されています。

この「解法ルール」を身に着け、他の問題でも活用できるように、解答・解説を読み込んでいきましょう!

もちろん、1周で終わらない

勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。

現代文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。

まとめ

参考書・問題集のレビュー、今回は現代文の「出口のシステム現代文ベーシック編」を紹介しました!

これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!

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