こんにちは、Studirector・あぷりこっとです!
こちらのサイトでは、高校生・大学受験生に向けて、勉強に役立つ情報を紹介しています。
さて前回から、各大学合格に向けての、各科目勉強法のモデルケース紹介・神戸大編をやっております。
このシリーズの記事では、筆者自身の大学受験・塾講師の経験から、どの時期にどんな勉強をどんな参考書を使ってしていけばいいのかをお話していきます。
神戸大シリーズ第4回は、英作文についてお話していきたいと思います♪
- 偏差値70台の高校→京都大学 卒
- 大学時代には3年間塾講師として数多くの高校生を指導
- 現在はココナラを中心に高校生に学習支援サービスを展開
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神戸大英作文の学習ポイント
では、まずは神戸大の英作文の出題傾向や、おおまかな対策方法について確認していきましょう。
神戸大英作文の出題傾向
神戸大の英語は大問4つを80分で解くようになっており、このうち、最後の大問が英作文になっています。
満点が125点というなんとも言えない数字なのですが(笑)、このうち25~30点が英作文の配点となります。
そして、神戸大の英作文最大の特徴が、和文英訳が出題されず、自由英作文のみという点です。
語数は、40~70語が求められます。
具体的にどのような問題が出題されたか、ここ数年の問題を見てみましょう。
2021年度
100字程度の英文を読み、この英文のついての質問に英語で答える問題です。
(1)「内向き志向」ということばを英語で説明する問題(40語)、(2)下線部の内容についての意見を問う問題(60語)という2問が出題されました。
2020年度
この年は英作文の独立した大問はなく、読解問題の一部として出題されました。
1つめは本文の内容を踏まえて自分の意見を述べる問題(60語)、2つめは下線部の内容についての解釈を問う問題(70語)という2問が出題されました。
2019年度
2つのアパートの間取り図と情報が与えられ、これらについての質問に英語で答える問題です。
(1)あなたならどちらのアパートを選ぶか、その理由はなにかを問う問題(60語)、(2)「礼金」についての意見を問う問題(60語)という2問が出題されました。
2018年度
温泉を表す2種類のピクトグラムが与えられ、これらについての質問に英語で答える問題です。
(1)外国人観光客向けにどちらのピクトグラムがふさわしいか、その理由はなにかを問う問題(60語)、(2)温泉に外国人観光客を呼び込むためには自治体はどのようなことをすればよいかを問う問題(60語)という2問が出題されました。
勉強の心構え
私が英作文の対策で大切にしていたことは以下の2つです。
- つかえる表現をふやす
- 自信のない表現には手を出さない
つかえる表現をふやす
「つかえる表現をふやす」というのは、英作文の基礎の基礎ではありますが、手持ちの表現がなければそもそも問題に手が出ません。
後ほど紹介する基礎固めの参考書・問題集は、表現のストックをふやすために取り組んでいました。
自信のない表現には手を出さない
「自信のない表現には手を出さない」というのは、カッコつけて難しい表現をつかう必要はない、という意味です。
極端なことをいえば、中学1年生レベルの英語でも、正しい文法で言いたいことが伝われば点数はもらえます。
特に阪大の場合、自由英作文もあるので、中学レベルの文法で切り抜けられるところも多いです。
問題を解くなかで、頭に思いついた表現に自信がない場合は、自信をもってつかえる簡単な表現に変換をします(和文和訳という作業です)。
英単語も同じです。
システム英単語、ターゲット1900など、大学受験によくつかわれる単語帳は、単語自体はすべて覚える必要がありますが、書ける必要はありません。
単語帳の前半50%さえ書くことができれば、英作文に対応できるように思います。
後半50%なんて書ける必要はないのです。
ちなみに私は現役時の入試本番で、後半50%の単語に手を出してしまいました…。不合格者が英作文で陥ちいりやすいミスです。
添削はできればしてもらおう
