こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、京都大学卒・元塾講師で、現在も高校生の指導を多く行う筆者が、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、参考書・問題集のレビューをお届けしていますが、今回は、漢文の勉強に使われる「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」についてレビューしていきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」の基本情報
まずは「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」の基本情報について紹介していきます。
基本情報
- 書籍名:新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編
- 出版社:スタディカンパニー
- 著者:ゴロゴネット編集部
- 最終改訂:2021年
- ページ数:182ページ
「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」は、スタディカンパニーから出版されている漢文の参考書・問題集です。
ページ構成
「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」は、以下の8つの問題(講)から成り立っています。
また、それぞれの問題には、2つの学習テーマがあり、以下の通りです。
- 漢和辞典を活用して、漢字力・語彙力を強化しよう
- 傍線部中にある句法や語に注目して、選択肢の正誤を判定しよう
- 対句に着目して文を解釈しよう
- 文と文の関係を見極めながら、論の展開を捉えよう
- 選択肢の正誤を判定する精度を上げ、スピードアップを図ろう
- 〈意味〉よりも〈形〉を優先しよう
- 人物関係に注意しながら本文を読もう
- 難易度の高い文章こそ〈形〉を重視しよう
- 押韻を踏まえて漢詩の空欄補充問題を解こう
- 問題の連動性を意識して、解答の手がかりを得よう
- 主語に着目して、選択肢を判別しよう
- 反語を見抜いて的確に解釈しよう
- 訓読みと熟語の二方面から、語句問題を攻略しよう
- 共通する内容を意識しながら、複数のテクストを読もう
- 返読文字に強くなって、確実に返り点を付けよう
- 相違点を意識しながら、複数のテクストを読もう
問題の出典は、共通テスト・試行調査・センター試験の過去問になります。
「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」のレビュー
- オススメ度:★★☆☆☆
- オススメする人:漢文は共通テストのみ受験する人/共通テストと同様の形式で漢文が出題される大学を受験する人
- オススメする時期:漢文の本格的な問題演習を初めて行う、受験年の夏~秋頃
「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」は、オススメ度★★☆☆☆の参考書・問題集です。
オススメする人
この「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」は、漢文は共通テストのみ受験する人や、共通テストと同様の形式で漢文が出題される大学を受験する人に向いている参考書・問題集になります。
漢文は共通テストのみ受験する人
漢文は共通テストのみ受験する人には、共通テストに特化した問題演習をたくさん解きたい、という人も多いと思います。
そのような人には、「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」のように、共通テストに特化した問題集はオススメできます。
特に国公立大の理系学部には、共通テストの国語の比率が高い学部も多いです。そういった学部を志望する人は共通テスト形式の演習にしっかり時間をかけたいところです◎
共通テストと同様の形式で漢文が出題される大学を受験する人
共通テストと同様の形式で漢文が出題される大学を受験する人にも、この「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」はオススメです。
大学個別試験よりも少し易しめの共通テストの対策を行うことで、少しずつレベルアップしていくことができます。
一方、記述問題がメインで出題される大学(主に国公立)を受験する人には、この「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」はオススメしません。
記述対策にはかなり時間がかかるため、共通テスト対策に多くの時間を割くことで、思うような対策ができなくなってしまいます。
そのため、共通テスト対策は過去問だけで十分です。
2次試験が解けたら、共通テストも解けます◎
オススメする時期
「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」を使うのにおすすめの時期は、春に受験勉強最初の1冊で漢文句形を、春~初夏に漢文の「読み方」を一通り学んだあと、本格的な問題演習を初めて行う夏~秋頃です。
あくまで「読解」の問題集になるので、本書を始める前に「基礎からのジャンプアップノート 漢文句法・演習ドリル」「ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習」などの、漢文句形を基礎固めするための参考書・問題集は一通り解いておきましょう。
また、漢文の「読み方」を教えてくれる参考書・問題集に取り組んでおきましょう。
そのうえで、漢文読解の本格的な演習の1冊めとして使えるのがこの「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」になります。
メリット
本書のメリットとしては、書き下し文・現代語訳が充実している、という点が挙げられます。
「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」のすべての問題には、書き下し文と現代語訳がついています。
筆者は、漢文の勉強をする際には、(特に大学の2次試験で漢文が必要な人には)書き下し&現代語訳にあわせて取り組むことをオススメしています。
その点についても、自分で正誤を確認することができる点が、この「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」のメリットの1つといえます。
デメリット
一方デメリットは、オリジナル問題がない、という点が挙げられます。
この「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」は、上述の通り、共通テスト・試行調査・センター試験の過去問というラインナップになっています。
いずれも過去問からの出題なので、赤本などでの過去問演習でも取り組める内容となり、わざわざ本書で取り組む必要がない、となってしまいます。
「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」の使い方
ここからは、筆者オススメの「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」のつかいかたを紹介していきます♪
まずは、「新・ゴロゴ漢文」等をじっくり読んでいく
漢文句形に関する解説は「新・ゴロゴ漢文」が特化しているので、まずはじっくり解説を読んでいきましょう。
解説の中にゴロがあるので、出てきたらゴロを覚えて句形をマスターしていきましょう!
また、上述の通り、「基礎からのジャンプアップノート 漢文句法・演習ドリル」「ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習」などの、漢文句形を基礎固めするための参考書・問題集で勉強しておくのも◎です。
漢文句形の基本をマスターしてから、問題演習に進む
勉強ではインプットするだけではダメで、あわせてアウトプットして力試ししていく必要があります。
そのため、「新・ゴロゴ漢文」等で漢文句形の基本をマスターしてから、「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」に取り組み、共通テスト形式の問題に慣れていきましょう。
2周目は、書き下し&現代語訳をしていく
勉強の鉄則ですが、どの参考書・問題集も1周だけでは身に付かないので、2周・3周と繰り返します。
2周目以降は、書き下し&現代語訳をしながらすべての問題を解いていきましょう!
というのも、大学入試の漢文において出題される「現代語訳しなさい」「説明しなさい」という問題は、該当箇所を書き下し、1語1語忠実に訳すことで点数をもらえるからです。
2周目でこれだけできるようになろうと思うと、1周目でしっかり句法を理解しておく必要があります!
まとめ
参考書・問題集のレビュー、今回は漢文「新・ゴロゴ漢文問題集 共通テスト編」を紹介しました!
これからもさまざまな参考書・問題集の紹介、使い方について記事にしていくので、また読んでくださいね!