こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて前回から、各大学合格に向けての、各科目勉強法のモデルケース紹介・神戸大編を始めました。
このシリーズの記事では、筆者自身の大学受験・塾講師の経験から、どの時期にどんな勉強をどんな参考書を使ってしていけばいいのかをお話していきます。
神戸大シリーズ第3回は、英文読解についてお話していきたいと思います♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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神戸大英文読解の学習ポイント
では、まずは神戸大の英文読解の出題傾向や、おおまかな対策方法について確認していきましょう。
神戸大英文読解の出題傾向
神戸大の英語は全学部共通の問題で、時間は80分です。
大問はほとんどの年度が4問、最初の3問が読解系の問題、最後の1問が英作文、という年度が多いです。
ちなみに、大問3は会話調の英文が出題されるのが最大の特徴といえます。
また、これまで紹介してきた京都大学・大阪大学に比べて読解よりの出題になっていることがうかがえます。
語数も大問1問につき500~600語となり、これを80分でこなすのは簡単なことではありません。
小問の内容としては、以下のようなものが頻出です。
- 下線部を和訳しなさい。
- 下線部の内容を日本語で説明しなさい。
- カッコにあてはまる英文を選びなさい。
- 下線部の単語について、本文中の意味にもっとも近いものを選びなさい。
- 本文の内容に合致するものを選びなさい。
ただ、これ以外にもバラエティに富んだ小問が出題されます。
勉強の心構え
神戸大の英文読解対策で気を付けたいのが、以下の2点です。
- 下線部の単語すべての意味を忠実に和訳に反映させる
- 知らない単語の意味を推測する癖をつける
下線部の単語すべての意味を忠実に和訳に反映させる
英文読解(和訳)の勉強をするときに気を付けるべきことが、「下線部の単語すべての意味を忠実に和訳に反映させる」ことです。
例えば、日本語にない「a/an」の概念。
日本人からすれば単数形で書かれていようが、複数形で書かれていようがどうでもいいかもしれませんが、ネイティブの著者は気を遣っています。
「a/an」は「(と)ある」と訳すとしっくりくることが多かったです。
それから、比較級になっている単語。
「higher」と書いてあるのを「高い」と訳すのはダメで、「より高い」などと訳す必要があります。
このような小さなこだわりが、点数につながっていきます。
知らない単語の意味を推測する癖をつける
英文読解対策において気を付けたいこと、もう1つが「知らない単語の意味を推測する癖をつける」ということです。
これはどこの大学の英文読解にも必要なことではありますが、神戸大はマニアックな単語の「この単語の意味として近いものはどれか?」問題が頻出なので、ここは特に気にしたいところです。
この対策として、日頃から知らない単語をすぐ調べるのではなく推測の練習をすることや、接頭辞・語幹・接尾辞の考え方を学ぶことがカギになります。
本文は、ケチらずコピーを
英語の長文は、目で追って読むだけでは思考が停止してしまうのでオススメできません。
スラッシュリーディングをする人が多いと思います。
どの問題も一度解いたきり、というわけではなく複数回解くことになるので、スラッシュを消すと時間と消しゴムがもったいないです。
本文だけでもコピーをしておくことをオススメします!