筆者は、英作文の添削は必ずしもいるわけではないと考えています。
ただし、意見を問うような自由英作文の場合は文法だけでなく、文章の論理的構造が適切かどうか、という点も採点基準に含まれます。
論理的に問題ないかを確認するためにも、塾・予備校や学校の先生に添削してもらうのがよいでしょう。
神戸大英作文の時期別勉強法
神戸大合格に向けた英作文学習のスケジュールは以下の通りです。
- 4~7月:英作文の基礎固めをする時期
- 8~10月:自由英作文のさまざまなパターンを練習する時期
- 11~1月前半:共通テスト対策の時期
- 1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期
- 2月:過去問演習の時期
4~7月:英作文の基礎固めをする時期
まずは、英作文の基礎を固めるための勉強をしていきましょう。
文法を勉強するうえで「次の日本語を英語にしなさい」という問題を腐るほど解いているのに、英作文の問題となると、意外と解けないのです。
英作文によくつかえる構文をおさえていく必要があります。
私のおすすめは以下の参考書です。
この「英作文が面白いほど書ける本」は、作者の竹岡先生の講義を受けることがあり、「これは必ず買うように」と言われたのがきっかけで出会いました。
最初は「自分の本の宣伝かー」と少し渋っていたのですが、買ってみてびっくり!
私が取り組んだ参考書の中で一番お世話になったといっても過言ではありません。
あとは、英文読解編にも書いた通り、このステップでわからない文法が出てきたときは、文法書で確認して疑問点をつぶしていきましょう。
8~10月:自由英作文のさまざまなパターンを練習する時期
先ほど紹介したここ数年の出題傾向の通り、神戸大の英作文は意見を聞いたり、図表を見せたりさまざまな形式で出題されます。
そのため、「英作文が面白いほど書ける本」で英作文の基礎固めができたら、自由英作文の練習を積んでいきましょう!
オススメは、以下の参考書です。
「大学入試 すぐ書ける自由英作文」は全5章からなりますが、そのうち第1~4章は神戸大の自由英作文で出題歴のある形式になっており、問題数も豊富です。
問題によって語数指定はさまざまですが、神戸大に合わせて60語で練習しておくとよいです。
また、問題によって語数指定はさまざまですが、阪大に合わせて70語で練習しておくとよいです。
実践の段階になると、「英作文が面白いほど書ける本」は表現の辞書としてつかいましょう。
11~1月前半:共通テスト対策の時期
11月に入ると、これまで2次試験に向けて記述問題中心で対策していたところから、共通テスト対策にシフトしていきます。
神戸大の文系学部は共通テストが配点の半分くらいを占めるところも多いです。
11月は大学別模試が控えているので、まだ100%共通テストにシフトすることはできませんが、共通テスト・2次試験の対策が1:1くらいになっているとよいでしょう。12月には完全に共通テスト対策に移行しましょう。
英語はセンター試験から共通テストになって、特に変わった科目です。
センター試験の頃は大問が6つあり、後半の3つが長文読解の問題です。この後半3問を2年分用意し、80分で解く練習をすると、共通テストの対策になります。
1月後半:マークボケから回復するためのリハビリの時期
共通テストが終わったら、早いうちにマークボケから脱出しましょう。
英作文は共通テスト明けにもっとも鈍っている分野なので、共通テスト後の一週間、一番時間をかけるべきだと思います。
このときに便利なのが、「英作文が面白いほど書ける本」です。
共通テスト後の1週間くらいで集中的に「英作文が面白いほど書ける本」をもう一度解くことで、書く力が戻ってきます。
2月:過去問演習の時期
2月に入れば、あとは過去問演習を積んでいきます。
そして、先生に添削してもらいたいという人は、この時期に見てもらっておきましょう!
まとめ
大学合格までのモデルケース、神戸大・英作文編でした!
今回紹介した参考書については、今後1冊ずつより詳しく紹介できればと考えています。
また、次回以降他の科目・他の大学についてもどんどん記事をアップしていくので、ぜひ読んでくださいね!