こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、古文の勉強に使われる「古文レベル別問題集3」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「古文レベル別問題集3」の基本情報
まずは「古文レベル別問題集3」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:古文レベル別問題集3
- 出版社:東進ブックス
- 著者:富井健二
- 最終改訂:2022年
- ページ数:208ページ
「古文レベル別問題集3」は、東進ブックスから出版されている古文読解の解説書 兼 問題集です。
ページ構成
「古文レベル別問題集3」は、共通テスト形式の問題が10問収録されています。
それぞれの問題で学ぶテーマが設定されており、各問題で共通テスト頻出のテーマを学べるようになっています。
テーマは以下の通りです。
- 異なるジャンルの作品を比較する問題に強くなる
- 独特なたとえについての認識を深める
- 比喩のもたらす効果についての認識を深める
- 栄枯盛衰における人間の美学についての認識を深める
- 人間洞察についての認識を深める
- 男女関係の常識を深め、挿入された和歌を考察する
- 古文におけるパロディの意義について理解する
- 自らの心情に古歌を重ねるという趣向を理解する
- 和歌の様々な比喩表現についての認識を深める
- 和歌の本質は何かについて理解する
「古文レベル別問題集3」のレビュー
- オススメ度:★★★☆☆
- オススメする人:古文は共通テストのみ受験するが、過去問だけでは不安な人
- オススメする時期:共通テスト向けの勉強を始める夏~秋頃
「古文レベル別問題集3」は、オススメ度★★★☆☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「古文レベル別問題集3」は、古文は共通テストのみ受験するが、過去問だけでは不安な人に向いている参考書・問題集になります。
「古文レベル別問題集3」は本来の共通テストより少し易しめに作られているのが特徴なので、いきなり過去問に行くのは不安だな…という古文が苦手な人に向いています。
国公立大学で記述中心の古文が必要となる人は、「古文レベル別問題集3」に取り組んでいると時間がなくなってしまいますので、記述対策で共通テスト対策を兼ねるつもりでやっていきましょう。
記述ができれば共通テストも解けます◎
オススメする時期
「古文レベル別問題集3」を使うのにおすすめのシーズンは、共通テスト向けの勉強を始める夏~秋頃です。
あくまで「読解」の問題集になるので、本書を始める前に「古文レベル別問題集2」「基礎からのジャンプアップノート 古典文法・演習ドリル」「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」などの、文法を基礎固めするための参考書・問題集は一通り解いておきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、①共通テスト頻出の問題が体系的に説明されている、➁素材が初心者にも取り組みやすい、③問題文の全文解釈がある、という点が挙げられます。
1.共通テスト頻出の問題が体系的に説明されている
この「古文レベル別問題集3」は、共通テスト頻出の問題を体系的に説明してくれています。
古文は、古典文法の練習や、読解の演習問題が収録されている参考書・問題集というのは多いのですが、共通テスト独特の「読み方」を解説してくれているものはあまりありません。
そのため、古文読解をみっちり学べる貴重な1冊といえます。
2.素材が初心者にも取り組みやすい
「古文レベル別問題集3」は、「共通テスト(基礎レベル)」というテーマの参考書・問題集になっています。
ちなみに、「古文レベル別問題集4」は、「共通テスト・中堅私大レベル」です。
「古文レベル別問題集3」は、共通テスト本番レベルより少し易しめにつくられているため、いきなり過去問に取り組むのが不安という人にはちょうどよいレベルといえるでしょう。
3.問題文の全文解釈がある
「古文レベル別問題集3」の大きな特徴として、問題文の全文解釈が収録されている点が挙げられます。
後述していますが、私は「古文レベル別問題集3」に取り組む際には、問題文を品詞分解&現代語訳できるようにすることを推奨しています。
古文は教科書通りの訳ができると点数をしっかりもらえるため、その練習になります。
他の参考書・問題集だと、問題に関係ないところは品詞分解・現代語訳がないものも多いので、この「古文レベル別問題集3」は便利です。
「古文レベル別問題集3」は、古文は共通テストだけ、という人に向いているので、全文を現代語訳する必要はありません。ただし、傍線部だけでも品詞分解&現代語訳できると◎です!
デメリット
デメリットは、特にありません!
「古文レベル別問題集3」の使い方
ここからは、筆者オススメの「古文レベル別問題集3」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、問題を解いていく
まずは、よくある参考書・問題集の使い方ですが、問題を解いていきましょう。
「共通テストの問題形式はよくわからないし、いきなり問題を解くのは不安だな…」という人は、解説編・各問題の冒頭にある「読解のポイント」を読んでから解いてみるのもよいです。
「古文レベル別問題集3」は目安となる解答時間が設定されているので、時間をはかって解いてみましょう。
時間内に解ききれなかったらどうしたらいいの?
時間内に解ききれなかった場合は、時間内に解けたところに印をつけておき、残りの問題も一通り解いてから丸付けに移りましょう。
初見で解くことは1度しかできないから、解かずに採点に行くのはもったいない!
採点と合わせて、品詞分解&現代語訳をしていく
採点して解説を読むときは、合わせて品詞分解&現代語訳をしていきましょう!
というのも、大学入試の古文において出題される「現代語訳しなさい」「説明しなさい」という問題は、該当箇所を品詞分解し、1語1語忠実に訳すことで点数をもらえるからです。
さらに、品詞分解をしたあとは、敬語の識別(尊敬or謙譲or丁寧)、助動詞・助詞の用法の識別(過去や存続など)をすべて書き込みます。
これらのチェックが終わってから初めて、現代語訳してみましょう。
共通テストしか古文を受験しないという人は、傍線部だけでも取り組んでみましょう。
これだけできるようになろうと思うと、春に古典文法をしっかり理解しておく必要があります!
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は古文「古文レベル別問題集3」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!