こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、古文の勉強に使われる「マーク式基礎問題集古文」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「マーク式基礎問題集古文」の基本情報
まずは「マーク式基礎問題集古文」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:マーク式基礎問題集古文
- 出版社:河合出版
- 著者:河合塾国語科
- 最終改訂:2020年
- ページ数:376ページ
「マーク式基礎問題集古文」は、河合出版から出版されている古文の参考書・問題集です。
ページ構成
「マーク式基礎問題集古文」は、以下の3つの部から成り立っています。
- 第I部 知識・技能確認編
- 第II部 基礎レベル演習編
- 第III部 基礎レベル完成演習編
第I部は、基礎的な古文単語や文法事項を確認するための、かなり短めの読解問題が収録されています。
第II部、第III部は実際の共通テスト形式に沿った問題となっています。
第II部が12問、第III部が8問となっています。
「マーク式基礎問題集古文」のレビュー
- オススメ度:★★★☆☆
- オススメする人:選択問題が出題される私大を志望する人/古文は共通テストのみ受験するが、過去問だけでは不安な人
- オススメする時期:古文の本格的な問題演習を初めて行う、受験年の夏~秋頃
「マーク式基礎問題集古文」は、オススメ度★★★☆☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「マーク式基礎問題集古文」は、は、古文は共通テストのみ受験する人や、共通テストと同様の形式で古文が出題される大学を受験する人に向いている参考書・問題集になります。
古文は共通テストのみ受験する人
古文は共通テストのみ受験する人には、共通テストに特化した問題演習をたくさん解きたい、という人も多いと思います。
そのような人には、「みんなのゴロゴ極める古文問題集2共通テスト編」のように、オリジナル問題での演習ができる問題集はオススメできます。
特に国公立大の理系学部には、共通テストの国語の比率が高い学部も多いです。そういった学部を志望する人は共通テスト形式の演習にしっかり時間をかけたいところです◎
共通テストと同様の形式で古文が出題される大学を受験する人
共通テストと同様の形式で古文が出題される大学を受験する人にも、この「みんなのゴロゴ極める古文問題集2共通テスト編」はオススメです。
大学個別試験よりも少し易しめの共通テストの対策を行うことで、少しずつレベルアップしていくことができます。
一方、記述問題がメインで出題される大学(主に国公立)を受験する人には、この「全レベル問題集 古文2」はオススメしません。
記述対策にはかなり時間がかかるため、共通テスト対策に多くの時間を割くことで、思うような対策ができなくなってしまいます。
そのため、共通テスト対策は過去問だけで十分です。
2次試験が解けたら、共通テストも解けます◎
オススメする時期
「マーク式基礎問題集古文」を使うのにおすすめの時期は、春に受験勉強最初の1冊で古典文法を、春~初夏に古文の「読み方」を一通り学んだあと、本格的な問題演習を初めて行う夏頃です。
あくまで「読解」の問題集になるので、本書を始める前に「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」などの、文法を基礎固めするための参考書・問題集は一通り解いておきましょう。
また、古文の「読み方」を教えてくれる参考書・問題集に取り組んでおきましょう。
共通テストはまだ過去問が少ないので、過去問以外にも共通テスト形式の問題集で練習をしたいという需要は大きいかと思います。
そのうえで、古文読解の勉強の1冊めとして使えるのがこの「マーク式基礎問題集古文」になります。
メリット
本書のメリットとしては、①共通テストのオリジナル問題を解ける、②素材が取り組みやすい、という2点が挙げられます。
1.共通テストのオリジナル問題を解ける
古文の共通テスト対策をテーマにした参考書・問題集には、共通テスト・センター試験の過去問をそのまま収録したものも多いです。
そのため、結局過去問演習と大差ない、となってしまうことも少なくありません。
そのなかで、問題の半分がオリジナル問題からなる「マーク式基礎問題集古文」は、共通テスト形式の問題をより多く解きたいという人におすすめです。
特に国公立大の理系学部には、共通テストの国語の比率が高い学部も多いです。そういった学部を志望する人は共通テスト形式の演習にしっかり時間をかけたいところです◎
共通テストに変わってから年数がまだ経っていないので、過去問だけでは不安だな…という人に向いています。
2.素材が取り組みやすい
この「マーク式基礎問題集」シリーズ、特に現代文・古文・漢文の国語3分野については、実際の共通テストよりも少し易しめにつくられています。
そのため、共通テストの過去問に取り組む前の1冊としても最適です。
デメリット
デメリットは、特にありません◎
「マーク式基礎問題集古文」の使い方
ここからは、筆者オススメの「マーク式基礎問題集古文」のつかいかたを紹介していきます♪
第I部は人それぞれ
第I部の知識・技能確認編については、人それぞれかと思います。
古文が大の苦手、勉強時間はしっかりとれる!という人ならここから始めてもよいでしょう。
また、国公立志望で、苦手だけどそこまで古文ばかり時間はとれない…という人なら、第II部からでも十分取り組める内容なので、第I部は飛ばしてもOKです◎
第II部・第III部は、まず通常通り問題を解く
まずは、通常通り問題を解いていきましょう。
「マーク式基礎問題集古文」は目安となる解答時間は設定されていませんが、共通テスト古文の標準解答時間・20分で解いてみましょう!
時間内に解ききれなかったらどうしたらいいの?
時間内に解ききれなかった場合は、時間内に解けたところに印をつけておき、残りの問題も一通り解いてから丸付けに移りましょう。
初見で解くことは1度しかできないから、解かずに採点に行くのはもったいない!
品詞分解&現代語訳をしていく
古文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。
その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。
そこでオススメなのが、品詞分解&現代語訳です。
というのも、大学入試の古文において出題される「現代語訳しなさい」「説明しなさい」という問題は、該当箇所を品詞分解し、1語1語忠実に訳すことで点数をもらえるからです。
全文を品詞分解し、活用語であれば活用の種類や活用形を確認、敬語の種類や誰に向けた敬意なのかを確認していきます。
さらに、品詞分解をしたあとは、敬語の識別(尊敬or謙譲or丁寧)、助動詞・助詞の用法の識別(過去や存続など)をすべて書き込みます。
これらのチェックが終わってから初めて、現代語訳してみましょう。
特に、文系で受験する人はこのステップは必須です。
古文は共通テストだけ、という人であれば、傍線部のみで大丈夫です◎
これだけできるようになろうと思うと、春までにしっかり古典文法を理解しておく必要があります!
「マーク式基礎問題集古文」は全文の品詞分解が掲載されておらず、解答に関係する場所や重要箇所のみになり、確認が難しいですが、不安なところは学校の先生などに聞いてみるとよいでしょう◎
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
古文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は古文の「マーク式基礎問題集古文」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!