神戸大英文読解の時期別勉強法
神戸大合格に向けた英文読解学習のスケジュールは以下の通りです。
- 4~6月:英文解釈の基礎を固める時期
- 7~8月:神戸大と同じ長さの長文で実践する時期
- 9~11月:神戸大レベルの問題で実践する時期
- 12~1月前半:共通テスト対策の時期
- 1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期
- 2月:過去問演習の時期
では、ここからは各時期にやるべきことと、おすすめの参考書・問題集を紹介していきます♪
4~6月:英文解釈の基礎を固める時期
まずは、英文解釈の基本を学びます。
英文解釈って和訳?これまで文法の勉強でしてきたよ
という人もいるかもしれませんが、文法の勉強でやってきた和訳と、受験に出る英文解釈というのは一味違います。
文法の勉強でやってきた和訳は「文法の基本ルールを理解しているか」「助動詞の適切な訳ができるか」などの練習でした。
しかし受験で問われやすいのは、どこが主語か、どこが関係代名詞に含まれるのか、構造が見えにくい英文の和訳問題です。
神戸大は、京大・阪大に比べると和訳問題の出題は少ないです。
ただし、「~を説明しなさい」という問題も該当箇所を見つけて、正確に和訳することが大事なので、英文解釈の重要性は変わりません。
この時期におすすめの参考書は、以下のものです。
この「英文解釈の技術」には「70」もあるのですが、神戸大志望の人はより難しい100がオススメです。
詳しい使い方については、また別の記事で紹介したいと思います。
「英文解釈の技術70」は筆者のバイト先の塾で全高3生に取り組んでもらっていたから、私が暗記しちゃうほど授業したなあ笑
ちなみに、「英文解釈の技術」に取り組みながら文法の確認をする必要がありますが、ここは有名どころの「Next Stage」などを使うとよいです。
7~8月:神戸大と同じ長さの長文で実践する時期
「英文解釈の技術」に収録されている英文はせいぜい100語程度のものなので、これだけでは神戸大の英文の長さには対応できません。
そこで、夏に神戸大英語の平均的な長さである500語の長文を読む練習をします。
500語程度の英文が収録されているオススメの問題集が、以下のものです。
「やっておきたい英語長文」には、300・500・700・1000の4ステップがあります。
特にこの「500」は、神戸大もですし、神戸大と同じくらいのレベルの大学の問題が集まっています。
また、和訳や説明、単語の意味推測、内容が合致するものを選ぶ問題など、いろいろな問題が収録されています。
バラエティ豊富な神戸大の英語に対応する力もしっかりつくでしょう♪
「やっておきたい英語長文」も、特に300と500は塾で何回も教えたから覚えちゃった笑
9~10月:神戸大レベルの問題で実践する時期
夏は神戸大と同程度のレベルを読んできました。
神戸大は過去問も多く入手できる大学なので、秋は過去問を使ってしっかり演習を重ねていきましょう!
神戸大の過去問を解くのにオススメの問題集はこちらです。
- 神戸大の英語 15カ年
また、神戸大は大問3の会話調問題が特徴的です。
通常の英文読解系の問題集だとなかなか会話調問題は対策ができないので、過去問をつかってしっかり練習しておくとよいでしょう◎
11~1月前半:共通テスト対策の時期
11月に入ると、これまで2次試験に向けて記述問題中心で対策していたところから、共通テスト対策にシフトしていきます。
神戸大の文系学部は共通テストが配点の半分くらいを占めるところも多いです。
11月は大学別模試が控えているので、まだ100%共通テストにシフトすることはできませんが、共通テスト・2次試験の対策が1:1くらいになっているとよいでしょう。
12月には完全に共通テスト対策に移行しましょう。
英語はセンター試験から共通テストになって、特に変わった科目です。センター試験の頃は大問が6つあり、後半の3つが長文読解の問題です。
この後半3問を2年分用意し、80分で解く練習をすると、共通テストの対策になります。
1月後半:共通テスト対策の時期
共通テストが終わったら、早いうちにマークボケから脱出しましょう。
私大の個別試験に出願した人は、私大の過去問で短めの記述問題を解くこともよいリハビリになります。
このときに便利なのが、最初に使っていた「英文解釈の技術」です。
共通テスト対策でも、英語を読む作業自体は神戸大の2次試験対策と変わりませんが、書く作業が圧倒的に不足しています。
共通テスト後の1週間くらいで集中的に「英文解釈の技術」をもう一度解くことで、書く感覚が戻ってきます。
2月:過去問演習の時期
2月に入れば、あとは過去問演習を積んでいきます。
9月~10月に「神戸大の英語15カ年」を使っていた人は2周目にとりかかりましょう。
そうでない人は、この時期から「神戸大の英語15カ年」を始めると問題数が多くて消化しきれなくなるので、収録年数が絞られている「赤本」がオススメです。
まとめ
大学合格までのモデルケース、神戸大・英文読解編でした!
今回紹介した参考書については、今後1冊ずつより詳しく紹介できればと考えています。
また、次回以降他の科目・他の大学についてもどんどん記事をアップしていくので、ぜひ読んでくださいね!