「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」のレベル・使い方は？元塾講師がレビュー！

こんにちは、Studirector・あぷりこっとです！

こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。

さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、古文の勉強に使われる「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」についてレビューしていきます♪

「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」の基本情報

まずは「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」の基本情報について紹介していきます。

基本情報

「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」は、スタディカンパニーから出版されている古文の参考書・問題集です。

この「みんなのゴロゴ極める古文問題集」シリーズは、１基礎・必修編、２共通テスト編、３中堅〜上位大突破編、４上位〜難関大突破編と４巻構成になっています。

ページ構成

「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」は、以下の４つの要素から成り立っています。

「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」は、共通テスト形式の問題が８題出題されています。

「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」のレビュー

「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」は、オススメ度★★★☆☆の参考書・問題集です。

オススメする人

この「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」は、古文は共通テストのみ受験する人や、共通テストと同様の形式で古文が出題される大学を受験する人に向いている参考書・問題集になります。

古文は共通テストのみ受験する人

古文は共通テストのみ受験する人には、共通テストに特化した問題演習をたくさん解きたい、という人も多いと思います。

そのような人には、「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」のように、オリジナル問題での演習ができる問題集はオススメできます。

共通テストと同様の形式で古文が出題される大学を受験する人

共通テストと同様の形式で古文が出題される大学を受験する人にも、この「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」はオススメです。

大学個別試験よりも少し易しめの共通テストの対策を行うことで、少しずつレベルアップしていくことができます。

一方、記述問題がメインで出題される大学（主に国公立）を受験する人には、この「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」はオススメしません。

記述対策にはかなり時間がかかるため、共通テスト対策に多くの時間を割くことで、思うような対策ができなくなってしまいます。

そのため、共通テスト対策は過去問だけで十分です。

オススメする時期

「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」を使うのにおすすめの時期は、春に受験勉強最初の１冊で古典文法を、春～初夏に古文の「読み方」を一通り学んだあと、本格的な問題演習を初めて行う夏頃です。

あくまで「読解」の問題集になるので、本書を始める前に「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」「ステップアップノート30　古典文法基礎ドリル」などの、文法を基礎固めするための参考書・問題集は一通り解いておきましょう。

また、古文の「読み方」を教えてくれる参考書・問題集に取り組んでおきましょう。

共通テストはまだ過去問が少ないので、過去問以外にも共通テスト形式の問題集で練習をしたいという需要は大きいかと思います。

そのうえで、古文読解の勉強の１冊めとして使えるのがこの「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」になります。

メリット

本書のメリットとしては、①共通テストのオリジナル問題を解ける、➁問題が難易度順に掲載されている、③ゴロが多く掲載されている、という３点が挙げられます。

１．共通テストオリジナル問題を解ける

古文の共通テスト対策をテーマにした参考書・問題集には、共通テスト・センター試験の過去問をそのまま収録したものも多いです。

そのため、結局過去問演習と大差ない、となってしまうことも少なくありません。

ですが、この「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」はすべてがオリジナル問題なので、「過去問と同じものしか解けない」という他の参考書・問題集のデメリットを解消してくれています。

２．問題が難易度順に掲載されている

この「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」には、８つの共通テスト形式の問題が収録されていますが、掲載順は易しいものから難しいものへ、となっています。

そのため、古文が苦手な人でも無理なくレベルアップしていける構成になっています。

３．ゴロが多く掲載されている

問題の解説には、古文の知識を覚えるためのゴロが多く掲載されています。

そのため、知識を覚えるのが苦手…という人は楽しく取り組める内容になっていると思います。

デメリット

一方デメリットは、ロジカルな解説が少ない、という点が挙げられます。

メリットにも書いた通り、この「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」の１つの特徴が、ゴロが多く掲載されている点です。

そのため、古文知識を「覚える」ことにフォーカスされており、理屈で理解したい、という人には少し物足りない解説かもしれません。

「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」の使い方

ここからは、筆者オススメの「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」のつかいかたを紹介していきます♪

まずは、通常通り問題を解く

まずは、通常通り問題を解いていきましょう。

「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」は各問題に目安となる解答時間が設定されているので、まずはその時間通りに解いてみましょう！

時間内に解ききれなかった場合は、時間内に解けたところに印をつけておき、残りの問題も一通り解いてから丸付けに移りましょう。

品詞分解＆現代語訳をしていく

古文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。

その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。

そこでオススメなのが、品詞分解＆現代語訳です。

というのも、大学入試の古文において出題される「現代語訳しなさい」「説明しなさい」という問題は、該当箇所を品詞分解し、１語１語忠実に訳すことで点数をもらえるからです。

全文を品詞分解し、活用語であれば活用の種類や活用形を確認、敬語の種類や誰に向けた敬意なのかを確認していきます。

さらに、品詞分解をしたあとは、敬語の識別（尊敬or謙譲or丁寧）、助動詞・助詞の用法の識別（過去や存続など）をすべて書き込みます。

これらのチェックが終わってから初めて、現代語訳してみましょう。

特に、文系で受験する人はこのステップは必須です。

古文は共通テストだけ、という人であれば、傍線部のみで大丈夫です◎

「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」は全文の品詞分解が掲載されておらず、解答に関係する場所や重要箇所のみになり、確認が難しいですが、不安なところは学校の先生などに聞いてみるとよいでしょう◎

もちろん、１周で終わらない

勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も１周だけでは身に付かないので、２周・３周と繰り返します。

古文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、１周やりきってから２周めに入るとよいでしょう。

まとめ

参考書・問題集のレビュー、今回は古文の「みんなのゴロゴ極める古文問題集２共通テスト編」を紹介しました！

これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね！