こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、漢文の勉強に使われる「漢文早覚え速答法」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「漢文早覚え速答法」の基本情報
まずは「漢文早覚え速答法」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:漢文早覚え速答法
- 出版社:学研プラス
- 著者:田中雄二
- 最終改訂:2020年
- ページ数:310ページ
「漢文早覚え速答法」は、学研プラスから出版されている漢文の参考書・問題集です。
ページ構成
「漢文早覚え速答法」は、以下のような章立てになっています。
- 「使役」の公式
- 「受身」の公式
- 「比較」の公式
- 「反語」の公式
- 「詠嘆」の公式
- 「疑問」の公式
- 「限定」「累加」の公式
- 「部分否定」の公式
- 「仮定」「二重否定」の公式
- 「抑揚」の公式
各章で扱われている問題は、漢文句形の基礎を確認できる問題、実際の入試で出題された問題、短めの読解問題などです。
また別冊付録として、「共通テスト漢文攻略マニュアル+私大&記述対策」がついています。
「漢文早覚え速答法」のレビュー
- オススメ度:★☆☆☆☆
- オススメする人:短期間で漢文句形をおさらいしたい人
- オススメする時期:漢文句形の基礎固めをする、受験年の春頃
「漢文早覚え速答法」は、オススメ度★☆☆☆☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「漢文早覚え速答法」は、短期間で漢文句形をおさらいしたい人に向いている参考書・問題集になります。
筆者は、どんな大学を受験する人も、漢文の勉強の第一歩として句形の基礎固めをするべきだと考えています。
現代語訳する問題は、教科書通りの訳ができると点数をしっかりもらえるからです。
私は高校1・2年生のときから小テストに向けてはちゃんと勉強していたので、漢文句形にはまあまあ自信があったのですが、実際に過去問を解いてみたら全然解けませんでした。
浪人してはじめて漢文句形を基礎の基礎から固めることをして、ようやく点数が伸びていきました。
「漢文句形は学校の授業でやったし、助動詞の意味や活用も何となくわかってるな…」ではダメなのです。
「漢文苦手です、句形はできます」と筆者のもとに相談にくる高校生の方は、たいてい句形の基礎ができていません。基礎ができていないと、勝手な発想でストーリーをどんどんねじまげてしまうんですよね。
ただし、この「漢文早覚え速答法」で解説されている事項は、あくまで頻出のものであり、漢文句形すべてではありません。
そのため、「理系で数学・理科に時間がかかるから、漢文はあまりかけられない…」というような、短期間で漢文句形を習得したい人向けになります。
- 2次試験で現代語訳など記述が多く出題される大学を受験する人
- 漢文句形がさっぱりで、しっかり勉強しなおす必要がある人
については、「漢文早覚え速答法」は向いていません。
「基礎からのジャンプアップノート漢文句法・演習ドリル」「ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習」のような、網羅的な参考書・問題集でしっかり漢文句形の基礎を固める必要があります。
オススメする時期
「漢文早覚え速答法」を使うのにおすすめのシーズンは、漢文句形の基礎固めをする、受験年の春頃です。
受験勉強の最初に、漢文句形の基礎をしっかり固めておきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、短期間で漢文句形をマスターできる、という点が挙げられます。
漢文句形のなかでも頻出の項目に絞って解説してくれているので、理系学部志望の人など、漢文にあまり時間をかけられない人にはちょうどよい分量といえます。
デメリット
一方デメリットとしては、漢文句形を網羅的に解説しているわけではない、という点が挙げられます。
上述の通り、この「漢文早覚え速答法」で扱われている漢文句形は頻出のもののみをピックアップしており、全項目をマスターできるわけではありません。
そのため、漢文句形の理解が深まっているかわからず、不安になってしまう受験生もいるかと思います。
そういった点を加味して、オススメ度★☆☆☆☆としました。
「漢文早覚え速答法」の使い方
ここからは、筆者オススメの「漢文早覚え速答法」のつかいかたを紹介していきます♪
1周目は、通常通り解いていく
1周目は、よくある参考書・問題集の使い方ですが、解説を読んで解いていきましょう。
もちろん、解いて、丸付けだけで満足してはいけません。
間違えた問題は必ず「なぜ間違えたのか」を解説を読んで理解し、数日たって自力で解けるか確認しておきましょう。
オススメの進め方は、1日1単元解説を読んで解く→確認問題を解く日は、その前に間違えた問題を確認する、というやりかたです!
2周目は、書き下し&現代語訳をしていく
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
2周目以降は、書き下し&現代語訳をしながらすべての問題を解いていきましょう!
というのも、大学入試の漢文において出題される「現代語訳しなさい」「説明しなさい」という問題は、該当箇所を書き下し、1語1語忠実に訳すことで点数をもらえるからです。
2周目でこれだけできるようになろうと思うと、1周目でしっかり句法を理解しておく必要があります!
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は漢文の「漢文早覚え速答法」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!