こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、現代文の勉強に使われる「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」の基本情報
まずは「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:新・ゴロゴ現代文 共通テスト編
- 出版社:スタディーカンパニー
- 著者:ゴロゴネット編集部
- 最終改訂:2021年
- ページ数:264ページ
「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」は、スタディーカンパニーから出版されている現代文の参考書・問題集です。
ページ構成
「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」は、以下の4つの章から成り立っています。
- 攻略アイテム10プラスα
- 〈評論〉基本6公式
- 〈評論〉応用5公式
- 〈評論〉発展5公式
- 〈小説〉基本5公式
- 〈小説〉応用4公式
- 〈小説〉発展4公式
- 共通テスト現代文「読み方編」
冒頭の「攻略アイテム10プラスα」では、本書で使用される重要箇所への書き込みルールを紹介します。
この書き込みのルールを、自分で再現できるようになると◎です。
その後は評論・小説の公式の紹介になりますが、具体的に共通テストの現代文をどう読み、どう解くのか、というところを学んでいきます。
短い文章と少しの問題を使って、公式の使い方を解説してくれます。
ちなみに公式については、
- 基本…解答の根拠を見つけだす
- 応用…迷ったときに手がかりとなる
- 発展…確実に正解にたどりつくための
公式を扱っています。学ぶ公式は、以下の通りです。
〈評論〉
- 基本:指示語問題の解法公式
- 基本:「幅広い指示語」の解法公式
- 基本:対比構造の解法公式
- 基本:因果関係の解法公式
- 基本:「主張→具体→主張」の解法公式
- 基本:「Aではなく、B」の解法公式
- 応用:「要約・言い換え」の解法公式
- 応用:逆接の解法公式
- 応用:「Aとは~」の解法公式
- 応用:条件節の解法公式
- 応用:「Aて(、)B」の解法公式
- 発展:理由説明問題の解法公式
- 発展:「具体的な説明を求める問題」の解法公式
- 発展:傍線部中の語句の意味が解答の根拠となる場合の解法公式
- 発展:論の展開を問う問題の解法公式
- 発展:引用文や資料・図表を用いた問題の解法公式
〈小説〉
- 基本:「言い換え」の解法公式
- 基本:傍線部の前に解答の根拠を求める解法公式
- 基本:傍線部の後の展開に解答の根拠を求める解法公式
- 基本:指示語問題の解法公式
- 基本:傍線部の前後の会話文に解答の根拠を求める解法公式
- 応用:アンビバレントな心情を問う問題の解法公式
- 応用:逆接の解法公式
- 応用:傍線部直前に示された時や条件に解答の根拠を求める解法公式
- 応用:傍線部の直後の指示語に解答の根拠を求める解法公式
- 発展:解答の方向性が示されている問題の解法公式
- 発展:表現の特徴に関する問題の解法公式
- 発展:引用文を用いた問題の解法公式
- 発展:語句問題の解法公式
そして、巻末には「共通テスト現代文『読み方編』」が収録されています。
実際の共通テスト問題を使いながら、本書で紹介している線引き・記号をどのように書き込んでいくかの例を見せてくれます。
「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」のレビュー
- オススメ度:★★★★☆
- オススメする人:現代文は共通テストのみ受験する人/共通テストと同様の形式で現代文が出題される大学を受験する人
- オススメする時期:現代文の本格的な問題演習を初めて行う、受験年の夏頃
「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」は、オススメ度★★★★☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」は、現代文は共通テストのみ受験する人や、共通テストと同様の形式で現代文が出題される大学を受験する人に向いている問題集になります。
現代文は共通テストのみ受験する人
現代文は共通テストのみ受験する人には、共通テストに特化した解法を学びたい、という人も多いと思います。
そのような人には、「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」のように、共通テストに特化した参考書はオススメできます。
特に国公立大の理系学部には、共通テストの国語の比率が高い学部も多いです。そういった学部を志望する人は共通テスト形式の演習にしっかり時間をかけたいところです◎
共通テストと同様の形式で現代文が出題される大学を受験する人
共通テストと同様の形式で現代文が出題される大学を受験する人にも、この「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」はオススメです。
大学個別試験よりも少し易しめの共通テストの対策を行うことで、少しずつレベルアップしていくことができます。
一方、記述問題がメインで出題される大学(主に国公立)を受験する人には、この「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」はオススメしません。
記述対策にはかなり時間がかかるため、共通テスト対策に多くの時間を割くことで、思うような対策ができなくなってしまいます。
そのため、共通テスト対策は過去問だけで十分です。
2次試験が解けたら、共通テストも解けます◎
オススメする時期
「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」を使うのにおすすめのシーズンは、現代文の「読み方」を初めて学ぶ、受験年の春頃です。
