こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、漢文の勉強に使われる「新・ゴロゴ漢文」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「新・ゴロゴ漢文」の基本情報
まずは「新・ゴロゴ漢文」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:新・ゴロゴ漢文
- 出版社:スタディカンパニー
- 著者:ゴロゴネット編集部
- 最終改訂:2021年
- ページ数:256ページ
「新・ゴロゴ漢文」は、スタディカンパニーから出版されている漢文の参考書・問題集です。
ページ構成
「新・ゴロゴ漢文」は、以下の4つの章から成り立っています。
- 第1部 基礎編
- 第2部 句法編
- 第3部 漢詩編
- 漢文「虎の巻」
第1~3部では漢文で覚えたい基本の読み方、句法等を、「ゴロゴ」の特徴であるゴロを用いながら説明してくれています。
項目は以下の通りです。
第1部
- 返り点の三つのルール
- レ点・一二点・上中下点
- 置き字
- 返読文字
- 再読文字
- 対句
- 書き下しのルール
第2部
- 使役
- 否定
- 疑問
- 反語
- 受身
- 仮定
- 限定
- 累加
- 抑揚
- 比較・選択
- 詠嘆
漢文「虎の巻」は句形をまとめた「句形オールチェック125」、漢字や語句をまとめた「重要漢字&語句」、本編で紹介しているゴロをまとめた「漢文ゴロ45」、共通テスト初回過去問を用いてどのように読み解くかを紹介した「共通テスト漢文実践的読解法」の4項目からなります。
「新・ゴロゴ漢文」のレビュー
- オススメ度:★★★☆☆
- オススメする人:大学受験で漢文を受験するすべての受験生
- オススメする時期:漢文句形の基礎固めをする、受験年の春頃
「新・ゴロゴ漢文」は、オススメ度★★★☆☆の参考書・問題集です。
オススメする人
筆者は、どんな大学を受験する人も、漢文の勉強の第一歩として句法の基礎固めをするべきだと考えています。
現代語訳する問題は、教科書通りの訳ができると点数をしっかりもらえるからです。
私は高校1・2年生のときから小テストに向けてはちゃんと勉強していたので、漢文句法にはまあまあ自信があったのですが、実際に過去問を解いてみたら全然解けませんでした。
「漢文句法は学校の授業でやったし、助動詞の意味や活用も何となくわかってるな…」ではダメなのです。
「新・ゴロゴ漢文」は、漢文句法の基礎固めにぴったりな問題集になっています。
「漢文苦手です、句形はできます」と筆者のもとに相談にくる高校生の方は、たいてい句形の基礎ができていません。基礎ができていないと、勝手な発想でストーリーをどんどんねじまげてしまうんですよね。
オススメする時期
「新・ゴロゴ漢文」を使うのにおすすめのシーズンは、漢文句形の基礎固めをする、受験年の春頃です。
受験勉強の最初に、漢文句形の基礎をしっかり固めておきましょう。
メリット
本書のメリットとしては、①漢文句形が体系的に説明されている、②ゴロが多く掲載されている、という点が挙げられます。
1.漢文句形が体系的に説明されている
漢文句形を体系的に解説した「新・ゴロゴ漢文」は、漢文句形の基礎固めのための1冊めにおすすめできます。
2.ゴロが多く掲載されている
問題の解説には、漢文の知識を覚えるためのゴロが多く掲載されています。
そのため、知識を覚えるのが苦手…という人は楽しく取り組める内容になっていると思います。
デメリット
一方デメリットとしては、①問題演習が少ない、②ロジカルな解説が少ない、という点が挙げられます。
1.問題演習が少ない
第1~3部で、セクションの終わりにたまに1問程度問題がありますが、問題を解いて力試しするには物足りないかと思います。
そのため、この「新・ゴロゴ漢文」を使用する際は、あわせて「新・ゴロゴ漢文問題集 基礎・必修編」や「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」を使って問題演習にも取り組むようにしましょう。
2.ロジカルな解説が少ない
メリットにも書いた通り、この「新・ゴロゴ漢文」の1つの特徴が、ゴロが多く掲載されている点です。
そのため、漢文知識を「覚える」ことにフォーカスされており、理屈で理解したい、という人には少し物足りない解説かもしれません。
「新・ゴロゴ漢文」の使い方
ここからは、筆者オススメの「新・ゴロゴ漢文」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、じっくり読んでいく
「新・ゴロゴ漢文」は問題演習よりも解説に特化しているので、まずはじっくり解説を読んでいきましょう。
解説の中にゴロがあるので、出てきたらゴロを覚えて句形をマスターしていきましょう!
あわせて問題演習をしていく
勉強ではインプットするだけではダメで、あわせてアウトプットして力試ししていく必要があります。
そのため、あわせて「新・ゴロゴ漢文問題集 基礎・必修編」に取り組み、句形の定着度を確認しましょう。
漢文「虎の巻」をうまく使う
巻末の「漢文『虎の巻』」に収録されている
漢文「虎の巻」は句形をまとめた「句形オールチェック125」や「重要漢字&語句」は、漢文で覚えるべき知識事項をギュッとまとめてくれているので、試験直前期まで知識の確認に役立ちます。
移動時間やお風呂の中など、「問題を解けないけど読むことはできる」時間などは、この「虎の巻」に目を通して知識の確認をしましょう。
まとめ
参考書・問題集のレビュー、初回は古文「新・ゴロゴ漢文」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!