こんばんは、Studirector・あぷりこっとです!
このブログでは、高校生・大学受験生に向けて勉強法を紹介する記事をアップしています。
前回の記事から、この春高校生になったみなさんに向けて、大学受験の基礎知識を紹介しています♪
初回は「文系・理系の区分」について紹介しました。
とはいえ…
文系と理系の区分は分かったけど、それによってどう勉強が変わるのか分からない。
と疑問が残る人もいますよね。
ということで今回は「文系・理系で勉強はどう変わるのか」ということをテーマにしながら、大学受験の基礎知識を紹介したいと思います!
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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文系・理系では受験に必要な科目も違う
前回の記事で「文系といわれる進路」「理系といわれる進路」「文系・理系の中間的な進路」に大きく分かれる、という話をしました。
じゃあ進路の違いで何が変わるのか?というと、受験に必要な科目が変わってきます。
その結果、当然ですが学校で選択する科目も変わってきます。
大学受験のよくあるパターンとして、文系・理系を選択するとどのように選択科目・受験科目が変わるのか、それぞれお話したいと思います。
文系
文系学部を志望する場合の、受験に必要な科目を紹介します。
国公立大学志望の場合
国公立大学の受験の場合、「大学入学共通テスト」「個別試験(通称:2次試験)」の2つの試験を受ける必要があります。
2つの試験は、受験科目が少し異なります。
大学入学共通テスト
国公立大学文系学部を志望する人が「大学入学共通テスト」を受験する際に必要な科目は、以下の通りです。
- 国語(現代文・古文・漢文)
- 数学(IA・IIB)
- 英語(リーディング・リスニング)
- 理科基礎(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎)の中から2つ
- 地理歴史・公民(地理、世界史、日本史、倫理・政治経済など)の中から2つ
国語・数学・英語は文系でも理系でも共通して受験する場合が多いです。
ただし、数学はごくまれに、国公立大学文系学部でも不要だったり、数学IAのみ必要だったり、というところもあります。
理科については、理系の人とは別問題が用意されています。
社会(地理歴史・公民)は、厳密にはもっとたくさんの科目が用意されているので「など」と書きましたが、ほとんどの大学・学部で2科目の受験が求められます。
筆者は、理科は「物理基礎」「化学基礎」を、社会(地理歴史・公民)は「地理」「世界史」を選択したよ。
個別試験
「大学入学共通テスト」を受験したあとに、各大学に出願し、その大学の「個別試験」を受験します。
大学によって問題や、受験に必要な科目が異なりますが、文系の場合まず理科が課せられることはありません。
国公立大学の文系学部で最もよくあるパターンは「国語・数学・英語」の3科目受験です。
数学は、理系とは別の問題が用意されています。
そのほか、「国語・英語」「数学・英語」の2科目で受験できるところ、数学に変えて社会が選択できるところもあります。
難関大学になってくると、「国語・数学・英語・社会(1科目)」というパターンもあります。
ちなみに、東京大学だけは社会が2科目課せられます。
私立大学志望の場合
私立大学の受験については、「個別試験」のみお話しますね。
難関といわれる私立大学の場合、「国語・英語・社会」「国語・英語・数学」のいずれかから選択する、というところが多いです。
実際には、文系学部を志望する人は「数学が苦手」という人も多いので、「国語・英語・社会」の型で受験している人が大半です。
筆者は併願した私立大学を「国語・英語・数学」で受験しましたが、周りを見渡すと社会で受験している人が圧倒的多数でした。
ただし、「文系だからといって数学にノータッチで大学に入れるのはいかがなものか」という意見も増えてきているので、今後数学が必須の大学・学部が増えていく可能性もあります。
私立大学の文系学部志望でも、数学は手を抜かずに勉強していく必要がありそうですね!
理系
理系学部を志望する場合の、受験に必要な科目を紹介します。
国公立大学志望の場合
国公立大学の受験の場合、理系の人も文系同様「大学入学共通テスト」「個別試験(通称:2次試験)」の2つの試験を受ける必要があります。
2つの試験は、受験科目が少し異なります。
大学入学共通テスト
国公立大学理系学部を志望する人が「大学入学共通テスト」を受験する際に必要な科目は、以下の通りです。
- 国語(現代文・古文・漢文)
- 数学(IA・IIB)
- 英語(リーディング・リスニング)
- 理科(物理、化学、生物、地学)の中から2つ
- 地理歴史・公民(地理、世界史、日本史、倫理・政治経済など)の中から1つ
国語・数学・英語は文系でも理系でも共通して受験する場合が多いです。
理科は、文系とは別問題が用意されており、理系の人はより難しい問題を、2科目分受験する必要があります。
社会(地理歴史・公民)については、文系の人と同じ問題ですが、1科目のみが課せられます。
筆者の友人には理系の人も多いけれど、理科が「物理」「化学」、社会が「地理」という選択をする人が一番の多数派だったね。
個別試験
「大学入学共通テスト」を受験したあとに、各大学に出願し、その大学の「個別試験」を受験します。
大学によって問題や、受験に必要な科目が異なりますが、理系の場合まず社会が課せられることはありません。
国公立大学の理系学部で最もよくあるパターンは「数学・英語・理科」型での受験です。
数学は「大学入学共通テスト」では使用しませんが「数学III」を必要とする場合がほとんどです。
理科は「大学入学共通テスト」で受験した2科目がともに課せられる場合が多いです。
そのほか、「数学・英語」の2科目で受験できるところもたまにあります。
難関大学になってくると、「国語・数学・英語・理科(2科目)」という、国語が必要なところもあります。
私立大学志望の場合
私立大学の受験については、「個別試験」のみお話しますね。
難関といわれる私立大学の場合、「数学・英語・理科」というところが多いです。
ただ、理科が1科目か2科目か、というところはかなり差が見られます。
文系・理系の中間
前回の記事では、文系・理系に加えて「文系・理系の中間」に位置する進路もある、というお話をしました。
こういった大学・学部の場合は、各大学の文系型受験科目・理系型受験科目から選択できる、という場合が多いです。
医療系学部の場合は、理系の受験科目をベースにしながらも、数学が文系用問題であったり、理科が1科目で受験できたり、通常の理系より科目数が少ない傾向にあります。
まとめ
今回は、文系・理系によってどのように勉強する科目が変わるのか、ということについてお話しました。
今回紹介したのはあくまで「よくあるパターン」であり、すべての大学・学部がこのパターンにあてはまるとは限らないので、受験校が具体化してきたら必ず調べるようにしましょう!
次回以降も引き続き、大学受験の基礎知識についてお話していくので、また読んでくださいね♪