こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて先日から、各大学合格に向けての、各科目勉強法のモデルケース紹介をしております。
シリーズ5回めは、私が実際に受験した京都大学の地理編をお届けします!
ここまでの4回、国語・英語と京大では文理を問わずに受験する科目でしたが、今回は文系の人だけが受験する社会。
京大の2次試験の場合、社会は1科目を選択して受験となります。
地理はもともと文系で勉強している人が少ないので、京大を地理で受験する人は世界史や日本史に比べてかなりレアなのです!
そんなレアキャラの私が、筆者自身の大学受験・塾講師の経験から、どの時期にどんな勉強をどんな参考書を使ってしていけばいいのかをお話していきます♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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京大地理の学習ポイント
では、まずは京大の地理の出題傾向や、おおまかな対策方法について確認していきましょう。
京大地理の出題傾向
京大地理の出題形式は数年前まで大問4問構成でしたが、ここ数年は5問構成が続いています。
5問構成になってからは、系統地理3問・地誌1問・地形図の読み取り1問、という分野の割合で出題されています。
また、京大の地理は教科書から大きくはずれた知識は出ません。
論述は長くても60字くらいのコンパクトな問題が多く出題されます。
世界史や日本史は200字や300字の問題が出題されることを考えると、地理はかなり傾向が異なります。
勉強の心構え
「私の地理の知識はすべてここに入っています!」という参考書を1冊(1セット)、いつも手元に置いておきましょう。
新しい発見があればすぐに書き込み、気になることがあればすぐに調べていました。
また、現代文同様、論述の模範解答を見て自分で採点基準を作成していました。
解答欄を用意しよう
国語ほど厳密ではありませんでしたが、地理も解答欄を作成して解いていました。
京大地理の論述問題は、1行20字の解答欄が用意されています。
解答欄の作成が面倒だという人は、原稿用紙を使用してもよいでしょう。
おすすめの原稿用紙は、以下のものです。
- キャンパス原稿用紙 横書 字詰20×20 B5
京大地理の時期別勉強法
京大合格に向けた地理学習のスケジュールは以下の通りです。
- 4~7月:地理の基礎的事項を学ぶ時期
- 8~11月:地理の論述を練習する時期
- 12~1月前半:共通テスト対策の時期
- 1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期
- 2月:過去問演習の時期
4~7月:地理の基礎的事項を学ぶ時期
まずは、地理の基礎的事項を学びましょう。
特に現役生の人は、学校の授業でまだ全然網羅できていないことも多いと思います。
国公立大の2次試験で社会を使う場合、学校の授業に合わせているとなかなか勉強が進まない(論述の練習ができる問題も少ない)ので、どんどん先取りして勉強しましょう。
地理の基礎的事項を学ぶためにおすすめの参考書は、以下の2冊です。
- 村瀬のゼロからわかる地理B 系統地理編/地誌編
- 大学入学共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本
ちなみにこれらの本は説明はしっかりしているのですが、腕試しとなる問題が少ないです。
そこで、一問一答と併用し、知識の定着を確認するのがおすすめです。
「地理B一問一答」は難易度が3段階に分かれているのですが、一番難しい星1つの問題は教科書にも載っていない、私大のマニアックな問題です。
私大入試で地理を使わない人は、星3つ・2つの問題だけやれば十分です。
8~11月:地理の論述を練習する時期
次は、夏までに蓄えた知識を使って、論述を練習していきます。
地理は他の科目と違って「京大の地理過去問〇〇年」という形式で出版されていないので、この時期は過去問にこだわりすぎる必要はありません。
秋の大学別模試のシーズンのみ、少し過去問に触れておくとよいでしょう。
ちなみに、世界史と日本史は25か年分の解説が駿台から出版されているようです。
こういうところに京大地理受験者のレアキャラさが表れますね…
- 納得できる地理論述
- 地理B論述問題が面白いほど解ける本
また、地理用語の辞書として、用語集を持っておくとよいでしょう。
おすすめの用語集は以下のものです。
12~1月前半:共通テスト対策の時期
12月に入ると、これまで2次試験に向けて記述問題中心で対策していたところから、共通テスト対策にシフトしていきます。
京大はどの学部も2次試験の比率が高いですが、私大の共通テスト利用や、国公立大後期のことを考えるとしっかり共通テスト対策をしておきたいところです。
残念ながら地理は、2次試験対策をしたからといって共通テストの点がぐんぐんのびる、というわけではないように思います…共通テストは共通テストで対策が必要ですね。
筆者のセンター試験の点数は、2年勉強した地理より、浪人して勉強を始めた世界史のほうがよかったです笑 難しい科目です。
1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期
共通テストが終わったら、早いうちにマークボケから脱出しましょう。
秋につかっていた論述の問題集を、1週間くらいで一気にやりこみましょう!
2月:過去問演習の時期
2月に入れば、あとは過去問演習を積んでいきます。
先ほども書いた通り、京大の地理は「過去問〇〇年」というのがないので、直近の過去問が終わって余裕がある人は予想問題を解いたり、京大模試の解きなおしをしてもよいでしょう。
まとめ
大学合格までのモデルケース、今回は京大地理についてでした!
今回紹介した参考書については、今後1冊ずつより詳しく紹介できればと考えています。
また、記事の中では触れませんでしたが、地図帳はマストアイテムになります。
学校で使用しているもので構いませんので、地理の勉強をするときにはいつも手元においておきましょう。
「自分で採点基準つくるってどうやるの?」と思っている人もいるかと思います。また、「採点基準のつくりかた」についても記事にする予定です♪
次回以降他の科目・他の大学についてもどんどん記事をアップしていくので、ぜひ読んでくださいね!