こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、古文の勉強に使われる「古文ヤマのヤマ」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「古文ヤマのヤマ」の基本情報
まずは「古文ヤマのヤマ」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:古文ヤマのヤマ
- 出版社:学研プラス
- 著者:三羽邦美
- 最終改訂:2014年
- ページ数:231ページ
「古文ヤマのヤマ」は、学研プラスから出版されている古文の参考書・問題集です。
ページ構成
「古文ヤマのヤマ」は、以下の10つの章から成り立っています。
- ヤマのぼりの前に
- 準備運動テスト
- 用言の活用ヤマのヤマ(3項目)
- 助動詞のヤマのヤマ(12項目)
- 助詞のヤマのヤマ(7項目)
- 識別のヤマのヤマ(10項目)
- 陳述の副詞ヤマのヤマ(2項目)
- 敬語のヤマのヤマ(5項目)
- 和歌の修辞ヤマのヤマ(4項目)
- 整理運動テスト
第1章「ヤマのぼりの前に」では古文学習のポイントを、第2章「準備運動テスト」では現時点での自分の実力を確認することができます。
その後、第3~9章では、古典文法や和歌など、古文を読むうえで必要な基礎的事項をひとつひとつ、学んでいきます。
各項目は解説があり、1つもしくは複数の項目のまとめとして「演習ドリル」があります。
最後の第10章は、「整理運動テスト」として、この1冊で学んだ古典文法を確認するための現代語訳中心の問題があります。
「古文ヤマのヤマ」のレビュー
- オススメ度:★★★★☆
- オススメする人:大学受験で古文を受験するすべての受験生
- オススメする時期:古典文法の基礎固めをする、受験年の春頃
「古文ヤマのヤマ」は、オススメ度★★★★☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「古文ヤマのヤマ」は、大学受験で古文を受験するすべての受験生に向いている参考書・問題集になります。
筆者は、どんな大学を受験する人も、古文の勉強の第一歩として文法の基礎固めをするべきだと考えています。
現代語訳する問題は、教科書通りの訳ができると点数をしっかりもらえるからです。
私は高校1・2年生のときから小テストに向けてはちゃんと勉強していたので、古典文法にはまあまあ自信があったのですが、実際に過去問を解いてみたら全然解けませんでした。
浪人してはじめて古典文法を基礎の基礎から固めることをして、ようやく点数が伸びていきました。
「古典文法は学校の授業でやったし、助動詞の意味や活用も何となくわかってるな…」ではダメなのです。
「古文苦手です、文法はできます」と筆者のもとに相談にくる高校生の方は、たいてい文法の基礎ができていません。基礎ができていないと、勝手な発想でストーリーをどんどんねじまげてしまうんですよね。
「古文ヤマのヤマ」は、古典文法の基礎固めにぴったりな問題集になっています
オススメする時期
「古文ヤマのヤマ」を使うのにおすすめのシーズンは、古典文法の基礎固めをする、受験年の春頃です。
受験勉強の最初に、古典文法の基礎をしっかり固めておきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、①古典文法が体系的に説明されている、➁「準備運動テスト」「整理運動テスト」がある、という2点が挙げられます。
1.古典文法が体系的に説明されている
古典文法を体系的に解説し、さらに各項目に対応した問題で練習できる「古文ヤマのヤマ」は、古典文法の基礎固めのための1冊めに非常におすすめできます。
2.「準備運動テスト」「整理運動テスト」がある
「古文ヤマのヤマ」の大きな特徴として、「準備運動テスト」「整理運動テスト」がある点が挙げられます。
「準備運動テスト」は、この参考書・問題集を始める時点での、自分の実力を確認することができます。
また、古典文法の参考書・問題集には、各文法項目を体系的に学ぶことができるものが多いですが、さまざまな文法が混ざった状態で実力を確認できるものは少ないです。
そのため、最後に学んだ全範囲から出題される「整理運動テスト」があるのは、1冊やり遂げた時点での自分の実力を確認できるよいツールです。
デメリット
デメリットは、特にありません!
文法の基礎固めとしてはとてもよい1冊なので、オススメ度★★★★☆としました。
「古文ヤマのヤマ」の使い方
ここからは、筆者オススメの「古文ヤマのヤマ」のつかいかたを紹介していきます♪
「準備運動テスト」に取り組む
まずは、冒頭にある「準備運動テスト」で、現在の自分の実力を確認しましょう。
文法解説ページを読み、「演習ドリル」に取り組む
「準備運動テスト」で実力を確認できたら、各項目の前半にある文法解説のページをしっかりと読み込みます。
そして、各項目のまとめとしてある「演習ドリル」に取り組みます。
もちろん、解いて、丸付けだけで満足してはいけません。
間違えた問題は必ず「なぜ間違えたのか」を解説を読んで理解し、数日たって自力で解けるか確認しておきましょう。
オススメの進め方は、1日1単元解説を読んで解く→確認問題を解く日は、その前に間違えた問題を確認する、というやりかたです!
2周目は、品詞分解&現代語訳をしていく
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
2周目以降は、品詞分解&現代語訳をしながらすべての問題を解いていきましょう!
というのも、大学入試の古文において出題される「現代語訳しなさい」「説明しなさい」という問題は、該当箇所を品詞分解し、1語1語忠実に訳すことで点数をもらえるからです。
さらに、品詞分解をしたあとは、敬語の識別(尊敬or謙譲or丁寧)、助動詞・助詞の用法の識別(過去や存続など)をすべて書き込みます。
これらのチェックが終わってから初めて、現代語訳してみましょう。
特に、文系で受験する人はこのステップは必須です。
2周目でこれだけできるようになろうと思うと、1周目でしっかり品詞を理解しておく必要があります!
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
古文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は古文の「古文ヤマのヤマ」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!