こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、今年も2月末ということで、春から高校生になる人は、「高校ではどのように勉強したらいいんだろう…」と不安な人もいるのではないでしょうか。
今回は、その中でも「英検」にフォーカスして、お話していきたいと思います!
高校生・英語の勉強法をまとめた記事はこちら↓
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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英検は、2級までは取得必須
最近、英検は、高校生のうちに2級まで合格するのがほぼ必須になってきました。
英検などの英語外部試験を受験していると、大学受験で有利になるケースも増えてきているからです。
中には、高校受験で有利になるということで、中学生のうちに受験した人もいるかもしれませんね!
筆者が高校生だった頃は英検を受験する人って少なかったけれど、大学生になって塾講師をしていた時は全生徒が受験していたように思います。
英検の出題範囲は、準2級が高校初級レベル、2級が高校卒業レベル、と言われています。
そのため、大学受験を目指すのであれば2級合格は必須、さらに高みを目指す人は準1級に挑戦するのも◎、といったところです。
英検は「合格を目指す」のではなく、「高得点での合格を目指す」
高校入学後に英検準2級・2級を取得するという人は、高得点での合格を目指すようにしましょう。
というのも、英検は合格ラインとなる得点率が約7割なのですが、これが意外とすぐとれるのです。
ただ、合格率だけにとらわれていると、文法事項や単語があまりマスターできていなくても合格してしまいます。
自分の英語力を伸ばせるせっかくの機会ですので、文法事項・単語ともに完璧にし、高得点で合格したいですね!
英検の出題構成と大学受験につながる勉強
では、ここからは具体的な英検の出題内容についてみていきましょう。
この記事では、高校生対象の準2級・2級について触れていきます。
筆記問題・リスニングともに、準2級と2級の構成は同じです。
- 大問1:文法語法問題
- 大問2:読解問題(会話)
- 大問3(A・B):読解問題
- 大問4(A・B、2級のみC):読解問題
- 大問5:ライティング
- リスニング
文法語法問題
大問1は、20問の文法語法問題となっています。
おおむね、最初の17問が単語力を問う問題、残り3問が文法に関する問題となっています。
単語力を問う問題
単語力を問う問題の対策としては、「パス単」シリーズが出版されているので、これを使用して勉強する人も多いです。
ただし、「パス単」に掲載されている単語は、大学受験でよく使用される単語帳と同じになります。
そのため、英検のためだけに「パス単」を買って勉強するのは、必ずしもしないといけないわけではありません。
文法に関する問題
文法問題、3問しか出ないのであれば勉強しなくてもいいのでは?
と思う人もいるかもしれません。
確かに、英検に「合格する」ことが目標なのであれば、単語をしっかり勉強するだけでも突破は可能です。
(実際、中学生で準2級・2級に合格する人は、単語に注力しているケースも多いです)
ですが、高校に入学してから英検を受験するのであれば、上述の通り大学受験を見据えて「高得点で合格する」ことを目標としたいところです。
そのため、文法もしっかり勉強するようにしましょう。
ちなみに、文法問題が少ないからか、英検対策の参考書・問題集には文法を体系的に説明したものが少ないです。
そのため、学校で使用している英文法の参考書・問題集を使用して、基礎固めをするとよいでしょう。
英検対策の参考書・問題集で文法を勉強するのであれば、「わからないをわかるにかえる」シリーズがオススメです。
読解問題
英検準2級・2級の読解問題は、長文の空欄補充(大問3)、メールの読み取り(大問4A)、長文の内容把握(大問4B、C)からなります。
なお、長文の語数については、下記の通りです。
準2級
- 3A:150語
- 3B:300語
- 4A:200語
- 4B:300語
2級
- 3A:250語
- 3B:300語
- 4A:250語
- 4B:350語
- 4C:350語
実際の大学入試問題は、難関大学であれば500~700語程度の長文を出題するところが多いです。
英検の長文問題が受験勉強につながるのかな?と感じる人もいるかもしれませんが、受験勉強の最初は100語程度の解釈問題(SVOCや和訳の練習)や、300語程度の読解問題から始めます。
そのため、英検レベルの長文問題を完璧に解けるようになれば、受験勉強の第一歩は非常にスムーズに始められるようになります。
また、1つの長文問題からの学びを最大にするためには、文中で気になった箇所に、自主的にSVOCをふってみたり、和訳してみたりするのもよいでしょう◎
ライティング
英検準2級・2級のライティングは、受験生に対して意見をたずねる形式の自由英作文です。
語数は、準2級が50~60語、2級が80~100語となっており、自分の意見に対して2つ程度の理由を述べるような構成で書くことが多いです。
自由英作文を出題する大学を受験する人であれば、受験対策にも直結する内容となります。
実際の入試問題であれば、より難しいトピックについての質問になりますが、英検ではより易しいトピックについてのライティングで、説得力を持った文章構成を学ぶことができます。
自由英作文は出題せず、和文英訳だけを出題する大学を受験する人は、あまり勉強にならないと思うかもしれません。
ですが、易しめの自由英作文を書く練習をすることで、基本的な英作文のルール(時制、単数・複数形、主語の扱い…等)を学ぶことができ、より難しい入試問題に取り組む際のケアレスミスを減らすことができると筆者は考えています。
たくさんライティングの練習をしたい人は、「ライティング完全制覇」シリーズがオススメです。
リスニング
共通テストに移行して以来、センター試験よりもリスニングの比率が上がっています。
そのため、英検対策を通じて、英語を「聴く機会」を増やしてほしいな、と筆者は考えています。
特に筆者は、2次試験でリスニングがあるという生徒さんには、毎日英語を聴くように指導をしていますが、英検についても、試験の1~2か月前からは、毎日英語を聴くようにしておくとよいでしょう。
また、聴いて解くだけでなく、声に出してスクリプトを読むようにしましょう。
たくさんリスニングの練習をしたい人は、「リスニング完全制覇」シリーズがオススメです。
まとめ
今回は、高校生の勉強法の中でも、「英検」にフォーカスをあてて紹介しました。
他にも、高校生の勉強法についての記事を掲載しているので、読んでみてくださいね!