京大・英作文の出題傾向・対策は?元塾講師が解説してみた!

こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!

こちらのサイトでは、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。

さて先日から、各大学合格に向けての、各科目勉強法のモデルケース紹介を始めました。

このシリーズの記事では、筆者自身の大学受験・塾講師の経験から、どの時期にどんな勉強をどんな参考書を使ってしていけばいいのかをお話していきます。

シリーズ4回めは、私が実際に受験した京都大学の英作文編をお届けします!

筆者:あぷりこっとの経歴
  • 偏差値70台の高校→京都大学 卒
  • 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
  • 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開

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目次

京大英作文の学習のポイント

では、まずは京大の英作文の出題傾向や、おおまかな対策方法について確認していきましょう。

京大英作文の出題傾向

京大の英語は大問3つ、もしくは4つからなり、後半の1つもしくは2つが英作文の問題になっています。

かつてはまとまった日本語の文章を英訳する、典型的な和文英訳の問題が毎年2問出題されていました。

しかし、ここ数年出題形式が少し揺らいでいます。

典型的な和文英訳は必ず1問出題されますが、もう1問の出題形式が毎年といっていいほど変わります。

ここ数年で出題されたのが、以下のような英作文です。

  • ○○さんになったつもりで、△△について問い合わせる英文を書く問題
  • 英語の会話文中の空欄に、適切な英文を考えて埋める問題
  • 日本語の会話文中の空欄に、適切な英文を考えて埋める問題
  • 英語長文の内容に関連して、自分の意見とその理由を英語で述べる問題

勉強の心構え

私が京大英作文の対策で大切にしていたことは以下の2つです。

  • つかえる表現をふやす
  • 自信のない表現には手を出さない

つかえる表現をふやす

「つかえる表現をふやす」というのは、英作文の基礎の基礎ではありますが、手持ちの表現がなければそもそも問題に手が出ません。

後ほど紹介する基礎固めの参考書・問題集は、表現のストックをふやすために取り組んでいました。

自信のない表現には手を出さない

「自信のない表現には手を出さない」というのは、カッコつけて難しい表現をつかう必要はない、という意味です。

極端なことをいえば、中学1年生レベルの英語でも、正しい文法で言いたいことが伝われば点数はもらえます。

問題を解くなかで、頭に思いついた表現に自信がない場合は、自信をもってつかえる簡単な表現に変換をします(和文和訳という作業です)。

英単語も同じです。

システム英単語、ターゲット1900など、大学受験によくつかわれる単語帳は、単語自体はすべて覚える必要がありますが、書ける必要はありません。

単語帳の前半50%さえ書くことができれば、英作文に対応できるように思います。

後半50%なんて書ける必要はないのです。

筆者:あぷりこっと
筆者:あぷりこっと

ちなみに私は現役時の入試本番で、後半50%の単語に手を出してしまいました…。不合格者が英作文で陥ちいりやすいミスです。

できれば添削してもらうのがいいけれど、必須ではない

英作文の記述というと、先生に添削してもらわないといけないのかな?と思うかもしれません。

もちろん、英作文を適切に添削してくれる先生がいる場合は、添削してもらうに越したことはありません。

ただ、塾や予備校に通わない・学校の先生が適切な添削ができない、という場合は、自分で添削でも十分対策可能です!

私も、浪人時は模試以外は一切先生に添削してもらうことはありませんでした。

筆者:あぷりこっと
筆者:あぷりこっと

予備校に無料添削サービスがあったけど、先生と1対1で話すなんて恥ずかしくて申し込めなかったんだよね笑

予想問題を活用する

私は京大対策において、各予備校が出している予想問題を利用することはあまりオススメしていません。

というのも、予想問題とはいえ出題傾向の把握には過去問に勝らないですし、京大の場合30年近くも予想問題が手に入るからです。

しかし、冒頭でもお話したとおり、京大の英作文はここ数年出題傾向が定まらず、過去問での対策が難しくなっています。

典型的な和文英訳以外の問題については、過去問が少ないので、積極的に予備校の予想問題を活用していきましょう!