他の共通テスト対策の参考書・問題集については、「読み方」を学んだあとの夏頃の使用をオススメしているのですが、この「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」は「読み方」も教えてくれるので、春頃から使用しても問題ないと思います。
また、「新・ゴロゴ現代文 基礎~必修編」とかぶる部分もあるので、2冊とも取り組む必要もないでしょう。
受験勉強の最初に、正しい現代文のアプローチを学んでおきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、①現代文読解の解法が体系的に説明されている、②取り組みやすい素材が使用されている、③本文解説が詳しい、という3点が挙げられます。
1.現代文の解法が体系的に説明されている
この「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」最大のメリットは、現代文読解の解法を体系的に学べるところです。
現代文読解をテーマにした参考書・問題集には、解法の説明はなく、演習問題に特化したものも多いです。
そのなかで、読解問題の解法をパターン別に解説し、さらに各パターンに対応した問題で練習できる「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」は、読解力養成のための1冊めに非常におすすめできます。
2.取り組みやすい素材が使用されている
「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」で扱われている素材は、比較的易しく取り組みやすいものになっています。
「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」は、各公式に短い問題文が用意されており、スモールステップで学びやすい形です。。
3.本文解説が詳しい
この「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」は、本文の線引きや記号化に注力している分、解説が充実しています。
本文中のどこに着目して答えを出すのか、対比や並立がどこにあるのか、というのが傍線や矢印を用いてわかりやすく図解してくれています。
デメリット
一方デメリットとしては、問題演習は不十分である、という点が挙げられます。
この「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」の公式解説では、短い文を使って学べるというのがメリットです。
ですがその一方、共通テスト本番と同じ分量の問題演習が収録されていません。
そのため、「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」を使用するのであれば、合わせて「新・ゴロゴ現代文問題集 共通テスト編」を使用するのがよいでしょう。
「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」の使い方
ここからは、筆者オススメの「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、解説を読む
まずは、解説を読みます。
「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」の各公式は、はじめに短い例文を用いた解説から始まります。
この解説をしっかり読み込みましょう。
解説を理解したうえで、問題を解く
解説を読んで、現代文の「読み方」「解き方」がわかったら、次は問題に取り組みます。
現代文読解は、目で追って読むだけでは思考が停止してしまうのでオススメできません。
読み方・解き方の習得に重きをおいた多くの参考書・問題集では、接続詞に印をつけたり、同意表現に印をつけたり、ということを推奨しています。
特にこの「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」は、本文の線引き・記号化を推奨しているので、真似して書き込んでみるのが◎です。
どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、書き込みを消すと時間と消しゴムがもったいないです。
本文だけでもコピーをしておくことをオススメします!
解答・解説からも学ぶ!
現代文読解の問題集は、その問題の性質上、多くの問題は収録されていません。
その分、解答・解説から問題以上の学びを積極的に得ていく必要があります。
たとえば、現代文特有の語句を覚えていく必要があるので、解説についている重要語句のコーナーや、自分自身で理解できなかった文章中の語句を辞書で調べたりします。
また、漢字問題の対策として、「これは出題されたら書けないな」と感じるものをピックアップしておくとよいでしょう◎
特にこの「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」のよいところとして、本文構造の解説が充実しています。
そのため、「どのように本文構造を理解すれば答えを導けるか」という点から、書き込みを解説通りできているか確認するのもよいでしょう。
もちろん、1周で終わらない
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
現代文読解の場合、翌日などに復習してしまうと問題文を覚えているので、1周やりきってから2周めに入るとよいでしょう。
「問題集」で問題演習を
先述の通り、「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」は共通テスト本番形式の問題演習が少ない構成になっています。
共通テスト形式の問題演習を重ねるために、「新・ゴロゴ現代文問題集 共通テスト編」にも取り組みましょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は現代文の「新・ゴロゴ現代文 共通テスト編」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!