こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、現代文の勉強に使われる「出口のシステム現代文実戦演習編」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「出口のシステム現代文実戦演習編」の基本情報
まずは「出口のシステム現代文実戦演習編」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:出口のシステム現代文実戦演習編
- 出版社:水王舎
- 著者:出口汪
- 最終改訂:2006年
- ページ数:167ページ
「出口のシステム現代文実戦演習編」は、水王舎から出版されている現代文の参考書・問題集です。
この「出口のシステム現代文」シリーズは、解法公式集、ベーシック編、バイブル編、センター対策編、私大対策編、論述・記述編、実戦演習編の7巻からなっています。
ページ構成
「出口のシステム現代文実戦演習編」は、ステップ1(基礎問題)、ステップ2(応用問題)、ステップ3(実戦問題)の3段階で、現代文の演習をしていきます。
問題数は、全部で10問です。
ちなみに、現代文演習の問題集というと、実際に大学の入試問題として出題されたものを収録している場合が多いですが、本書の問題はすべて作者・出口先生によるオリジナル問題となっています。
問題形式は、選択式、記述式、さまざまです。
「出口のシステム現代文実戦演習編」のレビュー
- オススメ度:★☆☆☆☆
- オススメする人:難関大学を志望する人/小説が出題される大学を受験する人
- オススメする時期:夏までに現代文の「書き方」をマスターしたあと、演習を重ねる秋頃
「出口のシステム現代文実戦演習編」は、オススメ度★☆☆☆☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「出口のシステム現代文実戦演習編」は、難関大学を志望する人や、小説が出題される大学を受験する人に向いている参考書・問題集になります。
難関大学を志望する人
後述の通り、この「出口のシステム現代文実戦演習編」は、収録されている素材が難しめの文章になるので、ターゲットを難関大学志望者と絞りました。
特に、現代文は共通テストでしか受験しない人や、ほぼ選択形式でしか出題されない大学を受験するという人には、「出口のシステム現代文実戦演習編」はオーバーワークになってしまうと思います。
小説が出題される大学で受験する人
本書の前書きによると、出口先生が日本近代文学の専門ということもあり、文学色の強いセレクトになっているそうです。
そういった点からいうと、小説が出題される大学を志望する人に向いているともいえます。
オススメする時期
「出口のシステム現代文実戦演習編」を使うのにおすすめのシーズンは、夏までに「書き方」をマスターしたあと、演習を重ねる秋頃です。
メリット
本書のメリットとしては、①採点基準が詳しい、➁語りかけるような書き方になっている、③小説対策をできる、という3点が挙げられます。
1.採点基準が詳しい
また、「出口のシステム現代文実戦演習編」は、全問題に詳細な採点基準が掲載されています。
「この要素が書けていたら〇点」というように、配点も設定されています。
現代文の記述というと、先生に添削してもらわないといけないのかな?と思うかもしれません。
「近くに塾や予備校もないし、高校の先生が添削できるのかな…」と不安になる人もいるのではないでしょうか。
実は、現代文の記述対策に必ずしも先生からの添削は必要ではありません!
この「出口のシステム現代文実戦演習編」を使って勉強すれば、自分で添削することも可能なので、添削してもらうことに不安を感じている人にもおすすめできる1冊です◎
私も浪人時代、予備校に無料添削サービスがあったけれど、先生と1対1で話すなんて恥ずかしくて申し込めなかったんだよね笑
だから、模試以外は一切先生に添削してもらうことはありませんでした。
2.語りかけるような書き方になっている
この「出口のシステム現代文」シリーズは参考書全体として、作者の出口先生が読者に語り掛けるような書き方になっているので、講義形式の参考書が好きな人には特に向いているでしょう。
3.小説対策を合わせてできる
上述の通り、問題は文学色の強いセレクトとなっています。
そのため、現代文に最も多い評論に限らず、小説などの問題も頻出である大学を受験する人にはオススメです。
デメリット
一方デメリットとしては、①素材が上級者向け、➁過去問演習と時期がかぶる、という2点が挙げられます。
1.素材が上級者向け
本書は、収録されている問題はなかなか難しいものが多いです。
そのため、ターゲットは「難関大学を志望する人」に絞られます。
2.過去問演習と時期がかぶる
上記の通り、「出口のシステム現代文実戦演習編」は最難関国公立大の志望者がメインターゲットとなります。
ただし、最難関国立大の場合、過去問もたくさん手に入るので、秋の演習として「出口のシステム現代文実戦演習編」よりも過去問をするべき、ともいえます。
筆者としては、「出口のシステム現代文実戦演習編」のみ取り組んで、そのあとは過去問に進むことをおすすめします。
「出口のシステム現代文実戦演習編」の使い方
ここからは、筆者オススメの「出口のシステム現代文実戦演習編」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、通常通り問題を解く
まずは、通常通り問題を解いていきましょう。
「出口のシステム現代文実戦演習編」は各問題に目安となる解答時間が設定されているので、まずはその時間通りに解いてみましょう!
時間内に解ききれなかったらどうしたらいいの?
時間内に解ききれなかった場合は、時間内に解けたところに印をつけておき、残りの問題も一通り解いてから丸付けに移りましょう。
初見で解くことは1度しかできないから、解かずに採点に行くのはもったいない!
また、現代文読解は、目で追って読むだけでは思考が停止してしまうのでオススメできません。
読み方・解き方の習得に重きをおいた多くの参考書・問題集では、接続詞に印をつけたり、同意表現に印をつけたり、ということを推奨しています。
どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、スラッシュを消すと時間と消しゴムがもったいないです。
本文だけでもコピーをしておくことをオススメします!
解答・解説からも学ぶ!
現代文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。
その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。
たとえば、現代文特有の語句を覚えていく必要があるので、解説についている重要語句のコーナーや、自分自身で理解できなかった文章中の語句を辞書で調べたりします。
また、漢字問題の対策として、「これは出題されたら書けないな」と感じるものをピックアップしておくとよいでしょう◎
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
現代文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は現代文の「出口のシステム現代文実戦演習編」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!