阪大・現代文の出題傾向・対策は?元塾講師が解説してみた!

こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!

こちらのサイトでは、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。

先日より、大学別・科目別の、合格に向けた勉強のモデルケースの紹介として、どの時期にどんな勉強をどんな参考書を使ってしていけばいいのかをお話しています。

ここまで筆者の母校である京都大学への勉強法を紹介してきましたが、京大以外にも塾講師経験の中で指導したことのある大学を中心に、記事で紹介していきたいと思います!

ということで今回からは、大阪大学への勉強法の解説をしていきます。

初回は阪大の現代文、阪大の国語は文学部のみ別問題になりますが、文学部特有の問題にも対応できる勉強法も紹介します!

※一部、他の大学と同じアドバイスも含まれます。

筆者:あぷりこっとの経歴
  • 偏差値70台の高校→京都大学 卒
  • 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
  • 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開

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目次

阪大現代文の学習ポイント

では、まずは阪大の現代文の出題傾向や、おおまかな対策方法について確認していきましょう。

阪大現代文の出題傾向

阪大の国語は法・経済・外国語・人間科学部と、文学部で問題が異なります。

法・経済・外国語・人間科学部の現代文

法・経済・外国語・人間科学部の問題は、90分で大問3つの構成で、最初の2つの大問が現代文です。

阪大の現代文は字数指定されているタイプで、概ね60~100字程度の記述問題が多いです。

ただし、各大問の最後の問題は、最長200字程度の長い記述になっていることがよくあります。

漢字の書き問題が2つの大問両方で出題されている年度や、語句の穴埋め(選択式)が出題されている年度もあり、すべてが記述問題になることは少ないです。

文学部の現代文

文学部の問題は120分で大問4つの構成で、こちらも最初の2つの大問が現代文です。

他4学部の現代文と違うのが、以下の2点になります。

  • 字数・行数指定ではなく、枠だけ与えられるタイプの記述問題ばかりが出題される
  • 大問2で小説が出題される

枠については縦が約17.3cmということで1行25字程度書く想定で問題がつくられています。

そして、問題の内容も他4学部より抽象的です。

また、漢字の書き問題は一方の大問のみで出題されるか、まったく出題されないかのどちらかになります。

勉強の心構え

現代文は早いうちに「正しい読み方」を学ぶことが重要です。

しかし残念ながら、高校の先生でこれを教えられる人は意外と少ないのです。

「日本語を読むだけだし…」と思うかもしれませんが、ただただ数をこなしてできるようになるものでもありません。

現役時代の私がしていた勘違いの1つです。

まずは「正しい読み方」を学べる参考書を1冊こなす、自習が難しいなら講習だけでも塾・予備校に行ってみるのがよいでしょう。

筆者:あぷりこっと
筆者:あぷりこっと

筆者は初めて予備校の現代文の授業を受けたときに、ロジカルな解法に衝撃を受けたよ。

解答欄を用意しよう

私は本番に近い環境で勉強するために、本番通りの解答欄を毎回用意していました。

阪大現代文の解答欄がつくりやすいノート・ルーズリーフも紹介します!

法・経済・外国語・人間科学部の解答欄

法・経済・外国語・人間科学部は約7mmの方眼で、縦25字のレイアウトになっています。

  • コクヨ ノ-30S7NB キャンパスノート
  • キョクトウ 学習帳 スクールノート 7mm方眼 B5 LM7G
キョクトウ 学習帳 スクールノート 7mm方眼 B5 LM7G 青 10冊

文学部の解答欄

文学部は縦が約17.3cmの解答欄で行数指定はありませんが、横はおよそ0.9cm=1行として問題がつられているようですので、横1cm幅のノートで練習するとよいでしょう。

  • ジャポニカ学習帳 国語 JL-13-1(15行)
  • キョクトウ かんがえる学習帳・国語 L11(15行)
  • マルマン B5 ルーズリーフ 5mm方眼罫 L1207
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必ずしも添削は必要ではない

現代文の記述というと、先生に添削してもらわないといけないのかな?と思うかもしれません。

「近くに塾や予備校もないし、高校の先生が添削できるのかな…」と不安になる人もいるのではないでしょうか。

実は、現代文の記述対策に必ずしも添削は必要ではありません!

私も、浪人時は模試以外は一切先生に添削してもらうことはありませんでした。

筆者:あぷりこっと
筆者:あぷりこっと

予備校に無料添削サービスがあったけど、先生と1対1で話すなんて恥ずかしくて申し込めなかったんだよね笑

人に添削してもらわなくても、問題集の模範解答や、予備校の授業で採点基準を見て、それに沿って自分の解答を自分で添削することで大抵解決します。

私は最終的に自分で採点基準をつくれるようになりました。

ここまで来れば無敵です。

ただし阪大の場合、文学部志望の人についてはかなり難問も多いので、積極的に添削を利用してもよいかもしれません。

本文は、ケチらずにコピーを

現代文の問題文を読むときは、何も書き込まずに読むということはありません。

適宜、本文に書き込みをしながら読んでいくことになります。

もちろん、どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、書き込みを消していては時間と消しゴムがもったいないです。

