こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて、このサイトを読んでくださっている受験生の中には、こういう人もいるのではないでしょうか?
志望校・志望学部も決めたし、受験勉強を始める準備は整ったけど、具体的にどんなことしたらいいんだろう…
という人に向けて、各大学合格までのモデルケースをご紹介していきたいと思います!
このシリーズの記事では、筆者自身の大学受験・塾講師の経験から、どの時期にどんな勉強をどんな参考書を使ってしていけばいいのかをお話していきます。
シリーズ初回は、私が実際に受験した京都大学の合格に向けたモデルケースを紹介したいと思います。
一気に全科目書いてしまうとすごい量になってしまうので、今回の記事では現代文の勉強法について紹介します!
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
詳しいプロフィールはこちら
京大現代文の学習ポイント
では、まずは京大の現代文の出題傾向や、おおまかな対策方法について確認していきましょう。
京大現代文の出題傾向
京大の国語は大問3つからなり、このうち大問2つが現代文になっています。
現代文の2つの大問のうち一方は、10点分が漢字の書き問題(2点×5問)になっていることが多いですが、たまに漢字が出題されない年度もあります。
また、一方の大問は文系学部・理系学部共通問題、もう一方の大問は文系学部と理系学部で異なる問題です。
解答欄は横1cm・縦14cmの行で、1行に20~25字書くのが目安です。
設問によって3行~6行の解答欄が用意されています。
勉強の心構え
現代文は早いうちに「正しい読み方」を学ぶことが重要です。
しかし残念ながら、高校の先生でこれを教えられる人は意外と少ないのです。
「日本語を読むだけだし…」と思うかもしれませんが、ただただ数をこなしてできるようになるものでもありません。
現役時代の私がしていた勘違いの1つです。
まずは「正しい読み方」を学べる参考書を1冊こなす、自習が難しいなら講習だけでも塾・予備校に行ってみるのがよいでしょう。
筆者は初めて予備校の現代文の授業を受けたときに、ロジカルな解法に衝撃を受けたよ。
解答欄を用意しよう
私は本番に近い環境で勉強するために、横1cm・縦14cmの本番通りの解答欄を毎回用意していました。
京大仕様の解答欄がつくりやすいノート・ルーズリーフも紹介します!
- ジャポニカ学習帳 国語 JL-13-1(15行)
- キョクトウ かんがえる学習帳・国語 L11(15行)
- マルマン B5 ルーズリーフ 5mm方眼罫 L1207
必ずしも添削は必要ではない
現代文の記述というと、先生に添削してもらわないといけないのかな?と思うかもしれません。
「近くに塾や予備校もないし、高校の先生が添削できるのかな…」と不安になる人もいるのではないでしょうか。
実は、現代文の記述対策に必ずしも添削は必要ではありません!
私も、浪人時は模試以外は一切先生に添削してもらうことはありませんでした。
予備校に無料添削サービスがあったけど、先生と1対1で話すなんて恥ずかしくて申し込めなかったんだよね笑
人に添削してもらわなくても、問題集の模範解答や、予備校の授業で採点基準を見て、それに沿って自分の解答を自分で添削することで大抵解決します。
私は最終的に自分で採点基準をつくれるようになりました。
ここまで来れば無敵です。
本文は、ケチらずにコピーを
現代文の問題文を読むときは、何も書き込まずに読むということはありません。
適宜、本文に書き込みをしながら読んでいくことになります。
もちろん、どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、書き込みを消していては時間と消しゴムがもったいないです。
本文だけでも、ケチらずにコピーをしておきましょう。
京大現代文の時期別勉強法
京大合格に向けた現代文学習のスケジュールは以下の通りです。
- 4~6月:「正しい読み方」を学ぶ時期
- 7~8月:「正しい書き方」を学ぶ時期
- 9~11月:京大レベルの問題で実践する時期
- 12~1月前半:共通テスト対策の時期
- 1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期
- 2月:過去問演習の時期
- オールシーズン:漢字に取り組む
では、ここからは各時期にやるべきことと、おすすめの参考書・問題集を紹介していきます♪
4~6月:「正しい読み方」を学ぶ時期
4月から6月は、現代文の「正しい読み方」を学ぶ時期。
