こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、現代文の勉強に使われる「出口のシステム現代文バイブル編」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
詳しいプロフィールはこちら
「出口のシステム現代文バイブル編」の基本情報
まずは「出口のシステム現代文バイブル編」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:出口のシステム現代文バイブル編
- 出版社:水王舎
- 著者:出口汪
- 最終改訂:2015年
- ページ数:224ページ
「出口のシステム現代文バイブル編」は、水王舎から出版されている現代文の参考書・問題集です。
この「出口のシステム現代文」シリーズは、解法公式集、ベーシック編、バイブル編、センター対策編、私大対策編、論述・記述編、実戦演習編の7巻からなっています。
ページ構成
「出口のシステム現代文バイブル編」は、大きく前半の「理論編」と後半の「実践編」に分かれています。
「理論編」は、以下の2つの要素から成り立っています。
短めの文章を使った例題を通して、下記の8つのルールを学んでいきます。
- 答えは文中からのみ探し出せ!
- 冒頭(末尾)に傍線か空所があれば末尾(冒頭)を見る
- 具体例から入った文章は、まず主張を探せ
- 象徴・比喩は、確実に主張をつかむ
- 主張だけでなく、展開されている結論も探せ
- 対比のパターンでは、筆者の主張と反対意見を探せ
- 言葉の意味は、文脈から決定する
- 指示語は距離を重視せよ
後半の「実践編」は、前半で学んだルールを身に付いたか確認する演習問題が、6題用意されています。
演習問題のテーマは、下記の通りです。
- 文化の変遷を意識する(評論)
- 近代主義を意識する(評論)
- 芸術論の読み方(評論)
- 心情を客観的に分析する(小説)
- 随想問題の解き方
- 擬古文の解き方
「出口のシステム現代文バイブル編」のレビュー
- オススメ度:★★★★☆
- オススメする人:大学受験で現代文を受験するすべての受験生
- オススメする時期:現代文の「読み方」を初めて学ぶ、受験年の春頃
「出口のシステム現代文バイブル編」は、オススメ度★★★★☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「出口のシステム現代文バイブル編」は、大学受験で現代文を受験するすべての受験生に向いている参考書・問題集になります。
大学受験における現代文の読み方は、学校で教えられる先生も少なく、塾や予備校で習うか、読解法習得に特化した参考書・問題集のどちらかは必須、と筆者は考えています。
「現代文めちゃめちゃ得意です!」って人は不要かもしれませんが、稀ですよね汗
この「出口のシステム現代文バイブル編」は、現代文の正しい読み方をマスターできる参考書・問題集の代表格だと思います。
「出口のシステム現代文バイブル編」では、選択問題や抜き出し問題など、基本的な形式の問題通して現代文の「読み方」「解き方」を学ぶことができるので、全受験生がやっておきたい1冊です。
ちなみに、「ベーシック編」も同様に現代文の「読み方」を学ぶ1冊になっていますが、「バイブル編」は「解き方」へのフォーカスも大きくなっているような内容です。
オススメする時期
「出口のシステム現代文バイブル編」を使うのにおすすめのシーズンは、現代文の「読み方」を初めて学ぶ、受験年の春頃です。
受験勉強の最初に、正しい現代文のアプローチを学んでおきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、①現代文読解の解法が体系的に説明されている、②語りかけるような書き方になっている、という4点が挙げられます。
1.現代文の解法が体系的に説明されている
この「出口のシステム現代文バイブル編」最大のメリットは、現代文読解の解法を体系的に学べるところです。
現代文読解をテーマにした参考書・問題集には、解法の説明はなく、演習問題に特化したものも多いです。
そのなかで、読解問題の解法をパターン別に解説し、さらに各パターンに対応した問題で練習できる「出口のシステム現代文バイブル編」は、読解力養成のための1冊めに非常におすすめできます。
2.語りかけるような書き方になっている
この「出口のシステム現代文」シリーズは参考書全体として、作者の出口先生が読者に語り掛けるような書き方になっているので、講義形式の参考書が好きな人には特に向いているでしょう。
デメリット
デメリットは、特にありません!
そのため、オススメ度★★★★☆としました!
「出口のシステム現代文バイブル編」の使い方
ここからは、筆者オススメの「出口のシステム現代文バイブル編」のつかいかたを紹介していきます♪
「読解の大原則」を読む
まず、本書に本格的に取り組む前に、冒頭の「読解の大原則」を熟読しましょう。
現代文というと、「日本語ができればできるに決まっている」「ルールなんてない」という思い込みから苦手意識を感じている人もいるでしょう。
その感覚を消すために、現代文がどんなものなのか?というのをこの「読解の大原則」で確認しておきましょう。
「理論編」をマスターする
「読解の大原則」を読み、現代文がどのようなものかわかったら、「理論編」で具体的な解法ルールを学んでいきましょう。
各ルールに1問ずつ例題があるので、この問題を解きながら学んでいきます。
ルールは全部で8個なので、1周するのにはあまり時間はかからないと思います。
そのため、「理論編」を一通りできたらすぐに「実践編」に進んでしまいそうですが、「理論編」を何周かやって、解法ルールは完璧!となってから「実践編」に進みましょう。
「実践編」へ進む
「理論編」をマスターしてから、「実践編」に進みます。
「理論編」で学んだルールをしっかり使えているか、確認していきましょう。
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
現代文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は現代文の「出口のシステム現代文バイブル編」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!