本文だけでも、ケチらずにコピーをしておきましょう。

京大現代文の時期別勉強法

阪大合格に向けた現代文学習のスケジュールは以下の通りです。

  • 4~6月:「正しい読み方」を学ぶ時期
  • 7~8月:「正しい書き方」を学ぶ時期
  • 9~11月:阪大レベルの問題で実践する時期
  • 12~1月前半:共通テスト対策の時期
  • 1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期
  • 2月:過去問演習の時期
  • オールシーズン:漢字に取り組む

では、ここからは各時期にやるべきことと、おすすめの参考書・問題集を紹介していきます♪

4~6月:「正しい読み方」を学ぶ時期

4月から6月は、現代文の「正しい読み方」を学ぶ時期。

現代文の参考書・問題集はいろいろなシリーズが出ていますが、どのシリーズも第一巻は読み方から丁寧に教えてくれます。

私のおすすめは、以下の3冊です。

7~8月:「正しい書き方」を学ぶ時期

現代文の「正しい読み方」を学んだら、次は「正しい書き方」を学ぶステップです。

各参考書・問題集の第一巻で読み方を学ぶステップでは、短答形式や選択問題が多いです。

阪大の現代文は60~100字、最長200字程度の記述が求められるので、「正しい書き方」を学ぶにはもう少しレベルアップした参考書・問題集が必要です。

私のおすすめは、以下の2冊です。

筆者:あぷりこっと
筆者:あぷりこっと

「上級現代文Ⅰ」は、小説の表現に関する記述の章もあるので、文学部志望の人にはオススメです。

9~11月:阪大レベルの問題で実践する時期

現代文の「正しい読み方」「正しい書き方」を学んだら、より阪大の本番に近いレベルの問題でしっかり書く練習をするステップに移りましょう。

私のおすすめは、以下の4冊です。

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特に「阪大の国語15カ年」は問題数も豊富です。

模範解答はありますが、他の問題集と違い採点基準はありません。

ただし、8月までに使っていた参考書で「どのように採点されるのか」しっかり見ていると、自分で採点基準を作ることができるようになっています。

文学部志望の場合、小説対策が必要だけど、普通の参考書で小説対策ってあまりないよね。「阪大の国語15カ年」以外を使う場合ってどう対策したらいい?

文学部志望の人で「阪大の国語15カ年」以外の参考書を使う場合は、小説対策が手薄になってしまいます。

そこでオススメなのが、センター試験国語の大問2(小説)の過去問です。

センター試験なので選択肢が用意されていますが、一から記述で解答を作成してみましょう。

表現効果についての説明が出題される点もセンター試験の小説と共通しています。

ちなみに、近年のセンター試験と共通テストの過去問については、共通テスト対策に使いたいので、少し古めの問題(2000~2010年あたり)を記述対策に使うとよいでしょう。

11~1月前半:共通テスト対策の時期

11月に入ると、これまで2次試験に向けて記述問題中心で対策していたところから、共通テスト対策にシフトしていきます。

阪大、特に文系学部は共通テストが配点の半分を占めるところも多いです。

11月は大学別模試が控えているので、まだ100%共通テストにシフトすることはできませんが、共通テスト・2次試験の対策が1:1くらいになっているとよいでしょう。

12月には完全に共通テスト対策に移行しましょう。

基本的な現代文の読み方は春先にマスターしているので、この1か月は過去問で練習します。国語はセンター試験の過去問も、共通テスト対策に使えます。

1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期

共通テストが終わったら、早いうちにマークボケから脱出しましょう。

私大の個別試験に出願した人は、私大の過去問で短めの記述問題を解くこともよいリハビリになります。

私大の個別試験に出願しなかった、という人は、7~8月の「現代文の『正しい書き方』を学ぶステップ」で使用していた教材の復習がおすすめです!

2月:過去問演習の時期

2月に入れば、あとは過去問演習を積んでいきます。

9月~10月に「阪大の国語15カ年」を使っていた人は2周目にとりかかりましょう。

そうでない人は、この時期から「阪大の国語15カ年」を始めると問題数が多くて消化しきれなくなります。

収録年数が絞られている「赤本」がオススメです。

オールシーズン:漢字に取り組む

最後に、ここまで阪大の現代文に向けた時期別の勉強法についてお話してきましたが、冒頭でもお話したとおり、京阪大は漢字の書き問題が毎年出題されます。

漢字は対策すればもっとも点がとりやすくなる分野です。

そのため、漢字で失点してしまうと他の受験生に出遅れてしまうので、ここは満点をとる気で勉強したいところです。

阪大の場合、漢字は特に困らないという人も多いかと思いますが、苦手な人は漢字の参考書を1冊用意し、1年間かけてしっかり内容をマスターしていきましょう。

使う参考書は、学校で漢字の教材があるならそれを利用してもよいですし、学校で配布されていない場合は以下のものをオススメします。

  • 基礎からのジャンプアップノート 漢字2500

また、漢字が苦手な人・得意な人ともに、普段の勉強のなかでよくわからない、出題されたら書けない、という漢字に遭遇したら、リストアップして意味も調べておきましょう◎

まとめ

大学合格までのモデルケース、阪大編初回は現代文についてでした!

今回紹介した参考書については、今後1冊ずつより詳しく紹介できればと考えています。

また、次回以降他の科目・他の大学についてもどんどん記事をアップしていくので、ぜひ読んでくださいね!

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