現代文の参考書・問題集はいろいろなシリーズが出ていますが、どのシリーズも第一巻は読み方から丁寧に教えてくれます。
私のおすすめは、以下の3冊です。
- 入試現代文へのアクセス《基本編》
- 全レベル問題集1 基礎レベル
- 現代文レベル別問題集1 超基礎編
7~8月:「正しい書き方」を学ぶ時期
現代文の「正しい読み方」を学んだら、次は「正しい書き方」を学ぶステップです。
各参考書・問題集の第一巻で読み方を学ぶステップでは、短答形式や選択問題が多いです。
京大の現代文は100字前後の記述が求められるので、「正しい書き方」を学ぶにはもう少しレベルアップした参考書・問題集が必要です。
私のおすすめは、以下の2冊です。
9~11月:京大レベルの問題で実践する時期
現代文の「正しい読み方」「正しい書き方」を学んだら、より京大の本番に近いレベルの問題でしっかり書く練習をするステップに移りましょう。
私のおすすめは、以下の5冊です。
- 京大の国語27カ年
- 京大入試詳解25年 現代文-2019~1995
- 入試現代文へのアクセス《完成編》
- 上級現代文Ⅱ
- 全レベル問題集6 国公立大レベル
「何が何でも京大!」という人は、「京大の国語27カ年」「京大入試詳解」を使えばいいですし、他の大学を受験する可能性もあるな、と思う人は京大専門の問題集にこだわらなくても大丈夫です◎
「京大入試詳解」は、駿台の現代文の先生が採点基準を解説に掲載してくれています。
一方、「京大の国語27カ年」には模範解答はありますが、「京大入試詳解」と違い採点基準はありません。
ただし、8月までに使っていた参考書で「どのように採点されるのか」しっかり見ていると、自分で採点基準を作ることができるようになっています。
自分で採点基準をつくることも、いい勉強になります。
自分で採点基準をつくれば、採点者の気持ちにもなれるし、自分が飛ばしがちな解答要素にも気づきやすくなったね。
12~1月前半:共通テスト対策の時期
12月に入ると、これまで2次試験に向けて記述問題中心で対策していたところから、共通テスト対策にシフトしていきます。
京大はどの学部も2次試験の比率が高いですが、私大の共通テスト利用や、国公立大後期のことを考えるとしっかり共通テスト対策をしておきたいところです。
基本的な現代文の読み方は春先にマスターしているので、この1か月は共通テストの過去問で練習します。
国語はセンター試験の過去問も、共通テスト対策に使えます。
1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期
共通テストが終わったら、早いうちにマークボケから脱出しましょう。
私大の個別試験に出願した人は、私大の過去問で短めの記述問題を解くこともよいリハビリになります。
私大の個別試験に出願しなかった、という人は、7~8月の「現代文の『正しい書き方』を学ぶステップ」で使用していた教材の復習がおすすめです!
2月:過去問演習の時期
2月に入れば、あとは京大の過去問演習を積んでいきます。
9月~11月に「京大の国語27カ年」「京大入試詳解」を使っていた人は2周目にとりかかりましょう。
そうでない人は、この時期から「京大の国語27カ年」「京大入試詳解」を始めると問題数が多くて消化しきれなくなります。
収録年数が絞られている「青本(駿台文庫)」がオススメです。
「京大入試詳解」と同じ現代文の先生が、解説に加点要素を書いてくれています。
オールシーズン:漢字に取り組む
最後に、ここまで京大の現代文に向けた時期別の勉強法についてお話してきましたが、冒頭でもお話したとおり、京大は漢字の書き問題がほぼ毎年5題出題されます。
漢字は対策すればもっとも点がとりやすくなる分野です。
そのため、漢字で失点してしまうと他の受験生に出遅れてしまうので、ここは満点をとる気で勉強したいところです。
京大の場合、漢字は特に困らないという人も多いかと思いますが、苦手な人は漢字の参考書を1冊用意し、1年間かけてしっかり内容をマスターしていきましょう。
使う参考書は、学校で漢字の教材が配布されているならそれを利用してもよいですし、学校で配布されていない場合は以下のものをオススメします。
- 基礎からのジャンプアップノート 漢字2500
また、漢字が苦手な人・得意な人ともに、普段の勉強のなかでよくわからない、出題されたら書けない、という漢字に遭遇したら、リストアップして意味も調べておきましょう◎
まとめ
大学合格までのモデルケース、初回は京大現代文についてでした!
今回紹介した参考書については、今後1冊ずつより詳しく紹介できればと考えています。
また、次回以降他の科目・他の大学についてもどんどん記事をアップしていくので、ぜひ読んでくださいね!