京大・英文読解の出題傾向・対策は?元塾講師が解説してみた!

こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!

こちらのサイトでは、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。

さて前々回から、各大学合格に向けての、各科目勉強法のモデルケース紹介をしております。

このシリーズの記事では、筆者自身の大学受験・塾講師の経験から、どの時期にどんな勉強をどんな参考書を使ってしていけばいいのかをお話していきます。

シリーズ3回めは、私が実際に受験した京都大学の英文読解編をお届けします!

筆者:あぷりこっとの経歴
  • 偏差値70台の高校→京都大学 卒
  • 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
  • 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開

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京大英文読解の学習ポイント

では、まずは京大の英文読解の出題傾向や、おおまかな対策方法について確認していきましょう。

京大英文読解の出題傾向

京大の英語は大問3つ、もしくは4つからなり、最初の2つが英文読解の問題になっています。

大問2つ合わせて約1000語、つまり1問あたり500語というのが平均の長さです。

かつてはすべてが「下線部を和訳しなさい」という問題でしたが、ここ数年は単なる和訳でない問題も増えてきています。

「指示語の内容を説明しなさい」「本文中で挙げられている事例を〇個日本語で書きなさい」「かっこにあてはまる単語を選びなさい」などの問題です。

とはいえ、下線部和訳が大部分を占める傾向は変わりませんし、単純な和訳でない問題も該当箇所をいかに正しく和訳できるかが勝負になるので、対策方法は変わりません。

勉強の心構え

筆者が英文読解(和訳)の勉強をするときに気を付けていたことが、「下線部の単語すべての意味を忠実に和訳に反映させる」ことです。

例えば、日本語にない「a/an」の概念。

日本人からすれば単数形で書かれていようが、複数形で書かれていようがどうでもいいかもしれませんが、ネイティブの著者は気を遣っています。

「a/an」は「(と)ある」と訳すとしっくりくることが多かったです。

それから、比較級になっている単語。

「higher」と書いてあるのを「高い」と訳すのはダメで、「より高い」などと訳す必要があります。

このような小さなこだわりが、点数につながっていきます。

本文は、ケチらずコピーを

英語の長文は、目で追って読むだけでは思考が停止してしまうのでオススメできません。

スラッシュリーディングをする人が多いと思います。

どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、スラッシュを消すと時間と消しゴムがもったいないです。

本文だけでもコピーをしておくことをオススメします!

京大英文読解の時期別勉強法

京大合格に向けた英文読解学習のスケジュールは以下の通りです。

  • 4~6月:英文解釈の基礎を固める時期
  • 7~8月:京大と同じ長さの長文で実践する時期
  • 8~11月:京大レベルの問題で実践する時期
  • 12~1月前半:共通テスト対策の時期
  • 1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期
  • 2月:過去問演習の時期
  • オールシーズン:英単語に取り組む

では、ここからは各時期にやるべきことと、おすすめの参考書・問題集を紹介していきます♪

4~6月:英文解釈の基礎を固める時期

まずは、英文解釈の基本を学びます。

英文解釈って和訳?これまで文法の勉強でしてきたよ

という人もいるかもしれませんが、文法の勉強でやってきた和訳と、受験に出る英文解釈というのは一味違います。

文法の勉強でやってきた和訳は「文法の基本ルールを理解しているか」「助動詞の適切な訳ができるか」などの練習でした。

しかし受験で問われやすいのは、どこが主語か、どこが関係代名詞に含まれるのか、構造が見えにくい英文の和訳問題です。

京大の英文読解は複雑な構造の英文和訳が多いので、その初歩をマスターしましょう♪

合わせて、文法事項の疑問点で不安なところが出てきたら、その都度調べてつぶしていきます。

この時期におすすめの参考書は、以下のものです。

この「英文解釈の技術」には「70」もあるのですが、京大志望の人はより難しい100がオススメです。

詳しい使い方については、また別の記事で紹介したいと思います。

筆者:あぷりこっと
筆者:あぷりこっと

「英文解釈の技術70」は筆者のバイト先の塾で全高3生に取り組んでもらっていたから、私が暗記しちゃうほど授業したなあ笑

ちなみに、「英文解釈の技術」に取り組みながら文法の確認をする必要がありますが、ここは有名どころの「Next Stage」などを使うとよいです。

7~8月:京大と同じ長さの長文で実践する時期

「英文解釈の技術」に収録されている英文はせいぜい100語程度のものなので、これだけでは京大の英文の長さには対応できません。

そこで、夏にまず京大英語の平均的な長さである500語の長文を読む練習をします。

500語程度の英文が収録されているおすすめの問題集が、以下のものです。

「やっておきたい英語長文」には、300・500・700・1000の4ステップがあります。

筆者:あぷりこっと
筆者:あぷりこっと

「やっておきたい英語長文」も、特に300と500は塾で何回も教えたから覚えちゃった笑

9~11月:京大レベルの問題で実践する時期

先ほど紹介した「やっておきたい英語長文500」は、英文の長さとしては京大レベルなのですが、英文の内容が少し易しめです。

そこで、秋からは京大レベルの内容の英文で読解の練習をしていきます。

この時期におすすめの問題集が、下記の3冊です。

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京大入試詳解 25年 英語 2019〜1995

「やっておきたい英語長文700」は京大の英文より少し長めなので、「選択肢を京大に絞らずに勉強したい」という人にはこちらがおすすめです。

12~1月前半:共通テスト対策の時期

12月に入ると、これまで2次試験に向けて記述問題中心で対策していたところから、共通テスト対策にシフトしていきます。

京大はどの学部も2次試験の比率が高いですが、私大の共通テスト利用や、国公立大後期のことを考えるとしっかり共通テスト対策をしておきたいところです。

この1か月は共通テストの過去問で練習します。

英語はセンター試験から共通テストになって、特に変わった科目です。

センター試験の頃は大問が6つあり、後半の3つが長文読解の問題です。

この後半3問を2年分用意し、80分で解く練習をすると、共通テストの対策になります。

1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期

共通テストが終わったら、早いうちにマークボケから脱出しましょう。

私大の個別試験に出願した人は、私大の過去問を解くこともよいリハビリになります。

リハビリをするときに便利なのが、最初に使っていた「英文解釈の技術」です。

共通テスト対策でも、英語を読む作業自体は京大の2次試験対策と変わりませんが、書く作業が圧倒的に不足しています。

共通テスト後の1週間くらいで集中的に「英文解釈の技術」をもう一度解くことで、書く感覚が戻ってきます。

2月 過去問演習の時期

2月に入れば、あとは過去問演習を積んでいきます。

9月~11月に「京大の英語27カ年」「京大入試詳解」を使っていた人は2周目にとりかかりましょう。

そうでない人は、この時期から「京大の国語27カ年」「京大入試詳解」を始めると問題数が多くて消化しきれなくなります。

収録年数が絞られている「青本(駿台文庫)」がオススメです。

2023・駿台 京都大学[文系] 前期日程
2023・駿台 京都大学[理系] 前期日程

オールシーズン:英単語に取り組む

最後に、ここまで京大の英文読解に向けた時期別の勉強法についてお話してきましたが、やはり英単語の対策も必要になります。

英単語帳を1冊用意し、1年間かけてしっかり内容をマスターしていきましょう。

京大志望者にオススメな英単語帳は、以下の2冊です。

  • システム英単語
  • 英単語ターゲット1900
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まとめ

大学合格までのモデルケース、今回は京大の英文読解についてでした!

次回以降他の科目・他の大学についてもどんどん記事をアップしていくので、ぜひ読んでくださいね!

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