こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、現代文の勉強に使われる「船口のゼロから読み解く最強の現代文」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「船口のゼロから読み解く最強の現代文」の基本情報
まずは「船口のゼロから読み解く最強の現代文」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:船口のゼロから読み解く最強の現代文
- 出版社:学研プラス
- 著者:船口明
- 最終改訂:2010年
- ページ数:236ページ
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」は、学研プラスから出版されている現代文の参考書・問題集です。
ページ構成
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」は、以下の2つの章から成り立っています。
- STEP1 まずは「正しい読解法」を知ろう
- STEP2 読解法の徹底トレーニング
まずは、STEP1でその名の通り「正しい読解法」を学びます。
1~2ページの短い問題文と、1~3問の少しの設問を通じて、読解法を学ぶ構成になっています。
学ぶ読解法は以下の通りです。
- 「抽象↔具体」の流れを押さえる!
- 「対比」に注目する!
- 「並立・添加」は必ずチェック!
STEP1で読解法を学んだあとは、読解法が身について実際に使えるか、STEP2で確認していきましょう。
STEP2は全部で10問、STEP1よりも少し長い文章を扱っています。
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」のレビュー
- オススメ度:★★★★☆
- オススメする人:大学受験で現代文を受験するすべての受験生
- オススメする時期:現代文の「読み方」を初めて学ぶ、受験年の春頃
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」は、オススメ度★★★★☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「船口のゼロから読み解く最強の現代文」は、大学受験で現代文を受験するすべての受験生に向いている参考書・問題集になります。
大学受験における現代文の読み方は、学校で教えられる先生も少なく、塾や予備校で習うか、読解法習得に特化した参考書・問題集のどちらかは必須、と筆者は考えています。
「現代文めちゃめちゃ得意です!」って人は不要かもしれませんが、稀ですよね汗
この「船口のゼロから読み解く最強の現代文」は、現代文の正しい読み方をマスターできる参考書・問題集の代表格だと思います。
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」では、選択問題や抜き出し問題など、基本的な形式の問題通して現代文の「読み方」「解き方」を学ぶことができるので、全受験生がやっておきたい1冊です。
ちなみに、本書には高校1・2年生から使えるものですが、高校3年生であっても受験勉強の最初の1冊に十分使えるものです。
オススメする時期
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」を使うのにおすすめのシーズンは、現代文の「読み方」を初めて学ぶ、受験年の春頃です。
受験勉強の最初に、正しい現代文のアプローチを学んでおきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、①現代文読解の解法が体系的に説明されている、②取り組みやすい素材が使用されている、③語りかけるような書き方になっている、④本文解説が詳しい、という4点が挙げられます。
1.現代文の解法が体系的に説明されている
この「船口のゼロから読み解く最強の現代文」最大のメリットは、現代文読解の解法を体系的に学べるところです。
現代文読解をテーマにした参考書・問題集には、解法の説明はなく、演習問題に特化したものも多いです。
そのなかで、読解問題の解法をパターン別に解説し、さらに各パターンに対応した問題で練習できる「船口のゼロから読み解く最強の現代文」は、読解力養成のための1冊めに非常におすすめできます。
2.取り組みやすい素材が使用されている
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」で扱われている素材は、比較的易しく取り組みやすいものになっています。
なんといっても、「船口のゼロから読み解く最強の現代文」は、問題文が短いものを収録しているので、初心者にはとても読みやすいです。
3.語りかけるような書き方になっている
この「船口のゼロから読み解く最強の現代文」は、作者の船口先生が読者に語り掛けるような書き方になっているので、講義形式の参考書が好きな人には特に向いているでしょう。
4.本文解説が詳しい
この「船口のゼロから読み解く最強の現代文」は問題が短く、少ないですが、その分1問あたりの解説は充実しています。
本文中のどこに着目して答えを出すのか、対比や並立がどこにあるのか、というのが傍線や矢印を用いてわかりやすく図解してくれています。
デメリット
デメリットは、特にありません!
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」の使い方
ここからは、筆者オススメの「船口のゼロから読み解く最強の現代文」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、問題を解く
まずは、問題に取り組みます。
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」は、各問題に目安となる解答時間が設定されているので、まずはその時間通りに解いてみましょう!
時間内に解ききれなかったらどうしたらいいの?
時間内に解ききれなかった場合は、時間内に解けたところに印をつけておき、残りの問題も一通り解いてから丸付けに移りましょう。
初見で解くことは1度しかできないから、解かずに採点に行くのはもったいない!
また、現代文読解は、目で追って読むだけでは思考が停止してしまうのでオススメできません。
読み方・解き方の習得に重きをおいた多くの参考書・問題集では、接続詞に印をつけたり、同意表現に印をつけたり、ということを推奨しています。
どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、書き込みを消すと時間と消しゴムがもったいないです。
本文だけでもコピーをしておくことをオススメします!
また、初めて取り組む際になかなか手が出ないな…という場合は、解答解説編を軽く読んでからでもよいでしょう。
解説を読む
問題を解いたあとは、解説を読んでいきます。
この中で、現代文の問題を解くときに必要な「解法ポイント」が紹介されています。
この「解法ポイント」を身に着け、他の問題でも活用できるように、解答・解説を読み込んでいきましょう!
解答・解説からも学ぶ!
現代文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。
その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。
たとえば、現代文特有の語句を覚えていく必要があるので、解説についている重要語句のコーナーや、自分自身で理解できなかった文章中の語句を辞書で調べたりします。
また、漢字問題の対策として、「これは出題されたら書けないな」と感じるものをピックアップしておくとよいでしょう◎
特にこの「船口のゼロから読み解く最強の現代文」のよいところとして、本文構造の解説が充実しています。
そのため、「どのように本文構造を理解すれば答えを導けるか」という点から、書き込みをまねてやってみるのもよいでしょう。
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
現代文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は現代文の「船口のゼロから読み解く最強の現代文」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!