京大英作文の時期別勉強法

京大合格に向けた英作文学習のスケジュールは以下の通りです。

  • 4~7月:英作文の基礎固めをする時期
  • 8~11月;京大レベルの問題で実践する時期
  • 12~1月前半:共通テスト対策の時期
  • 1月後半;マークボケから回復するためのリハビリの時期
  • 2月;過去問演習の時期

4~7月:英作文の基礎固めをする時期

まずは、英作文の基礎を固めるための勉強をしていきましょう。

文法を勉強するうえで「次の日本語を英語にしなさい」という問題を腐るほど解いているのに、英作文の問題となると、意外と解けないのです。

英作文によくつかえる構文をおさえていく必要があります。

私のおすすめは以下の参考書です。

この「英作文が面白いほど書ける本」とは、作者の竹岡先生の講義を受けることがあり、「これは必ず買うように」と言われたのがきっかけで出会いました。

最初は「自分の本の宣伝かー」と少し渋っていたのですが、買ってみてびっくり!

私が取り組んだ参考書の中で一番お世話になったといっても過言ではありません。

あとは、英文読解編にも書いた通り、このステップでわからない文法が出てきたときは、文法書で確認して疑問点をつぶしていきましょう。

8~11月:京大レベルの問題で実践する時期

「英作文が面白いほど書ける本」でつかえる表現をふやしたら、次は京大レベルの問題で実践していきます。

実践は、京大の過去問でやっていくのがオススメですが、先述の通り「変わり種英作文」の対策として予想問題も活用していきましょう。

  • 京大入試詳解 英語 2019~1995
  • 京都大学への英語
  • 入試攻略問題集 京都大学 英語
京大入試詳解 25年 英語 2019〜1995
2022 入試攻略問題集 京都大学 英語

「京大入試詳解」は過去問で、こちらは典型的な和文英訳の対策として利用しましょう。

「京都大学への英語」「入試攻略問題集」は予想問題集で、こちらはここ数年の京大に見られる「変わり種英作文」の対策に使いましょう。

実践の段階では、「英作文が面白いほど書ける本」は表現の辞書として、手元においておくのがおすすめです!

12~1月前半:共通テスト対策の時期

12月に入ると、これまで2次試験に向けて記述問題中心で対策していたところから、共通テスト対策にシフトしていきます。

京大はどの学部も2次試験の比率が高いですが、私大の共通テスト利用や、国公立大後期のことを考えるとしっかり共通テスト対策をしておきたいところです。

英作文は共通テストにはないので少しお休みになりますが、私は感覚が鈍らないように、冬期講習で英作文の講座をとっていました。

塗り絵(笑)の息抜きに書いてみるのもいいでしょう。

1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期

共通テストが終わったら、早いうちにマークボケから脱出しましょう。

英作文は共通テスト明けにもっとも鈍っている分野なので、共通テスト後の一週間、一番時間をかけるべきだと思います。

このときに便利なのが、「英作文が面白いほど書ける本」です。

共通テスト後の1週間くらいで集中的に「英作文が面白いほど書ける本」をもう一度解くことで、書く力が戻ってきます。

2月:過去問演習の時期

2月に入れば、あとは過去問演習を積んでいきます。

9月~11月に「京大入試詳解」や予想問題の2周目にとりかかりましょう。

そして、先生に添削してもらいたいという人は、この時期に見てもらっておきましょう!

まとめ

大学合格までのモデルケース、今回は京大の英作文についてでした!

また、今回記事では紹介しませんでしたが、当然英単語の勉強も必要になります。これは一年中続けて取り組む必要があります。

次回以降他の科目・他の大学についてもどんどん記事をアップしていくので、ぜひ読んでくださいね!

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