こんばんは、Studirector・あぷりこっとです!
この春高校生になられたみなさん、ご入学おめでとうございます♪
このブログでは、高校生・大学受験生に向けて勉強法を紹介する記事をアップしています。
さて、この春高校受験を終えて、晴れて高校生になった人の中には、こんな不安を感じている人もいるのではないでしょうか?
難関大学を目指しているんだけど、学校より先取りして勉強する必要ってあるの?
中高一貫の人たちって、中学のときから高校範囲の勉強してるんでしょ?
高校から高校範囲の勉強始めるのって不利じゃない?
そこでこの記事では、実際に高校受験を経て大学受験に挑んだ筆者の視点から、「先取り学習するべきか」ということについてお話できればと思います!
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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先取りを考えたほうがよい人
まずは、どんな人が先取り学習をしたほうがよいのか、ということです。
あくまで私個人の意見ですが、以下のどちらかにあてはまる人は、先取りを視野に入れたほうがよいでしょう。
- 旧帝大・それに匹敵する国公立大学を目指す人
- 国公立大学の理系学部(特に医学部)を目指す人
旧帝大・それに匹敵する国公立大学を目指す人
旧帝大(東京・京都・北海道・東北・名古屋・大阪・九州)や、それに匹敵する大学(一橋・東京工業)などを目指す人は先取りを視野に入れるべきでしょう。
これらの大学には、中学から高校範囲を先取りしている中高一貫の人たちがたくさん受験します。
また、「浪人してでも行きたい!」と強い志を持って受験する人も多いです。
これらの大学を目指す人は、必要に応じて先取り学習を進めていきましょう。
国公立大学の理系学部(特に医学部)を目指す人
国公立大学の理系学部を志望する人も、先取り学習をしたほうがよいと言えます。
理系学部は数学・理科が合否の鍵を握りますが、どちらも高校で学ぶ量が膨大です。
学校の授業進度に合わせて勉強していると、すべての範囲を一周するだけで受験直前までかかってしまいます。
また残念ながら、「受験までに学校の授業が全部終わらなかった…」ということもあるのです。
大学受験に合格するためには、学校で一周勉強するだけでなく、弱点の補強や過去問演習の期間も必要です。
それらの期間を確保するためにも、先取り学習をしておきましょう。
また、国公立大学の医学部を目指す人も、先取り学習をするべきです。
国公立大学の医学部には、中高一貫校から受験する人も多いので、この人たちと同じ土俵で戦うためにも先取り学習は重要でしょう。
自分の高校の進度をリサーチ
先ほど、「先取りを考えたほうがよい人」についてお話しました。
これを読んで「先取りを考えたほうがよい人」にあてはまった人は、まず学校の進度を確認してみましょう。
学校によっては、ある程度通常の進度より速く授業を進めてくれる、というところもあります。
授業進度の速い学校に通っている人は、特別なことはしなくても学校の授業についていけばOK、ということもあります。
まったく授業の先取りがない、という学校に通っている人は、本格的に先取り学習の計画をしたほうがよいでしょう。
各科目の先取りの必要性
ここまでのセクションで「先取りするべき人」「先取りするべき場合」についてお話しましたが、すべての科目で先取りする必要はないです(し、正直しんどいです)。
そこでこのセクションでは、各科目の先取りの必要性や、ペースについてお話していきたいと思います。
数学
数学は、文系学部志望者は先取り不要・理系学部志望者は(ほぼほぼ)先取り必要な科目です。
文系学部志望の人は、受験で数学IA・IIBが必要になりますが、多くの高校で2年生の終わりまでに一通り習います。
受験まで1年あれば、弱点補強や過去問演習に十分時間を割くことができます。
一方、理系学部志望の人は、数学IA・IIBに加えて数学IIIも受験に必要になります。
数学IIIの全範囲を習うには、やはり高校3年間丸々使う、という高校が多いです。
ただ、弱点補強や過去問演習の時間を確保するためには、数学IIIも高3の夏休みまでには一通り勉強しておきたいところ。
学校の授業が受験直前までかかってしまいそう、という人は先取りで勉強しておくとよいでしょう。
筆者の高校は、数学IIIが高3の夏休み前に終わるカリキュラムでしたが、理系のみなさんはこのスケジュールで問題なく受験対策できていました。
英語
英語で先取りが必要になるケースはほぼありません。
というのも、中学と違い、高校の英語は3年生の最後の最後まで新しい文法を習う、ということがないからです。
どれだけ遅くても高2の終わりまでに新出文法の勉強は終わりますし、残り1年で英文読解や英作文の対策ができます。
ただし、英検などの資格試験の受験には取り組んでおくとよいでしょう。
国語
国語も、先取りが必要になるケースはほぼありません。
古文・漢文については文法を学びますが、1年で一通り学べるくらいの分量です。
学校の授業も2年生からは読解がメインになるので、特別先取りが必要、ということはありません。
理科
理科は、理系学部志望の人は先取りをしておきたいところです。
理系の人は学校で、最初の1年で「基礎のついた科目」、2年生から「発展科目」を学ぶパターンが多いです。
ただ、この「発展科目」を一通り学ぶのに時間がかかります。
数学同様、高校3年間丸々使って勉強する、という高校が多いです。
受験までに学校の授業が全部終わらなかった…ということも少なくありません。
しかも、理系の人は一般的に理科を2科目勉強するので、負担も2倍です( ;∀;)
高3の夏休みまでには一通り勉強することができれば、弱点補強や過去問演習が楽になりますね。
でもさ、数学もあるし、理科も2科目先取りで勉強するってすごい大変じゃない?
そうなんです…数学も理科×2も先取り、ってすごく大変なんですよね。
確かに数学と理科2科目、すべて高3の夏休みまでに一通り勉強が完了しているというのが理想ではありますが、難しいのです。
優先順位をつけると、数学→理科(得意なほうの科目)→理科(苦手なほうの科目)。
学校の課題量や、部活などの課外活動と相談しながら、どこまで先取りするか考える必要があります。
社会
社会は、文系学部志望で、なおかつ国公立大2次試験で社会を受験する人は先取りしておくべきです。
社会と一言でいっても地理、歴史、公民…といろいろありますが、たいてい受験で使用する科目は2年生以降で習います。
学校では、2年生・3年生の丸2年をかけて勉強し、一通りの学習が終わるのが受験直前になります。
ただ、国公立大2次試験で社会を使用する場合、数百字単位の論述問題が出題されるケースが多いです。
この論述問題に対応するためには基本的な知識を先取りで学び、論述対策用の時間を確保する必要があります。
目安としては、高3になった時点で未習の範囲については、夏休みまでに一通りマスターしておくとよいでしょう。
社会の先取りは、数学や理科と違って1年生のころから始める必要はないよ。
まとめ
今回は、高校での先取り学習についてお話しました。
今後の記事では、具体的にどのように先取り学習すればよいのか、モデルケースについても紹介できればと考えています♪