こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、現代文の勉強に使われる「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」の基本情報
まずは「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編
- 出版社:スタディーカンパニー
- 著者:ゴロゴネット編集部
- 最終改訂:2021年
- ページ数:236ページ
「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」は、スタディーカンパニーから出版されている現代文の参考書・問題集です。
ページ構成
「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」は、以下の4つの章から成り立っています。
- 攻略アイテム10
- 秘伝5大・公式
- 読解6大・公式
- 攻略5大・公式
冒頭の「攻略アイテム10」では、本書で使用される重要箇所への書き込みルールを紹介します。
この書き込みのルールを、自分で再現できるようになると◎です。
「秘伝5大・公式」「読解6大・公式」「攻略5大・公式」では、具体的に現代文をどう読み、どう解くのか、というところを学んでいきます。
短い文章と少しの問題を使って、公式の使い方を解説してくれます。
「秘伝5大・公式」「読解6大・公式」は注意するべき表記、「攻略5大・公式」は現代文頻出の問題形式の解説となります。
学ぶ公式は、以下の通りです。
- Aではなく、B
- A、つまりB
- 幅広い指示語
- Aとは~
- 傍線部中あるいは傍線部の直前の指示語
- 接続語
- 順接
- 逆接
- 並立・添加
- Aて(、)B
- 指示語
- 傍線部問題
- 言い換え問題
- 空欄補充問題
- 逆説表現
- 脱文挿入問題
そして、巻末には、「総合演習」「記述問題解法講義」「線引き・記号化入門と入試問題使用実例」が収録されています。
「線引き・記号化入門と入試問題使用実例」は、東京大学・早稲田大学・一橋大学の実際の入試問題を使いながら、本書で紹介している線引き・記号をどのように書き込んでいくかの例を見せてくれます。
「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」のレビュー
- オススメ度:★★★★☆
- オススメする人:大学受験で現代文を受験するすべての受験生
- オススメする時期:現代文の「読み方」を初めて学ぶ、受験年の春頃
「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」は、オススメ度★★★★☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」は、大学受験で現代文を受験するすべての受験生に向いている参考書・問題集になります。
大学受験における現代文の読み方は、学校で教えられる先生も少なく、塾や予備校で習うか、読解法習得に特化した参考書・問題集のどちらかは必須、と筆者は考えています。
「現代文めちゃめちゃ得意です!」って人は不要かもしれませんが、稀ですよね汗
この「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」は、現代文の正しい読み方をマスターできる参考書・問題集の代表格だと思います。
「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」では、選択問題や抜き出し問題など、基本的な形式の問題通して現代文の「読み方」「解き方」を学ぶことができるので、全受験生がやっておきたい1冊です。
オススメする時期
「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」を使うのにおすすめのシーズンは、現代文の「読み方」を初めて学ぶ、受験年の春頃です。
受験勉強の最初に、正しい現代文のアプローチを学んでおきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、①現代文読解の解法が体系的に説明されている、②取り組みやすい素材が使用されている、③本文解説が詳しい、という3点が挙げられます。
1.現代文の解法が体系的に説明されている
この「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」最大のメリットは、現代文読解の解法を体系的に学べるところです。
現代文読解をテーマにした参考書・問題集には、解法の説明はなく、演習問題に特化したものも多いです。
そのなかで、読解問題の解法をパターン別に解説し、さらに各パターンに対応した問題で練習できる「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」は、読解力養成のための1冊めに非常におすすめできます。
2.取り組みやすい素材が使用されている
「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」で扱われている素材は、比較的易しく取り組みやすいものになっています。
「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」は、各公式に短い問題文が用意されており、スモールステップで学びやすい形です。
3.本文解説が詳しい
この「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」は、本文の線引きや記号化に注力している分、解説が充実しています。
本文中のどこに着目して答えを出すのか、対比や並立がどこにあるのか、というのが傍線や矢印を用いてわかりやすく図解してくれています。
デメリット
一方デメリットとしては、記述対策には不十分である、という2点が挙げられます。
本書の巻末には「記述問題解法講義」として、現代文記述対策についても説明されていますが、量は少なめなので、各大学の2次試験で記述が課せられる人については、記述対策用の参考書・問題集は別途用意したほうがよいと思います。
「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」の使い方
ここからは、筆者オススメの「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、解説を読む
まずは、解説を読みます。
「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」の各公式は、はじめに短い例文を用いた解説から始まります。
この解説をしっかり読み込みましょう。
解説を理解したうえで、問題を解く
解説を読んで、現代文の「読み方」「解き方」がわかったら、次は問題に取り組みます。
現代文読解は、目で追って読むだけでは思考が停止してしまうのでオススメできません。
読み方・解き方の習得に重きをおいた多くの参考書・問題集では、接続詞に印をつけたり、同意表現に印をつけたり、ということを推奨しています。
特にこの「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」は、本文の線引き・記号化を推奨しているので、真似して書き込んでみるのが◎です。
どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、書き込みを消すと時間と消しゴムがもったいないです。
本文だけでもコピーをしておくことをオススメします!
解答・解説からも学ぶ!
現代文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。
その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。
たとえば、現代文特有の語句を覚えていく必要があるので、解説についている重要語句のコーナーや、自分自身で理解できなかった文章中の語句を辞書で調べたりします。
また、漢字問題の対策として、「これは出題されたら書けないな」と感じるものをピックアップしておくとよいでしょう◎
特にこの「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」のよいところとして、本文構造の解説が充実しています。
そのため、「どのように本文構造を理解すれば答えを導けるか」という点から、書き込みを解説通りできているか確認するのもよいでしょう。
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
現代文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は現代文の「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!