こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、古文の勉強に使われる「マドンナ古文 パワーアップ版」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「マドンナ古文 パワーアップ版」の基本情報
まずは「マドンナ古文 パワーアップ版」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:マドンナ古文 パワーアップ版
- 出版社:学研プラス
- 著者:荻野文子
- 最終改訂:2013年
- ページ数:253ページ
「マドンナ古文 パワーアップ版」は、学研プラスから出版されている古文の参考書・問題集です。
ページ構成
「マドンナ古文 パワーアップ版」は、以下の15つの章から成り立っています。
- 主語を補う
- 逆接と仮定
- 疑問と反語
- 推量の助動詞(1)
- 推量の助動詞(2)
- 確述用法と「なむ」の識別
- 接続のいろいろ
- 願望の助動詞・助詞と「いかで」
- 「なり」の識別
- 「に」の識別
- 「る・らる」の訳し分け
- 敬語の初歩(1)
- 敬語の初歩(2)
- 「だに」の構文と「まし」の構文
- 演習問題
各章はさらに見開き1ページからなる、5~7の項目からなっています。
また、最後の15章では、実際の入試問題5問にチャレンジします。
出典は、以下の5大学です。
- 早稲田大学
- 京都産業大学
- 二松学舎大学
- 甲南大学
- 立教大学
さらに、この「マドンナ古文 パワーアップ版」には、別冊として「識別&訳し分け 早わかりチャート」がついてきます。
見た目のうえでは同じ形をしている箇所であっても、実は違う助詞であったり、少し異なる現代語訳をしないといけなかったり、というものについて、見分け方を解説してくれています。
「マドンナ古文 パワーアップ版」のレビュー
- オススメ度:★★★☆☆
- オススメする人:大学受験で古文を受験するすべての受験生
- オススメする時期:古典文法の基礎固めをする、受験年の春頃
「マドンナ古文 パワーアップ版」は、オススメ度★★★☆☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「マドンナ古文 パワーアップ版」は、大学受験で古文を受験するすべての受験生に向いている参考書・問題集になります。
筆者は、どんな大学を受験する人も、古文の勉強の第一歩として文法の基礎固めをするべきだと考えています。
現代語訳する問題は、教科書通りの訳ができると点数をしっかりもらえるからです。
私は高校1・2年生のときから小テストに向けてはちゃんと勉強していたので、古典文法にはまあまあ自信があったのですが、実際に過去問を解いてみたら全然解けませんでした。
浪人してはじめて古典文法を基礎の基礎から固めることをして、ようやく点数が伸びていきました。
「古典文法は学校の授業でやったし、助動詞の意味や活用も何となくわかってるな…」ではダメなのです。
「古文苦手です、文法はできます」と筆者のもとに相談にくる高校生の方は、たいてい文法の基礎ができていません。基礎ができていないと、勝手な発想でストーリーをどんどんねじまげてしまうんですよね。
「マドンナ古文 パワーアップ版」は、古典文法の基礎固めにぴったりな問題集になっています
オススメする時期
「マドンナ古文 パワーアップ版」を使うのにおすすめのシーズンは、古典文法の基礎固めをする、受験年の春頃です。
受験勉強の最初に、古典文法の基礎をしっかり固めておきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、①語りかけるような書き方になっている、➁別冊「識別&訳し分け早わかりチャート」が便利である、という2点が挙げられます。
1.語りかけるような書き方になっている
この「マドンナ古文 パワーアップ版」シリーズは参考書全体として、作者の荻野先生が読者に語り掛けるような書き方になっているので、講義形式の参考書が好きな人には特に向いているでしょう。
2.別冊「識別&訳し分け早わかりチャート」が便利である
「マドンナ古文 パワーアップ版」の大きな特徴として、別冊の「識別&訳し分け早わかりチャート」がある点が挙げられます。
「識別&訳し分け早わかりチャート」は、実際の入試問題で狙われやすい箇所をまとめてくれています。
「識別&訳し分け」に特化した参考書・問題集というのはあまりないので、非常におすすめできます。
デメリット
一方デメリットとしては、①古典文法を網羅的に解説しているわけではない、➁横書きになっている、という2点が挙げられます。
1.古典文法を網羅的に解説しているわけではない
この「マドンナ古文 パワーアップ版」で扱われている古典文法は、読解に必要なものを中心にピックアップしており、全項目をマスターできるわけではありません。
頻出の助動詞については解説が詳しいですが、特に助動詞の前に習う動詞・形容詞・形容動詞などについては、あまり解説がありません。
そのため、古典文法が苦手という人にはあまり向いていないかもしれません。
2.横書きになっている
この「マドンナ古文 パワーアップ版」は、巻末の演習問題を除いて、横書きになっています。
縦書きは読みづらい、とっつきにくいという受験生への配慮もあるとは思いますが、実際の入試問題は縦書きで出題されることを考えると、勉強の段階から縦書きで練習しておいたほうがよいというのが筆者の考えです。
これらの点を考慮し、オススメ度★★★☆☆としました。
「マドンナ古文 パワーアップ版」の使い方
ここからは、筆者オススメの「マドンナ古文 パワーアップ版」のつかいかたを紹介していきます♪
文法解説ページを読み、中の問題に取り組む
まずは、各項目にある文法解説のページをしっかりと読み込みます。
そして、各項目の文中にある問題に取り組みます。
もちろん、解いて、丸付けだけで満足してはいけません。
間違えた問題は必ず「なぜ間違えたのか」を解説を読んで理解し、数日たって自力で解けるか確認しておきましょう。
オススメの進め方は、1日1単元解説を読んで解く→確認問題を解く日は、その前に間違えた問題を確認する、というやりかたです!
2周目は、品詞分解&現代語訳をしていく
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
2周目以降は、品詞分解&現代語訳をしながらすべての問題を解いていきましょう!
というのも、大学入試の古文において出題される「現代語訳しなさい」「説明しなさい」という問題は、該当箇所を品詞分解し、1語1語忠実に訳すことで点数をもらえるからです。
さらに、品詞分解をしたあとは、敬語の識別(尊敬or謙譲or丁寧)、助動詞・助詞の用法の識別(過去や存続など)をすべて書き込みます。
これらのチェックが終わってから初めて、現代語訳してみましょう。
特に、文系で受験する人はこのステップは必須です。
2周目でこれだけできるようになろうと思うと、1周目でしっかり品詞を理解しておく必要があります!
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
古文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は古文の「マドンナ古文 パワーアップ版」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!