こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、古文の勉強に使われる「古文レベル別問題集1」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「古文レベル別問題集1」の基本情報
まずは「古文レベル別問題集1」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:古文レベル別問題集1
- 出版社:東進ブックス
- 著者:富井健二
- 最終改訂:2021年
- ページ数:186ページ
「古文レベル別問題集1」は、東進ブックスから出版されている古典文法の解説書 兼 問題集です。
ページ構成
「古文レベル別問題集1」は、以下の4つの章から成り立っています。
- 用言の活用
- 助動詞
- 助詞
- 副詞
- 語の識別
- 敬語
各章はさらにセクションにわかれており、全30セクションからなります。
各セクションのはじめに2ページほど解説があり、そのあとに問題演習がついています。
「古文レベル別問題集1」のレビュー
- オススメ度:★★★★☆
- オススメする人:大学受験で現代文を受験するすべての受験生
- オススメする時期:古典文法の基礎固めをする、受験年の春頃
「古文レベル別問題集1」は、オススメ度★★★★☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「古文レベル別問題集1」は、大学受験で古文を受験するすべての受験生に向いている参考書・問題集になります。
筆者は、どんな大学を受験する人も、古文の勉強の第一歩として文法の基礎固めをするべきだと考えています。
現代語訳する問題は、教科書通りの訳ができると点数をしっかりもらえるからです。
私は高校1・2年生のときから小テストに向けてはちゃんと勉強していたので、古典文法にはまあまあ自信があったのですが、実際に過去問を解いてみたら全然解けませんでした。
浪人してはじめて古典文法を基礎の基礎から固めることをして、ようやく点数が伸びていきました。
「古典文法は学校の授業でやったし、助動詞の意味や活用も何となくわかってるな…」ではダメなのです。
「古文苦手です、文法はできます」と筆者のもとに相談にくる高校生の方は、たいてい文法の基礎ができていません。基礎ができていないと、勝手な発想でストーリーをどんどんねじまげてしまうんですよね。
「古文レベル別問題集1」は、古典文法の基礎固めにぴったりな問題集になっています。
オススメする時期
「古文レベル別問題集1」を使うのにおすすめのシーズンは、古典文法の基礎固めをする、受験年の春頃です。
受験勉強の最初に、古典文法の基礎をしっかり固めておきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、①古典文法が体系的に説明されている、➁問題文の全文解釈がある、という2点が挙げられます。
1.古典文法が体系的に説明されている
古典文法を体系的に解説し、さらに各項目に対応した問題で練習できる「古文レベル別問題集1」は、古典文法の基礎固めのための1冊めに非常におすすめできます。
2.問題文の全文解釈がある
「古文レベル別問題集1」の大きな特徴として、問題文の全文解釈が収録されている点が挙げられます。
問題演習は、短めの古文読解も兼ねて文法を学べるようになっていますが、この文章の全文に品詞分解・全文訳が掲載されています。
後述していますが、私は「古文レベル別問題集1」に2周め以降取り組む際には、問題文を品詞分解&全文訳できるようにすることを推奨しています。
古文は教科書通りの訳ができると点数をしっかりもらえるため、その練習になります。
他の参考書・問題集だと、問題に関係ないところは品詞分解・現代語訳がないものも多いので、この「古文レベル別問題集1」は便利です。
デメリット
一方デメリットとしては、問題数が少なめである、という点が挙げられます。
メリットでお伝えしたとおり、問題演習の全文に品詞分解・現代語訳が掲載されるなど、解説は豊富ですが、その分問題数は少なくなっています。
ですが、少ない問題数でも品詞分解・現代語訳を通じてしっかり勉強することができるので、オススメ度★★★★☆としました!
「古文レベル別問題集1」の使い方
ここからは、筆者オススメの「古文レベル別問題集1」のつかいかたを紹介していきます♪
1周目は、通常通り解いていく
1周目は、よくある参考書・問題集の使い方ですが、解説を読んで解いていきましょう。
もちろん、解いて、丸付けだけで満足してはいけません。
間違えた問題は必ず「なぜ間違えたのか」を解説を読んで理解し、数日たって自力で解けるか確認しておきましょう。
2周目は、品詞分解&現代語訳をしていく
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
2周目以降は、品詞分解&現代語訳をしながらすべての問題を解いていきましょう!
というのも、大学入試の古文において出題される「現代語訳しなさい」「説明しなさい」という問題は、該当箇所を品詞分解し、1語1語忠実に訳すことで点数をもらえるからです。
さらに、品詞分解をしたあとは、敬語の識別(尊敬or謙譲or丁寧)、助動詞・助詞の用法の識別(過去や存続など)をすべて書き込みます。
これらのチェックが終わってから初めて、現代語訳してみましょう。
特に、文系で受験する人はこのステップは必須です。
2周目でこれだけできるようになろうと思うと、1周目でしっかり品詞を理解しておく必要があります!
まとめ
参考書・問題集のレビュー、初回は古文「古文レベル別問題集1」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!